ちょっと待って……第46話、始まって数分で全部ひっくり返らなかった!?前回、織姫が自分の魂と引き換えにユーハバッハを葬ったはずなのに、「そのような未来は存在しなかった」の一言でなかったことにされて、しかも一護の真の卍解まで一瞬で折られるって……頭が追いつかないよ!
うん、情報量も衝撃も禍進譚の中で頭ひとつ抜けていた回だったね。この記事では「玉座の間で何が起きたのか」「雨竜とハッシュヴァルトの決着はどうついたのか」「『全知全能』の真の力とは何か」「原作の何巻にあたるのか」を、放送内容と公式発表で確認できた範囲だけで順番に整理していくよ。※放送済みの第46話の内容に全面的に触れます。ネタバレ注意!
【ネタバレ注意】この記事は、2026年8月29日(土)にテレ東系で放送された『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』第6話(千年血戦篇 通算第46話)「THE END」の本編内容を扱います。未視聴の方はご注意ください。
本記事は公式発表と放送後に確認できた範囲で解説し、確証のない部分は「〜と見られます」「未確認です」と明記して断定を避けています。
最終更新: 2026年9月26日
この記事でわかること
- 第46話「THE END」で実際に起きたことの時系列——織姫の「最期」が覆される流れ、雨竜vsハッシュヴァルトの決着、一護の真の卍解
- 織姫は生きているのか——ユーハバッハが「そのような未来は存在しなかった」と言い切れた理由
- 『全知全能』の真の力、ハッシュヴァルトの『世界調和』、雨竜の『完全反立』の仕組みと相性の悪さ
- 真の卍解『天鎖斬月』が発動直後に折られた理由と、原作ルートへの合流点
- 第46話は原作コミックス何巻・何話にあたるのか(74巻を中心に73巻の断片)
- DMM TVでの配信状況と、第47話から配信時刻が火曜18:00に変わる公式発表
『BLEACH 千年血戦篇』シリーズは、月額550円(税込)・14日間無料のDMM TVで見放題。第46話は8月30日(日)12:00から配信中です。
第46話「THE END」あらすじ|織姫の「最期」が覆され、ユーハバッハが帰ってくる
まずは公式が発表しているあらすじから確認します。
第46話「THE END」公式あらすじ
真世界城に朝が訪れ、一護の眼前には「新たな世界」が広がっていた。非情な現実に心を痛めながらも、三界を救うために一護には果たすべき使命がある。一方、雨竜とハッシュヴァルトの戦いも、決着へ向け激化。すべての命運を握る『終焉』が、遂に始まろうとしていた――。
ここで注意したいのは、あらすじにある「新たな世界」は、あくまで冒頭数分の状況だという点です。織姫が消えた後の世界で一護が「果たすべき使命」に向かう——その流れは本編でも描かれますが、直後にユーハバッハがすべてを覆します。「織姫が消えた世界がそのまま続く回」ではありません。
放送された本編の流れを、順番に追っていきます。
冒頭:泣いているたつき、そして「新たな世界」の朝
アバンはアニメオリジナルの静かな場面から始まります。空座町の自室で眠る有沢竜貴が涙を流して目を覚まし、雨の窓を見つめます。なぜ自分が泣いているのか、本人にも理由が分からないまま涙を流す、という描き方でした。
舞台は真世界城の玉座の間へ。織姫の『六天死盾』によって織姫とユーハバッハが消えた後、重傷の一護とルキアが倒れています。そこへ茶渡・岩鷲・恋次が階段を駆け上がって合流し(アニメオリジナル)、岩鷲が何があったのかと問い、茶渡が井上の居場所を尋ねます。ルキアは、井上は自らの魂と引き換えにユーハバッハを葬ったのだと伝え、卍解『白霞罸』を解除して、恋次に大丈夫だと告げます。
