最終話、レムが目を開けた瞬間に声が出ちゃった……。でも、スバルのことを覚えていないってこと? シャウラは小さな蠍になってしまったし、最後の草原はどこなの? この続きはどこで読めるの?
第85話「シャウラ/英雄」は、4th season《奪還編》を締めくくる45分拡大スペシャル。この記事では、最終話で何が決着して、何が残ったのかを場所ごとに整理して、原作の何巻まで進んだのか、続きは何巻から読めばいいのかまで案内するよ。※放送済みの第85話(最終話)の内容に触れます。ネタバレ注意!
この記事でわかること
- 第85話「シャウラ/英雄」のあらすじ(一層『マイア』→砂丘→緑部屋→草原の順)
- 最終話で決着したこと・謎として残ったことの一覧
- シャウラ戦の結末と「小さな赤い蠍」——アニメで描かれた範囲と、原作の説明の違い
- エミリアの名前は戻ったのに、レムの記憶とユリウスの名前が戻らない理由
- 原作対応は書籍版25巻の巻末(第六章完結)まで。続きは26巻(第七章『狼の国』)から
- 続編(5th season)の公式発表の有無(2026年10月1日時点)
- 第85話の配信情報(DMM TVは10月3日(土)22:30から)
『リゼロ』シリーズは、月額550円(税込)・14日間無料のDMM TVで1期から4期《喪失編》まで見放題。《奪還編》の各話は放送週の土曜22:30以降にDMM TVで順次配信され、最終話の第85話「シャウラ/英雄」は10月3日(土)22:30から配信。
第85話「シャウラ/英雄」あらすじ|塔の決着から、見知らぬ草原まで

第85話「シャウラ/英雄」は、2026年9月30日(水)に放送された4th seasonの第19話、《奪還編》の第8話にして最終話です。通常枠とは異なる45分拡大スペシャルとして届けられました。脚本はシリーズ構成の横谷昌宏さん、絵コンテは監督の篠原正寛さん、演出は篠原正寛さん・大槻一恵さん・丸山裕介さんという、締めくくりにふさわしい布陣です。
前話の第84話「ラム」は、ラムがライ・バテンカイトスを討ち、エミリアが柱の上で複数の手形を見つけたところで幕を下ろしました。残された宿題は4つ——メィリィの安否とスバル側の決着、エミリアの「最後の試験」、エミリアの名前は戻ったのか、そしてレムの眠りの結末です。最終話はこの4つすべてに答えを出したうえで、新しい謎を置いて終わります。以下、場面が切り替わる場所ごとに順を追って整理します。
一層『マイア』|エミリアと『神龍』ボルカニカ
塔の最上層でエミリアが見つけたのは、黒いモノリスと、そこに刻まれた6つの手形でした。すると、同じ口上を繰り返すばかりだった『神龍』ボルカニカが一時的に意識を取り戻します。龍はエミリアを「サテラ」と呼び、さらに『嫉妬の魔女』と呼んで、再び襲いかかってきました。
手形のひとつは、エミリア自身の手とぴったり重なるものでした。初めて訪れたはずの場所に自分の手形がある——その驚きを抱えたまま、エミリアは自分は『嫉妬の魔女』ではないと龍に訴えます(原作では、自分はエリオール大森林の『氷結の魔女』エミリアだと名乗り返す場面です)。
神龍の息吹きに対抗するため、エミリアはスバルの姿をした氷の兵士たちと、極大魔法で立ち向かいます。この極大魔法は、原作では「アブソリュート・ゼロ」と呼ばれるもの。スバルが名付けた「机上の空論」を、本番で初めて成功させる魔法として描かれています。放送後の感想にも、エミリアの強さと、氷のスバルの思いのほか器用な動きに驚く声がありました。
やがてエミリアは、ボルカニカの妨害をかいくぐってモノリスに手を触れることこそが最後の試験だと見抜きます。そしてラムの助けを得てモノリスに手を置き、塔をクリアしました(原作では、落下しかけたエミリアをラムの風が押し上げます)。この攻防の中では、ボルカニカがパトラッシュに反応する一幕も描かれています。原作では、龍が眼下を見てその名を呟き、その隙にエミリアがモノリスへ届く、という流れです。
頂へ至る者の志を問う——ボルカニカが繰り返してきたその問いに、エミリアが返した答えは、みんなが仲良くすることでした。試験が突破されたことで、塔を縛っていたルールは効力を失います(原作では、塔を覆っていた雲が晴れ、魔獣たちが塔から距離を置く様子が描かれます)。ただしボルカニカは、また元の「同じ言葉を繰り返す」状態へ戻ってしまいました。