一護は、井上は全てを使って自分たちを護ったのだと語りますが、それなら世界は救われたのだと受け取る岩鷲の言葉は否定し、仲間の横を通り過ぎて歩き出します。血鎖の一護の形態を解くと、足跡が濡れ、水が湧き出す——足元の水は小さな渦になり、床が割れて霊王の儀式の間がせり上がってきます。恋次は「あのクソ和尚か…!」と兵主部一兵衛の仕業だと察し、ルキアは一護のことを馬鹿者だとこぼします。一護は自ら次の霊王となり、ユーハバッハの代わりに三界を支えようとしていたのです。兵主部が一護を次代の霊王に据えようとしていた計画については、第3話(第43話)「BLOOD FOR MY BONE」の解説で触れています。
下層:背を向けた雨竜と、立ち上がるハッシュヴァルト
場面は城の下層へ。重傷の雨竜が、倒れたハッシュヴァルトを見下ろしています。前話で『散霊手套』によって力を奪ったと思っていた雨竜は、完聖体を解いて立ち去ろうとします。その背に、ハッシュヴァルトの声がかかります——なぜお前は私に背を向けるのか、と。
同じころ玉座の間では、一護が3歩も進まないうちに悪寒に襲われます。玉座の上空には織姫が水平に浮かび、背後の闇の壁にひとつの眼が現れ、無数の眼へと増殖していきます。下層ではハッシュヴァルトが立ち上がり、尸魂界は既に朝であり、既に刻限を迎えていたのだと告げると、雨竜が反応できない速さで『処断の刃』で右肩を深く斬り裂きました。
「そのような未来は存在しなかった」——ユーハバッハ復活
闇と眼がひとつに集束し、ユーハバッハが復活します。織姫を自分の頭上に吊るしたユーハバッハは、「なぜ」と問う一護とルキアに、こう言い放ちました。
「そのような未来は存在しなかった」——ユーハバッハ
下層のハッシュヴァルトも、光の届かない真世界城の底では気づかなかったのも無理はない、と雨竜に語ります。その説明はこうです。雨竜が『散霊手套』(ハッシュヴァルトの呼び方では『苦難の手袋(ライデンハント)』)を作動させる数秒前に、すでに自分とユーハバッハの力は入れ替わっていた。手袋はもう捨てた。自分の力である『世界調和』のほうが、誤りを正すべき敵に向くのだと。さらに、『全知全能』の真の恐ろしさは未来を見る力ではない——決着がついたら明かすと予告し、『処断の刃』を天秤の腕のように水平に掲げて、お前の全てを秤にかけろと迫ります。
前話で雨竜が突いた「3秒の隙」と手套の作戦は、入れ替わりが数秒早かったという一点で無効化されていました。前話までの流れは第4話(第44話)「THE PERFECT CRIMSON」の解説から順に追えます。
二刀流のユーハバッハ、「未来は無数の砂粒」
ユーハバッハは全身に無数の眼を出し、深紅の霊圧でルキア・恋次・茶渡・岩鷲を床に押し潰します(アニメオリジナル)。一護が大刀で斬りかかるとユーハバッハは霊子の大剣で受け、小刀を抜いて斬るとさらに第二の大剣を出して受け止め、一護を弾き飛ばしました。二刀流は一護だけの特権ではない、と言わんばかりの構図です。一護の左肩には遅れて傷が入り、肩当てが砕けます。
ここでユーハバッハが語るのが、本話の核心となる「未来論」です。未来とは過去から伸びる一本道ではなく、現在から散らばる無数の砂粒のようなもので、一粒一粒が可能性である。「未来は変えられる」という言葉は真実であり、希望でもある。だが未来を変えるとは砂粒から別の砂粒へ移ることに過ぎず、自分はその全ての砂粒を高みから見下ろせる——『全知全能』は未来を見るだけでなく、未来を改変する力なのだと。
そしてユーハバッハは織姫を一護に向かって投げ、一護が受け止めます。織姫は護れなかったことを詫びる趣旨の言葉を弱々しく残して気絶しました(アニメオリジナル)。ユーハバッハは、織姫がお前を護れない未来に変えたのだと告げ、希望を捨てずこれまで通り進め、お前は可能性の未来の間を跳び続けられる、それが人間の希望だ、と続けます。
一方の下層。ハッシュヴァルトは、人は皆、天秤の上を歩き、何が正しいかを自分で選び、その積み重ねが自分の形を作る——だがお前の形が見えない、お前は誰だと雨竜に問い、浅はかな人間の友のために命を懸けるのが本心かと重ねます。雨竜は「御託が長いな」と切り捨て、僕が何者かなんて答えられるものか、それは君たち(ハッシュヴァルトとユーハバッハ)を倒してようやく分かることだ、と新たな弓を右手に形成しました。
技術開発局の「歪み」対策、そして天秤の顕現
瀞霊廷の技術開発局・地下(アニメオリジナル)。久南ニコが三界の境界(歪み)が止まらず広がり続けていると報告し、阿近はモニターを殴りつけて、滅却師はこれで三界を滅ぼす気かと吐き捨てます。鵯州は、黒腔から霊子をぶつけると一時的に境界が減るがすぐ戻る、相殺しか手がないと分析。ニコは十分な量の霊子をぶつければと言い、壺府リンはそんな霊子がどこにあるのかと返します。阿近は『神掛』を維持し続ける浮竹を見やり、歪みが広がるのは現世と尸魂界の魂の均衡が崩れているからだ、ここで均衡を作る——と虚圏との接続を開く操作に入りました。第47話の「歪み」への対処につながる布石です。
下層では雨竜が、君はなぜ僕がどういう人間であるかを訊くんだ、さっさと倒してユーハバッハの元へ行けばいい、と問い、ハッシュヴァルトは、お前の友は死に陛下に危険は及ばない、ここでお前を弄んでも問題ない、と応じます。その背後に巨大な天秤が顕現。雨竜が放った数十本の神聖滅矢は、地面に無害に刺さるだけでした。ハッシュヴァルトは『身代わりの盾(フロイントシルト)』を顕現させ、私に手套をはめ、矢を射ることができた幸運の分だけ、等量の不運がお前に降る、と告げます。天秤が大きく傾き、雨竜の胸に突然の傷が走りました。これが聖文字『世界調和(ザ・バランス)』——不運を幸運な者に振り分け、世界の均衡を保つ力です。
勝ち目はない、答えもないだろう、もう終わらせる——というハッシュヴァルトに、雨竜は「見たくはないのか…僕の…聖文字を」と問い返します。役に立つなら使っていたはずだ、と言うハッシュヴァルトに、今が使い時だと思っていたところだ、と『完全反立(アンチサーシス)』を発動。ハッシュヴァルトの体に深い裂傷が走って血が噴き出し、雨竜は全快します(服の損傷だけが残る演出でした)。二点を指定し、その間で起きた事象を反転させる——今回は互いの傷を入れ替えた、と雨竜は説明します。ハッシュヴァルトは、ユーハバッハが『命の檻』から出た方法も、手套を自分に移した方法もこれだったのかと理解しました。
膝をついたハッシュヴァルトは、見事な力だ、陛下がお前に興味を持った理由が分かる、既に起きた事象を反転させる力は陛下の力に対抗しうる唯一の存在かもしれない、と認めます。雨竜が「全知全能の真の力のことか」と問うても、ハッシュヴァルトは明かさず、ここでお前を止めたのは正しかった、とだけ言います。そしてユーハバッハの元へ走ろうとした雨竜の背に、複数の深い傷が走りました。
種明かしはこうです。完全反立は世界調和と相性が悪い。私は不運を割り振り、私に向かう不運は全て『身代わりの盾』が受ける。お前が私を傷つけられた「幸運」は等量の「不運」として返り、私が受けた傷も盾が吸収してお前に返す——。ハッシュヴァルトは全快し、雨竜はさらに負傷。這って前進する雨竜に、ハッシュヴァルトは、賢いお前なら勝ち目がないと分かるはずだと言い、先ほどの言葉を撤回する、お前の形が見えた、お前は愚かな人間の友とそっくりだと刃を垂直に構えて突き立てます。雨竜は転がってこれを回避しました。
「絶望が何だって?よく知ってるぜ」——一護の回想と真の卍解『天鎖斬月』
玉座の間のユーハバッハは、私が望む真世界(ヴァールヴェルト)は織姫が望む世界と同じだ、痛みも憎しみも苦しみもない静謐な世界だと語り(この主張はアニメオリジナル)、無数の眼をまとって、希望を失うな、絶望の中で子を殺すことほど親にとって辛いことはない、と続けます(こちらは原作第677話にもある台詞です)。