アウグリア砂丘|紅蠍との決着
塔の外では、スバルとベアトリスが重傷のメィリィを治療します。メィリィは一命を取り留めました。原作では、スバルが『コル・レオニス』でメィリィのダメージを引き受け、その間にベアトリスが治癒魔法をかける、という手順です。
しかし、紅蠍(べにさそり)の姿になったシャウラは止まりません。魔獣の群れを蹴散らしてスバルたちを追い詰めたところへ、ユリウスが駆けつけます。視聴者の感想では、空から降ってくるような参戦だったと語られていました。第83話「グッドルーザー」で精霊と再契約を果たしたユリウスが、ここで合流したわけです。
塔のルールが消えた後も、シャウラは元の姿に戻らず暴れ続けます。スバルたちは、戦って止めるしかなくなりました。紅蠍の甲殻は鮮やかな赤色に染まっていきます(原作でいう『攻撃色』です)。海外の結末解説は、ユリウスなら紅蠍を圧倒できるが、それは誤って彼女を殺してしまいかねないということでもある、とこの局面を整理していました。
決め手になったのは、ユリウスの加勢と、この旅で得たすべての力を合わせること。スバルたちは総力で紅蠍を止めます。細かな段取りは原作の記述として紹介すると、スバルは『コル・レオニス』で、塔に残してきた地竜へメィリィの負担を分配します。復調したメィリィが『魔操の加護』で砂丘の魔獣を操り、ユリウスの虹の剣とあわせて紅蠍を押さえ込む——これが原作の流れです。
その後スバルは、精神世界のような空間でシャウラと対話します。スバルは彼女の愛を受け止め、殺すのではなく救う道を選ぶ。シャウラは、スバルの頬に口づけをしました。唇ではなく頬だったところに、シャウラらしい純粋さを見る感想もあります。
シャウラは最後までスバルを「お師様」だと思ったまま、この結末に満足だと伝えます。紅蠍の甲殻はボロボロと崩れ落ち、塵の中から、掌に乗るほどの小さな赤い蠍が現れて、スバルの手に寄り添いました。スバルは泣き崩れ、いつかまた出会うことを誓います。
合流と事後処理|戻った名前、戻らなかった名前
戦いが終わり、全員が合流します。ここで明かされるのが、ライの死によってエミリアの名前が戻っていたこと。皆がエミリアを思い出しました。第80話でラムがエミリアを「銀髪の知らない女」と呼んだ、あの痛みがようやく回収された形です。けれど、レムは眠ったままでした。
もうひとつ判明するのが、ロイ・アルファルドの処遇です。ユリウスは気絶していたロイを殺さずに封印し、王都へ連れ帰って情報を得る方針を取りました。そのため、ロイに名前を喰われたユリウスの名前は戻りません。力を使い果たしたスバルは倒れ、緑部屋で休むことになります。
緑部屋|ルイの出現と『嫉妬の魔女』の影
スバルが目を覚ました緑部屋に、記憶の回廊にいたはずのルイ・アルネブが突如として現れます。それをきっかけに、『嫉妬の魔女』の影が塔を襲い、スバルたちを呑み込みました。影はスバルに愛を囁きます。なぜルイが現れたのかは、明かされないままです。影は、第83話でスバルが、『死に戻り』を知ったルイがいなくなった以上もう現れないと見立てていた存在で、そのルイの出現とともに再び塔を襲いました。
この影を撃ち払ったのは、ボルカニカでした。そして、一羽の鳥がその光景を見届けて飛び去る、意味深なカットが入ります。この鳥が誰のものなのかは、放送後の資料でも確認できていません。
ラスト|見知らぬ草原で目覚めるレム
スバルが目を覚ますと、そこは塔ではなく、見知らぬ草原でした。仲間たちの姿はありません。場所の名前も語られません。
そこで、レムが目を覚まします。喜びに震えるスバルに、しかしレムは、目の前の相手が誰なのかを問いかけました。記憶を失ったままの目覚めだったのです。スバルは自分の名を名乗り、自分はレムの「英雄」だと告げる——ここで4th seasonは幕を下ろしました。
放送の中で、続編の告知はありませんでした。放送後に公式から公開されたのは、レムの瞳にスバルが映るエピローグビジュアル(コピーは「──レム、会いたかった」)と、スバル役・小林裕介さん、レム役・水瀬いのりさんの最終回記念コメントです。
最終話で決着したこと・残ったこと|一覧で整理

45分の中で多くの出来事が一気に片付いたので、「結局どうなったのか」を表にまとめます。左が決着、右が持ち越しです。
| 項目 | 最終話で決着したこと | 残ったこと |
|---|---|---|
| 塔の試験 | エミリアが黒いモノリスに手を置き、塔をクリア | 6つの手形の主は誰か。なぜエミリアの手形があるのか |
| ボルカニカ | 試験の後は元の状態に戻る。『嫉妬の魔女』の影を撃ち払う | なぜエミリアを「サテラ」と呼んだのか |
| シャウラ | 紅蠍の甲殻は崩れ、小さな赤い蠍が残る | 小さな蠍にシャウラの心が残っているか(アニメでは明言なし) |
| メィリィ | スバルとベアトリスの治療で生存 | —— |
| エミリアの名前 | ライの死で戻り、皆が思い出す | —— |
| ユリウスの名前 | ロイは殺さず封印し、王都へ連行する方針 | ロイが生きているため、名前は戻らない |
| レム | 見知らぬ草原で目を覚ます | 記憶は失ったまま |
| ルイと影 | ルイが緑部屋に現れ、影が塔を襲う | 出現の理由。草原はどこか。仲間たちはどうなったか |
小林裕介さんは最終回記念コメントで、取り戻せたものと逆に失ったものがあり、手放しで喜べる終わり方ではない、という趣旨を語っています。表を見ると、その言葉どおりの結末だと分かります。《奪還編》という副題は、「すべてを取り戻す物語」ではなく、「取り戻せたものと、取り戻せなかったものを数える物語」だったのかもしれません。
第85話の見どころ3つ

① エミリアの極大魔法と、みんな仲良くという答え
一層『マイア』の戦いは、エミリアというヒロインの集大成でした。神龍の息吹きに極大魔法で対抗する映像の迫力はもちろん、隣で戦う氷の兵士がスバルの姿をしていることに、彼女がこの旅で誰を支えにしてきたかが表れています。
そして、志を問われた彼女の答えが、大きな野望ではなく、みんなが仲良くすることだったこと。素朴すぎるほどの願いですが、龍に『嫉妬の魔女』と呼ばれて襲われ、それでも自分はそうではないと訴えた直後に返す答えだからこそ、重みがあります。エミリアが第六章で積み上げてきた成長は6章エミリアの解説で振り返れます。
② 紅蠍との別れ——頬への口づけと、小さな赤い蠍
サブタイトルの前半「シャウラ」にあたるのが、この別れです。第81話「一途な星」で大サソリの正体がシャウラだと確定し、彼女が涙で隠していた『試験』の5つ目のルールが明かされてから4話。シャウラは最後までスバルを「お師様」だと思ったまま、満足だと伝えて崩れていきました。
シャウラが見ていたのは、最後まで「お師様」でした。それでもスバルは、彼女の想いを受け止めて泣き崩れ、再会を誓う。呼び名のすれ違いを抱えたままの別れだからこそ、切なさが深く残ります。原作では、シャウラは四百年待った時間さえも愛していたと語り、今度はお師様が待つ番だと言い残します。シャウラという人物の全体像はシャウラの正体を解説した記事にまとめています。
③ 草原で目覚めるレムと、「英雄」を名乗るスバル
そして最大の見どころが、ラストの数分です。レムが目を覚ます。シリーズを追ってきた視聴者が、長いあいだ待ち続けた瞬間でした。実況のまとめには、目覚めの場面でレムへ朝の挨拶を送る書き込みも残っています。
けれど、レムはスバルを覚えていません。ここでスバルが選んだ言葉が「英雄」でした。記憶のない相手に、過去の思い出を語って聞かせるのではなく、もう一度ゼロから名乗り直す。エンディングでは第1期のオープニングテーマ「Redo」(鈴木このみ)が流れ、初期の曲が最終回で流れる演出に胸を熱くした、という感想が上がっています。
第85話の小ネタ
- オープニングは「Recollect」。エンディングは「Redo」と「Ender Ember」がクレジットされている
- 45分拡大のため、各局で放送終了時間が変更に。視聴者からは、45分ぎりぎりまで描き切ったという声も
- 同時公開のミニアニメ第85話は「サソリのおとぎ話」。監視塔で「お師様」を待ち続けるシャウラを描く内容