下層の雨竜は、僕は君の言う天秤を見て冷静に決めてきた、でも黒崎はバカだからそれができない、助けに行きたいと思ったら天秤なんか見ずに助けに行く、と語ります。井上さんも茶渡くんも朽木さんもバカで、阿散井もバカだ——もし僕がそのバカな連中と同じに見えているなら、僕は嬉しい、と。
玉座の間で一護は、お前は希望も絶望も恐れている、『全知全能』でも人の心の中は見えない、と指摘し、小刀を抜いて「絶望が何だって?よく知ってるぜ」と返します——母・真咲を失った時から、絶望なら知っている、と。ここで朽木白哉との戦い、ウルキオラとの戦い、銀城との戦いの回想が流れ(藍染惣右介の姿も登場します)、今まで何度も乗り越えてきたんだからな、という言葉とともに斬月から火柱が立ち上り、上空には月食が現れました。
ユーハバッハは手を伸ばし、この瞬間のためにハッシュヴァルトが必要だった、と言います。下層のハッシュヴァルトは、お前が友をどう思うかを問うたのではない、友といることがお前に何の利をもたらすのか理解できなかった、陛下が力を与えた一瞬のほうが友との数年より多くを得たはずだ、ならば陛下のために命を懸けるべきだ、友とは互いを高めるためにいる、と語ります。雨竜の答えは、天秤は選択だと君が言った、正しいかどうかに関係なく、僕はその選択で彼らと共にいることを選んだ——「僕らは友達だからだ」というものでした。
陛下のために何一つ捨てる気がないなら命を奪う、とハッシュヴァルトが刃を上げた瞬間——『聖別(アウスヴェーレン)』の光がハッシュヴァルトを撃ちました。雨竜もハッシュヴァルトも驚愕し、ハッシュヴァルトは崩れ落ちます。同時に玉座の間では一護が真の卍解『天鎖斬月』を発動、二刀が一本の大刀に融合します——しかし刀身は即座に半ばで折れ、ユーハバッハは折れた先端を手から落として床に突き刺しました。恐るべき卍解、そう判断したから「未来で折っておいた」。仲間たちが驚愕する中、一護の炎は消えていきます。
蹂躙、そして一護の絶叫
一護が突進すると、ユーハバッハは既に折り取っていた一護の角を投げつけ、一護が折れた『天鎖斬月』でそれを払った隙に背後へ回り、大剣で背中から貫いて地面に叩きつけ、クレーターの中で血を吐かせます。恋次が霊圧を押し退けて卍解『双王蛇尾丸』を発動しますが、ユーハバッハは背後に現れ、卍解という言葉は好きだと言いながら恋次を切り刻み、ルキアの頭を掴みました。
卍解とは、死神がどんな状況でも立ち上がるための強い言葉だ——そう語りながらユーハバッハはルキアの顔を血が出るほど握り、ルキアが斬魄刀を上げようとすると闇で右腕を折ります。それによって何度も立ち上がる死神の心を砕いてきた、と。茶渡と岩鷲の胸も闇の柱で貫かれました。そして一護に向かって、お前が何度も絶望を乗り越え未来を変えられたのはなぜか、私が居なかったからだ、と言い放ちます。
もう一度未来を変えてみろ、私が見て、その変化を斬ってやる——大剣を上げたユーハバッハの「絶望してくれるなよ」という言葉に、一護の絶叫が重なり、タイトルバックへ。放送後のレビューでも、「過去に類を見ない、まさに『絶叫』」と評する声や「タイトルバックの一護の絶叫が痛々しかった」という感想、海外でも「絶望の叫びが素晴らしかった」という反応が挙がった場面です。
ハッシュヴァルトの最期——「後悔はない」
血まみれの雨竜が、倒れたハッシュヴァルトの傍らに膝をつき、沈んだ目で見下ろします。ハッシュヴァルトは、なぜそんな目で見る、陛下に力を奪われ裏切られたと感じているとでも思ったか、お前ではなく私の力が奪われたのは私だけが陛下の役に立てたということだ、光栄に思う、と語ります。立ち去ろうとする雨竜を「待て」と呼び止め、『完全反立』でお前の傷を私に移せと求めました。傷が無くても私はもうすぐ死ぬ、哀れみか、さっきまでお前を殺そうとした男だぞ、全てを秤にかけろ、急いで決めると後悔だけが残る——。ユーハバッハとの出会いを回想し、友を助けに行けと告げます。雨竜は無言でそれに従い、傷を移して去りました。