- Blu-ray&DVDは4th season第5巻に第83話〜第85話を収録。2026年11月27日(金)発売
モノリス・紅蠍・封印|最終話の核心設定を整理

最終話は決着の回であると同時に、設定の情報量が非常に多い回でもあります。押さえておきたい用語を表にしました。「原作では」と書いた箇所は、アニメで同じ言葉が使われたかまでは確認できていない部分です。
| 用語 | どんなものか | 第85話での扱い |
|---|---|---|
| 黒いモノリスと6つの手形 | 最上層の柱の根元にある黒い石板。原作では、異なる男女6人分の手形が刻まれ、端の小さな2つが女性の手形とされる | ひとつがエミリアの手と一致。ここに手を置くことが最後の試験だった |
| 『神龍』ボルカニカ | 長い年月を経て、同じ口上を繰り返す状態にある龍 | 一時的に意識を取り戻してエミリアを「サテラ」と呼び、襲いかかる。終盤では影を撃ち払う |
| アブソリュート・ゼロ(原作での名称) | エミリアの極大魔法。内から溢れたマナを外界に留め、出力の上限を無視する応用 | 神龍の息吹きへの対抗手段として発動 |
| 紅蠍と『攻撃色』 | シャウラの本来の姿である巨大な蠍の魔獣。追い詰められると黒い甲殻が赤く染まる | 塔のルールが消えても止まらず、鮮やかな赤に染まって暴れる |
| 『コル・レオニス』 | スバルの『強欲』の権能。仲間の負担を引き受け、分配することもできる | メィリィの治療を支える。原作では、負担の分配が紅蠍戦の最後の一手になる |
| ユリウスの「虹」 | 原作では、再契約した六体の精霊の力を束ねた極光をまとう状態 | 紅蠍との戦いに加勢 |
| ロイの封印 | 原作では陰魔法の応用。意識を切り離し、そのまま固める | ユリウスがロイを殺さず封印していたと判明 |
『コル・レオニス』の仕組みを含むスバルの力はスバルの能力・権能一覧で、ユリウスの六体の精霊はユリウスの精霊剣の解説で、それぞれ詳しく扱っています。
なぜエミリアの名前だけ戻り、レムとユリウスは戻らないのか
最終話でいちばん混乱しやすいのがここでしょう。整理すると、鍵は「誰が喰ったか」です。
エミリアの名前を喰ったのはライ・バテンカイトス。ライは第84話でラムに討たれたので、エミリアの名前は戻りました。一方、ユリウスの名前を喰ったのはライではなくロイ・アルファルドです。ロイは生きたまま封印されているため、ユリウスの名前は戻りません。情報源として生かす判断が、そのままユリウス自身の不利益になっている——騎士らしい選択だと言えます。
では、ライに喰われたはずのレムはなぜ戻らないのか。これは本編でも原作でも、確定した説明がありません。原作ではラムがひとつの仮説を述べます。『暴食』が「食べる」のなら、消化には時間が関わるのではないか。エミリアは奪われてから数時間で取り返せたが、レムは消化され切ってしまったのか、あるいは戻るのにも相応の時間がかかるのかもしれない——というものです。あくまで仮説であり、答えは先の物語に持ち越されています。レムが眠りについた経緯はレムの名前が消えた理由で整理しています。
小さな赤い蠍に、シャウラの心は残っているのか
アニメで描かれたのは、崩れた甲殻の塵の中から、掌に乗るほどの小さな赤い蠍が現れ、スバルの手に寄り添うところまでです。その蠍にシャウラの心が残っているのかどうかは、アニメでは明言されていません。視聴者の間でも、自我はあるのかという疑問や、原作にある説明を入れてほしかったという既読者の声が出ています。
【原作の説明】小さな蠍について
原作では、この小さな蠍はメィリィの『魔操の加護』が通じる魔獣であり、そのことが、シャウラとしての自我がないことの証明でもある、と説明されます。一方で、その慌ただしい仕草に、元となった彼女の片鱗を感じる、とも書かれています。また原作の地の文は、この別れを『死』ではないと言い切っています。シャウラは塔のルールそのものと結び付いた「星番」であり、塔が役割を終えれば退場する定めだった、という位置づけです。この変化が恒久的なものかどうかは、第六章の終了時点では分かっていません。