たとえ結果は変わらずとも、思うままに選び、思うままに進むことに意味がある——「後悔はない」という言葉を残してハッシュヴァルトは息絶えます。開いた手の中には、『処断の刃』の柄に付けられた、バズビーとの幼少期の思い出の品(紋章)が握られていました。エンディング「螺旋」の後に流れる詩は雨竜のもので、原作4巻「QUINCY ARCHER HATES YOU」の巻頭詩が使われたと指摘されています。
時系列で並べ直すと、玉座の間と下層がずっと交互に進んでるのがよく分かる……。上で「未来を変えられる」って話をしてる裏で、下では「秤にかけろ」って話をしてて、最後に『聖別』で二つの戦いが一本につながるの、構成が怖いくらい綺麗だよ。
第46話の見どころ3つ
①「そのような未来は存在しなかった」——前話ラストが「無かったこと」になる衝撃
前話のラストでは、織姫の『六天死盾』が発動して織姫とユーハバッハが消え、同じ瞬間に夜明けを迎えて『全知全能』がユーハバッハに戻っていました。視聴者の多くが「織姫は自分の魂と引き換えにユーハバッハを葬った」と受け取ったはずですし、本話冒頭のルキアもそう説明しています。
それを覆すのが「そのような未来は存在しなかった」です。仕組みは本話でユーハバッハ自身が語ります。『全知全能』は未来を見るだけでなく、未来を改変する力。織姫が拒絶に成功した未来を消し、織姫が一護を護れない未来へと変えた——だから織姫は消えておらず、重傷・気絶の状態で一護の腕の中に戻ってきます。放送後の反応まとめ記事でも「織姫が死んだ未来も改変されたようで」と伝えられています。
なお、一護たちが織姫の行動を覚えているように見える描写について、記憶がどう扱われているのかは本編で説明されていません。この点は断定せず、続報を待つのが安全です。
②雨竜vsハッシュヴァルト——天秤の男の生き様と、幼い日の紋章
本話のもう一本の柱が、雨竜とハッシュヴァルトの決着です。放送前のキャストコメントで、ハッシュヴァルト役の梅原裕一郎さんは、雨竜との戦いと対話を通じてハッシュヴァルトの生き様が明らかになっていくと語り、「彼の心に触れる瞬間が、とても美しい物語」と表現していました。石田雨竜役の杉山紀彰さんも、『全知全能』でどんな未来が視えているのか、その未来は現実となるのか、戦いの末にハッシュヴァルトは何を語るのか、と問いを投げかけています。
戦いそのものは、『完全反立』が『世界調和』と『身代わりの盾』に跳ね返されて雨竜が押し負けるという、能力の相性で決まる展開でした。しかし決着をつけたのはユーハバッハの『聖別』で、そこからのハッシュヴァルトは「敵」ではなく「同じ滅却師の先達」として雨竜に向き合います。雨竜の傷を自分へ移すよう求め、急いで決めると後悔だけが残ると諭し、友を助けに行けと送り出す。「僕らは友達だからだ」という雨竜の答えに、ハッシュヴァルトなりの答えを返した形です。
最後に開いた手の中にあった、バズビーとの幼少期の思い出の品(紋章)は、原作第681話でも『処断の刃』の柄に描かれているものです。放送後のレビューには「原作と違ってバズビーのメダル、こんなにきれいに持ってたんですね」と、アニメでの見せ方に触れる声もありました。放送当日には久保帯人先生がハッシュヴァルトの記念イラストを公開したことも、あわせて話題になっています。
③真の卍解『天鎖斬月』が一瞬で折られる——「未来で折っておいた」
一護側の見せ場は、母を失った時からの絶望と、それを乗り越えてきた戦い(白哉戦・ウルキオラ戦・銀城戦)の回想、そして火柱と月食の中での卍解です。回想の映像については、周年記念映像の流用ではないかと指摘する声もあります。
本話で一護は、血鎖の一護の形態を解いたうえで二刀の斬月から卍解し、二刀が一本の大刀に融合した『天鎖斬月』の姿を見せます。折られる直前の一瞬、血鎖の一護に似た意匠が見えたと指摘するレビューもありました。しかし刀身は発動直後に半ばで折れ、ユーハバッハはその先端を床に突き刺します。恐るべき卍解だと判断したから「未来で折っておいた」——『全知全能』の「未来改変」を、卍解そのものに使ったのです。