つまり、「シャウラは死亡した」と言い切るのも、「小さな蠍がシャウラ本人だ」と言い切るのも、どちらも正確ではありません。役目を終え、元の姿のシャウラは失われた。けれど、彼女から生まれた小さな命はスバルの手の中に残った——最終話が描いたのは、その中間の結末です。
ボルカニカまわりの謎も大きいよね。エミリアを「サテラ」と呼んだ理由も、現代で名付けられたはずの「パトラッシュ」の名前を龍が知っている理由も、本編では明かされていないの。原作でも未解明のままだから、ここは「謎として残された」と受け取るのが正確だよ。
ボルカニカはなぜエミリアを「サテラ」と呼んだのか
一時的に意識を取り戻したボルカニカは、エミリアを「サテラ」と呼びます(原作では、親しげな呼びかけとして描かれます)。ところが『嫉妬の魔女』という言葉をきっかけに様子が変わり、襲いかかってくる。原作では、サテラが『嫉妬の魔女』に成り果てたあの日、自分がためらわなければよかった、という悔恨を龍が口にします。
ただ、エミリアとサテラがどういう関係なのかは、本編でも原作でも明かされていません。手形の主が誰なのかも同じです。ファンの間ではさまざまな考察が語られていますが、確定した答えはない、というのが現時点の正確な整理です。龍の過去は神龍ボルカニカの解説、サテラについては嫉妬の魔女サテラの解説、緑部屋に現れたルイについてはルイ・アルネブの解説をどうぞ。
サブタイトル「シャウラ/英雄」の意味

スラッシュで2つの言葉を並べたこの題は、原作の2つの章を1本にまとめたことを示しています。原作Web版では第六章89『シャウラ』(通算496話)と第六章90『英雄』(通算497話)。書籍版25巻でも、第9章「シャウラ」と第10章「英雄」として並んでいる、第六章の最後の2章です。
前半の「シャウラ」は、言うまでもなく紅蠍との別れ。原作者はWeb版のあとがきで、この回のサブタイトルを別の案と迷ったことを明かしています。その別案は『明日の明日』。原作のシャウラが、四百年という待ち時間をたとえた言葉です。そのうえで、『愛』の色をしていたと書いたから自然とこちらになった、というのが原作者の説明でした。
後半の「英雄」は、ラストでスバルが名乗る言葉です。これは、第1期でレムがスバルを「英雄」と呼んだことへの返歌にあたります。かつてレムが贈ってくれた言葉を、今度は記憶を失ったレムへスバルが手渡す。原作の地の文も、誓いを立てた少女のために、スバルが今一度「英雄」を名乗ったと記しています。
「シャウラ」で別れを、「英雄」で再会を。別れと再会を1つのサブタイトルに並べたことで、失ったものと取り戻したものが同時に存在する最終話の性格が、題そのものに刻まれています。
第85話は原作の何巻?|25巻の巻末まで・続きは26巻から

結論から言うと、第85話は書籍版25巻(第六章『記憶の回廊』完結巻)の終盤から巻末までにあたります。中心になるのは第9章「シャウラ」と第10章「英雄」。つまりアニメ4th seasonは、第六章を最後まで映像化して終わったことになります。
原作Web版で言えば、第六章87『遠い眼差し』の後半(モノリスの手形とボルカニカの「サテラ」呼び)から、88『――志を問わん』、89『シャウラ』、90『英雄』まで。90『英雄』が第六章の最終話です。エピローグビジュアルのコピー「──レム、会いたかった」は、原作Web版で第六章を締めくくる言葉と重なっており、アニメが章の最終行まで描き切ったことの裏付けになっています。
| クール | 通算話数 | 話数 | 放送期間 |
|---|---|---|---|
| 4th season《喪失編》 | 第67話〜第77話 | 全11話 | 2026年4月8日〜6月17日 |
| 4th season《奪還編》 | 第78話〜第85話 | 全8話 | 2026年8月12日〜9月30日 |
4th seasonは全19話。1期25話、2期25話、3期16話とあわせて、通算85話になりました。原作との対応は4期全体で書籍版20巻の終盤〜25巻(第六章は21〜25巻)です。第67話には20巻終盤(第五章の後日談)が一部含まれます。クールごとの巻数の区切りについては、公式の対応表は出ていません。