そこから先は蹂躙でした。卍解を「立ち上がるための強い言葉」と呼びながら、その卍解ごと仲間たちを砕いていくユーハバッハが一護に告げた「私が居なかったからだ」という言葉は、前話の公式あらすじにあった「護る力の弱さ」というテーマの、残酷な続きになっています。
『全知全能』の真の力・『世界調和』・『完全反立』|第46話の核心設定を整理
本話は能力の説明が矢継ぎ早に出てくる回なので、表にまとめておきます。
| 能力 | 使い手 | 何ができるか | 第46話での使われ方 |
|---|---|---|---|
| 『全知全能(ジ・オールマイティ)』 | ユーハバッハ | 公式の説明では「未来のすべてを見通す」力で、知った力を奪い与えるとされる。本話で未来を改変する力でもあると明言 | 織姫が拒絶に成功した未来を消す/一護の『天鎖斬月』を「未来で折る」 |
| 『世界調和(ザ・バランス)』 | ハッシュヴァルト(聖文字B) | 自分の影響圏内で起きる「不運」を、「幸運」を得た者へ振り分ける | 雨竜が手套をはめて矢を射た「幸運」の分だけ不運を返し、胸に傷を負わせる |
| 『身代わりの盾(フロイントシルト)』 | ハッシュヴァルト | 左腕に顕現する金色の滅却十字の盾。物理防御ではなく「不運(負傷など)」を吸収する霊子兵装。捨てても再召喚できる | 『完全反立』で受けた傷を吸収し、雨竜へ跳ね返す |
| 『完全反立(アンチサーシス)』 | 石田雨竜(聖文字A) | 任意の二点を指定し、その間で「既に起きた」事象を逆転させる | 互いの傷を交換して全快→『世界調和』に跳ね返される。最後はハッシュヴァルトの求めで傷を移す |
| 『聖別(アウスヴェーレン)』 | ユーハバッハ | 公式の説明では、ユーハバッハが力を分け与えた滅却師からその能力を強制的に徴収し、自身や他の滅却師に再分配する能力。場合によっては死に至る | ハッシュヴァルトが対象に。「この瞬間のために必要だった」と語られる |
| 真の卍解『天鎖斬月』 | 黒崎一護 | 二刀の斬月から卍解し、二刀が一本の大刀に融合した姿 | 発動直後に刀身が半ばで折られる |
| 『双王蛇尾丸』 | 阿散井恋次 | 恋次の真の卍解 | 発動直後にユーハバッハに切り刻まれる |
『全知全能』の「真の力」とは
公式サイトの用語解説では、『全知全能』は「未来のすべてを見通す」力として説明されています。本話でユーハバッハが明かしたのは、その先です。未来は無数の砂粒のように散らばる可能性の集まりで、自分はその全てを高みから見下ろせる——だからある未来を選び、別の未来へ書き換えることができる。当サイトのユーハバッハ解説記事で「第2段階:未来改変」として整理していた力が、アニメ本編で明言された回と言えます。
なぜユーハバッハが消えた直後にこの力を使えたのかについては、本編で仕組みの説明はありません。押さえておきたいのは、前話のラストで夜明けを迎え、『全知全能』がすでにユーハバッハに返還されていたという描写があることまでです。
なぜ雨竜は押し負けたのか——『世界調和』と『完全反立』の相性
雨竜の『完全反立』は「既に起きた事象を反転させる」力で、ハッシュヴァルト自身が、陛下の力に対抗しうる唯一の存在かもしれないと認めるほどの切り札です。それでも本話で押し負けたのは、ハッシュヴァルトの側に『世界調和』と『身代わりの盾』の組み合わせがあったからです。
雨竜がハッシュヴァルトを傷つけられたことは「幸運」として計上され、等量の「不運」が雨竜に返る。ハッシュヴァルトが受けた傷そのものも『身代わりの盾』が吸収し、雨竜へ跳ね返す。つまり反転させた傷が、そのまま二重に戻ってくる構図です。なお、この跳ね返しの際に盾に僅かなひびが入ったとされています。
『天鎖斬月』と「血鎖の一護」の関係は?