原作Web版の作者あとがきには、ずいぶん途中で終わったように見えるかもしれないが、ここから明確に章が変わるので、これが正しい区切りだ、という趣旨の言葉があります。アニメの幕切れに「ここで終わるの?」と感じた方も多いと思いますが、原作でもまさにここが章の境目です。
アニメと原作の違いとして分かっている範囲では、エンディングに「Redo」を流す演出はアニメならではのもの。また、第七章の内容や予告にあたる映像は入っていません。25巻の内容は25巻のあらすじ・考察記事でも扱っています。
続きを読むなら26巻(第七章『狼の国』)から
アニメの続きは、書籍版26巻から読めます。26巻は第七章『狼の国』の1巻目。第七章は26巻から33巻までの全8巻です。Web版で読む場合は、第七章1『洗礼』(通算498話)からになります。
なお、原作小説の本編は46巻(2026年9月25日発売)まで刊行されています。本編のコミカライズは第五章を連載中で、第六章の漫画版はありません。つまり、最終話の続きを知る手段は、いまのところ原作小説だけです。
電子書籍で続きを読むなら、DMMブックスが便利です。DMM TVと同じDMMアカウントでそのまま購入できます。
※初回購入者限定の70%OFFクーポン(値引き上限500円)。DMM TVで使っているDMMアカウントがあればそのまま購入できます。
紙の本やKindleで読みたい方は、Amazonでも購入できます。
最終話の範囲を文章で読み直したい方は、25巻もあわせてどうぞ。
第85話の放送・配信スケジュール|DMM TVは10月3日(土)22:30から

第85話「シャウラ/英雄」は2026年9月30日(水)に放送済みです。最速はAT-Xの22:00〜、TOKYO MXは23:00〜。BS11とKBS京都は10月1日(木)1:00〜、TVQ九州放送は10月1日(木)2:00〜2:45の放送でした。45分拡大のため全局で放送終了時間が変わったほか、特別編成によりtbc東北放送・中国放送・長崎放送では開始が30分繰り下がりました。
見放題サービスでの《奪還編》の配信は、各話とも放送週の土曜22:30以降。第85話はDMM TVで10月3日(土)22:30から配信です。
| 話数 | テレビ放送 | DMM TVでの配信開始 |
|---|---|---|
| 第84話「ラム」 | 9月23日(水・祝) | 9月26日(土)22:30〜 |
| 第85話「シャウラ/英雄」(最終話・45分拡大) | 9月30日(水) | 10月3日(土)22:30〜 |
DMM TVでは『リゼロ』1期・2期・3期・4期《喪失編》がすべて見放題。《奪還編》も第78話から順に配信されています。最終話を見たあとに「レムが『英雄』と呼んだ場面を1期で見返したい」「シャウラの登場回からもう一度追いたい」と感じた方は、シリーズをまとめて周回できます。
U-NEXTでも『リゼロ』シリーズは配信中。31日間無料トライアルで試せます。
感想総評|取り戻せたもの、失ったもの

4th seasonは、《喪失編》でスバルが記憶を失い、《奪還編》でそれを取り戻していく構成でした。第78話「これからの話」でスバルが掲げたのは、レムのことも自分の記憶も取り戻して、全員で無事に帰る、という目標でした。最終話を終えて数えてみると、自分の記憶は取り戻した。レムは目を覚ました——ただし、記憶を失ったままで。そして全員で帰るという目標は、仲間と引き離されたことで果たされないまま残りました。
この結末への受け止めは、視聴者の間でも割れています。原作既読の視聴者からは、最高の最終回だった、ラストシーンは原作を超えたと感じた、という感想が出ています。一方、放送直後のまとめ記事の反応欄には、レムの目覚めを喜ぶ声と並んで、結局何がどうなったのか分からないという戸惑いや、また何年も待つのかという嘆き、目覚めても記憶がないのではハッピーエンドとは言えないという指摘もあります。
どちらの感想も、この最終話の正しい受け止め方だと思います。塔は攻略され、ライは倒れ、エミリアの名前は戻り、メィリィも生き延びた。けれどシャウラは去り、ユリウスの名前は戻らず、レムの記憶は失われたまま。そして仲間たちとは引き離された。水瀬いのりさんがコメントで語った、希望を諦めずに何度も抗った未来の先にレムが居た、という言葉は、この物語が「完全な勝利」を描いてこなかったことへの、いちばん優しい言い換えではないでしょうか。
《奪還編》全8話を通して見ると、各話がそれぞれ1人ずつの「取り戻し」を描いてきたことにも気づきます。第82話「ナツキ・スバル」でスバルが自分自身を、第83話でユリウスが騎士としての名乗りを、第84話でラムが角と姉としての自分を取り戻した。その最後に置かれたのが、エミリアの名前とレムの目覚めでした。全体の流れは《奪還編》完全ガイドにまとめています。
《奪還編》全8話と各話解説
| 通算話数 | サブタイトル | 各話解説 |
|---|---|---|
| 第78話 | これからの話 | 第78話の解説 |
| 第79話 | 立ちなさい | 第79話の解説 |
| 第80話 | 五つの障害 | 第80話の解説 |
| 第81話 | 一途な星 | 第81話の解説 |
| 第82話 | ナツキ・スバル | 第82話の解説 |
| 第83話 | グッドルーザー | 第83話の解説 |
| 第84話 | ラム | 第84話の解説 |
| 第85話 | シャウラ/英雄 | この記事 |
追いつき視聴の3ステップ
- 1期〜3期を見る——レムが眠りにつくまでの経緯と、『暴食』の大罪司教たちの所業を知っておくと、最終話の重みが段違いになります。DMM TVで見放題です
- 4期《喪失編》(第67話〜第77話・全11話)——プレアデス監視塔への旅と、スバルが記憶を失うまで。こちらもDMM TVで見放題です
- 4期《奪還編》(第78話〜第85話・全8話)——上の表の各話解説とあわせて順番に。最終話の第85話はDMM TVで10月3日(土)22:30から配信です
この先どうなる?|続編は公式発表なし(2026年10月1日時点)・原作は第七章へ

最終話を見終えて、いちばん気になるのは「続きはアニメで見られるのか」でしょう。事実だけを整理します。
続編(5th season、第七章のアニメ化)について、2026年10月1日時点で公式発表はありません。放送の中で告知はなく、放送当日に公式サイトで公開されたのは、エピローグビジュアルとキャストの最終回記念コメントの2件でした。放送後の公式Xは、視聴への感謝とともに、今後の展開を楽しみにしてほしいという趣旨の一言を添えています。公式リリースも、TVアニメ10周年イヤーはまだ続く、という言葉で結ばれていました。
参考までに、4期の制作は3期最終回の直後(2025年3月26〜27日)に、2期はAnimeJapan 2019(2019年3月23日)で発表されています。今回について現時点で言えるのは、「公式発表なし」という事実だけです。新しい情報は公式サイトと公式Xで確認してください。
放送が終わった後も、公式イベントは続きます。
- 10月10日(土)「フクヤマニメ」——原作者・長月達平さんとベアトリス役・新井里美さんのトーク
- 10月18日(日)「マチ★アソビ」——4th season振り返りステージ(小林裕介さん・高橋李依さん)
- 11月14日(土)10thイベント「スターライト・パーティー」——立川ステージガーデンにて、昼13:30・夜18:30開演
- 11月22日(日)「MF文庫J 秋の学園祭2026」スペシャルステージ
- 11月28日(土)「KPF2026」
Blu-ray&DVDは、第4巻(第79話〜第82話)が10月28日(水)、最終話を収録した第5巻(第83話〜第85話)が11月27日(金)の発売です。
【原作ネタバレ注意】あの草原はどこ?
原作の先の展開を知りたくない方は、この囲みを読み飛ばしてください。アニメ本編でも原作第六章の最終話でも、飛ばされた先の名前は出てきません。続く第七章で、そこがルグニカ王国の南にある神聖ヴォラキア帝国の東端、バドハイム密林の近くだと分かります。原作では、影に呑み込まれて飛ばされたのはスバルとレム、そしてルイの3人です。第七章『狼の国』は書籍版26巻から33巻までの全8巻。記憶を失ったレムとスバルの関係がここからどう動くのかは、ぜひ26巻で確かめてください。
第85話「シャウラ/英雄」FAQ