本話には、第45話で見せた「血鎖の一護」と、本話の真の卍解『天鎖斬月』という二つの「真の斬月の力」が登場します。この二つがどういう関係なのかは、本編でも公式の用語解説でも説明されていません。放送後のレビューでも、卍解を二つ持っているということなのかと戸惑う声があり、現時点では断定できない部分です。
ちなみに前話で織姫が使った「最期の盾」の名称『六天死盾(ろくてんししゅん)』は、第45話の本編では示されず、本話のアイキャッチで明かされました。
ひとつ注意。ユーハバッハ記事で整理している「最終決戦の敗北ロジック」は原作準拠の順番だから、アニメでも同じ順序で進むとは限らないよ。実際、本話では『聖別』の対象がハッシュヴァルトだけだったり、『聖別』のタイミング(原作は一護を倒した後→アニメは『天鎖斬月』を折るその瞬間)が原作と違ったりしてる。アニメはアニメの順番で追うのが安全だね。
サブタイトル「THE END」の意味
第46話のサブタイトル「THE END」は、原作コミックス第679話の章題とまったく同じです。禍進譚では第1話〜第4話までサブタイトルが原作の章題と同名になるパターンが続き、前話は例外的にそのパターンから外れていましたが、本話で再び「原作章題=サブタイトル」の形に戻りました。
意味としては、公式あらすじの結びにある「すべての命運を握る『終焉』が、遂に始まろうとしていた」という一文がそのまま答えになります。織姫の決死の一撃も、一護の真の卍解も、雨竜の切り札も、すべてがユーハバッハとハッシュヴァルトの前に無効化された——三界の『終焉』が始まる回という宣言です。次回のサブタイトルが「THE END 2」であることからも、この「終焉」が一回で終わらない連作として置かれていると読めます。
また、ハッシュヴァルトにとっての「THE END」でもあります。エンディング後に雨竜の詩が置かれ、雨竜と向き合って死んでいったハッシュヴァルトの物語を締めくくる構成になっていました。
第46話は原作の何巻?|74巻677〜681話が中心、73巻の断片も
結論から言うと、第46話はコミックス第74巻の第677〜681話を中心に、第73巻の第672話・第674話の一部を再構成した回です。海外ファンwikiの整理では、原作第672話・第674話・第675話・第677話の各一部、第678話、第679話・第680話・第681話の各一部が対応話として挙げられています。
| アニメ第46話の内容 | 原作の対応 | 巻 |
|---|---|---|
| 朝の到来・『全知全能』の返還のくだり | 第672話の一部 | 第73巻(第664〜674話収録) |
| ハッシュヴァルトの「天秤」の問い、雨竜の新しい弓 | 第674話の一部 | 第73巻 |
| 『全知全能』の真の恐ろしさの予告、「お前の全てを秤にかけろ」 | 第675話の一部 | 第74巻(第675〜686話収録) |
| 玉座の間の戦闘(二刀流・砂粒の未来論) | 第677話の一部 | 第74巻 |
| 『全知全能』による未来改変、『天鎖斬月』が折られる | 第678話 | 第74巻 |
| 雨竜とハッシュヴァルトの能力の応酬(『世界調和』『完全反立』) | 第679話「THE END」の一部 | 第74巻 |
| 雨竜の「友達だから」とハッシュヴァルトへの『聖別』 | 第680話の一部 | 第74巻 |
| ハッシュヴァルトの最期(「後悔はない」) | 第681話の一部 | 第74巻 |
「アニメ1話=原作1話」の連番対応にならないのは、禍進譚が並行する複数の戦線を組み替えて見せているからで、この点は第4話(第44話)の解説で詳しく説明しています。第44話の記事では玉座の間パートを「74巻相当と見られるが確証なし」と書いていましたが、本話でその対応が裏付けられた形です。放送後のレビューでは「すっっっっっっっごいスルッと原作ルートに戻った」「こうやって原作ルートに軌道修正されるのか」といった声が目立ち、前話の大胆なアニメオリジナル展開から、本話で原作の流れに合流したと受け取られています。
原作との主な違い(追加・変更・削除)
合流したとはいえ、本話は原作からの追加・変更がかなり多い回でもあります。原作既読者の指摘と海外ファンwikiの整理をもとに、主なものを挙げます。
アニメで追加・拡張された場面
- たつきの涙/茶渡・岩鷲・恋次の合流と、一護が霊王になろうとする場面/雨竜が立ち去ろうとしてハッシュヴァルトが生きていると知る流れ
- ユーハバッハが『全知全能』で織姫の拒絶を無かったことにして復活する描写と、「手袋作動の数秒前に夜明けが来ていた」という説明
- 霊圧で仲間を押し潰す/織姫を投げて詫びさせる/阿近が虚圏接続を決める技術開発局/天秤と『身代わりの盾』の顕現
- 「織姫と同じ世界を望む」というユーハバッハの言葉、一護の「希望も絶望も恐れている」という指摘と回想の拡張、火柱の中での卍解