Q. レムは目覚めましたか?記憶は戻りましたか?
A. 最終話のラストで目を覚まします。ただし、スバルが誰なのかを問いかけており、記憶は失ったままです。レムは第三章の終わりにライ・バテンカイトスに名前と記憶を喰われ、作中でおよそ1年半眠り続けていました。ライが倒れても記憶が戻らなかった理由について、原作ではラムが「消化」にまつわる仮説を述べますが、確定した説明はありません。
Q. シャウラはどうなったのですか?
A. 紅蠍の甲殻は崩れ落ち、塵の中から掌に乗るほどの小さな赤い蠍が残りました。その蠍にシャウラの心が残っているかは、アニメでは明言されていません。原作では、小さな蠍にシャウラとしての自我はないと説明される一方で、この別れは『死』ではないとも書かれています。役目を終え、元の姿のシャウラは失われた、というのが正確な言い方です。
Q. エミリアの「最後の試験」の答えは何でしたか?
A. ボルカニカの妨害をかいくぐり、柱の根元にある黒いモノリス(6つの手形が刻まれた石板)に手を置くことでした。エミリアはラムの助けを得てこれを成し遂げます。志を問われたエミリアの答えは、みんなが仲良くすること。なお、ボルカニカがエミリアを「サテラ」と呼んだ理由や、手形の主が誰なのかは、本編では明かされていません。
Q. エミリアの名前は戻りましたか?ユリウスの名前は?
A. エミリアの名前は、ライの死によって戻りました。合流した仲間たちは皆、エミリアを思い出しています。一方、ユリウスの名前を喰ったのはロイ・アルファルドです。ロイは殺されず、ユリウス自身の手で封印されて王都へ連れて行かれる方針のため、ユリウスの名前は戻っていません。
Q. メィリィは無事ですか?
A. 無事です。第84話で重傷を負いましたが、スバルとベアトリスの治療で一命を取り留めました。原作では、回復したメィリィが魔獣を操る力で紅蠍との戦いを支えます。メィリィの人物像はメィリィの解説記事をどうぞ。
Q. 最後にスバルたちはどこへ飛ばされたのですか?
A. 本編では「見知らぬ草原」としか描かれず、場所の名前は出てきません。緑部屋にルイ・アルネブが現れ、『嫉妬の魔女』の影に呑み込まれた後、スバルが目を覚ますとそこにいた、という流れです。仲間たちの姿はありませんでした。場所は原作の続き(第七章)で明かされます。
Q. 第85話は原作の何巻ですか?続きは何巻からですか?
A. 書籍版25巻の終盤、第9章「シャウラ」・第10章「英雄」を中心に巻末までです。Web版では第六章87の後半から90『英雄』まで。これで第六章『記憶の回廊』は完結しました。続きは書籍版26巻(第七章『狼の国』)から読めます。
Q. 5期(5th season)は決定しましたか?最終話はDMM TVでいつから見られますか?
A. 続編について、2026年10月1日時点で公式発表はありません。放送内での告知もありませんでした。最終話の第85話は、DMM TVで10月3日(土)22:30から配信です。DMM TV(月額550円(税込)・14日間無料)なら、1期から4期《喪失編》まで見放題で振り返れます。
レムは目を覚ました。でも、スバルのことは覚えていない。それでも「英雄」を名乗り直すスバルの姿に、この作品のタイトルの意味がもう一度重なった最終話だったね。続きが気になる人は、原作26巻が待っているよ。
まとめ|レムは目覚め、スバルはもう一度「英雄」を名乗った

第85話「シャウラ/英雄」の要点
- エミリアが黒いモノリスに手を置いて塔をクリア。志への答えは、みんなが仲良くすること
- 紅蠍との戦いはユリウスの加勢と総力で決着。シャウラの甲殻は崩れ、小さな赤い蠍が残った
- ライの死でエミリアの名前は戻った。ロイは封印され、ユリウスの名前は戻らず。メィリィは生存
- 緑部屋にルイが現れ、『嫉妬の魔女』の影が襲来。見知らぬ草原でレムが目覚めるが、記憶は失ったまま
- 原作対応は書籍版25巻の巻末(第六章完結)まで。続きは26巻から。続編は2026年10月1日時点で公式発表なし
取り戻せたものと、失ったもの。その両方を抱えたまま、物語は次の章へ進みます。最終話をまだ見ていない方、もう一度あのラストを確かめたい方は、DMM TVで10月3日(土)22:30から配信の第85話をどうぞ。
『リゼロ』奪還編の関連記事