- 仲間たちが折られる『天鎖斬月』を目撃する場面から、一護・恋次・ルキア・茶渡・岩鷲が次々に倒される一連の場面(その流れで語られる「私が居なかったからだ」という台詞自体は、原作第679話にもあります)
原作から変更された点
- 朝に気づくきっかけ(原作は壁の隙間から差す光→アニメは「光が届かない」)
- 『全知全能』の返還タイミング(原作は戦闘前→アニメは戦闘中)と、未来改変の宣言位置(原作は『天鎖斬月』を折った後→アニメは砂粒の説明に続けて)
- 一護の負傷(原作は罠で足と肩→アニメは肩の遅延ダメージのみ)
- 『聖別』の対象(原作はハッシュヴァルトとジェラルド→アニメはハッシュヴァルトのみで、「天鎖斬月を折るための力」として位置づけ)
削除された場面
- ハッシュヴァルトが雨竜を半死の獣に例える台詞、刃の先から霊弾を撃つ場面、友が敗れる未来を既に見たという言葉の繰り返し
- 雨竜が、見えた未来は変えられる、現に僕の選択で変わったと反論する場面
- 織姫の『三天結盾』で防いだはずの斬撃が、それでも一護を斬る場面
続きを原作で読むなら
本話は74巻の第677〜681話をまたいでいるため、第47話以降の続きも74巻の中にあります。「アニメの先を知りたい」「ハッシュヴァルトの最期を原作でも読みたい」という方は、74巻を丸ごと読むのがいちばん確実です。朝の到来のくだりを含めて読み直したい方は73巻もあわせてどうぞ。
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第46話の放送・配信スケジュール|第47話から配信は火曜18:00に
第46話の放送・配信情報と、次回第47話の日程を整理します。
| 話数 | テレビ放送(テレ東系) | DMM TV配信 |
|---|---|---|
| 前話:第45話 | 2026年8月22日(土)23:00 | 8月23日(日)12:00〜 |
| 第46話「THE END」 | 2026年8月29日(土)23:00〜23:30 | ◎ 8月30日(日)12:00〜/配信中 |
| 次話:第47話「THE END 2」 | 2026年9月5日(土)23:00 | 9月8日(火)18:00〜 |
| 第46話 再放送(クライマックスセレクション) | 2026年10月5日(月)24:00〜 | — |
公式サイトのお知らせ(2026年9月5日付)によると、第47話以降の見放題配信は「毎週火曜18:00〜順次」に変更されました。第46話は、従来の「毎週日曜12:00〜順次配信」のルールが適用される最後の回です。DMM TVでは第46話「THE END」が見放題で配信中であることを、2026年9月26日時点で作品ページにて確認しています。
また公式のお知らせでは、第46話「THE END」が10月5日(月)24:00からテレ東系で再放送されること(クライマックスセレクション)、第49話・第50話の放送が延期され10月19日(月)・26日(月)24:00に放送されること(配信はそれぞれ10月20日(火)・27日(火)12:00〜)も告知されています。テレ東系以外の放送局の放送日時は、公式サイトのONAIRページで確認してください。禍進譚全体の放送・配信日程は禍進譚ガイドにまとめています。
千年血戦篇がどこで見られるかの全体像は千年血戦篇の配信サービス比較で、シリーズをどの順番で見るべきかはBLEACHを見る順番ガイドでまとめています。
感想総評|「原作ルートに戻った」回、そして反応が割れた回
第46話を一言でまとめるなら、前話までのアニメオリジナル展開を、ユーハバッハの「未来改変」という設定そのもので原作の流れに戻した回です。織姫の『六天死盾』という前話のクライマックスを「存在しなかった未来」として処理し、そのまま原作678〜681話の展開——真の卍解が折られ、雨竜とハッシュヴァルトの戦いが決着する——へ合流しました。アニメオリジナルの拡張(第45話)とその回収(第46話)が、設定の説明と一体になっている点は見事です。
一方で、海外の反応をまとめた記事によると、視聴者の評価は前話ほど一色ではありませんでした。あるアニメデータベースの投票では、第46話の最高評価の割合が72.0%(728票、まとめサイト転載の時点値)で、前話の93.2%と比べると割れた形です。ただし同じ記事で紹介されているコメント自体は、「もう毎回のように”神回”と言うことに飽きてきたよ」と毎話の出来を称えるものが目立ちます。織姫を失った直後の一護の反応については、もっと感情的な反応を見たかった気持ちもあるが、すぐに覚悟を決めて歩き出す力強さも素晴らしかった、と受け止めに時間がかかったという声もありました。投票の数値は時点で変わるため、参考値として受け取ってください。
個人的に強く残ったのは、玉座の間と下層で語られる「希望」と「天秤」の対比です。ユーハバッハは「未来は変えられる」という希望を認めたうえで、その変化ごと斬ってやると宣言する。ハッシュヴァルトは「お前の全てを秤にかけろ」と迫りながら、最後は友を助けに行くべきだと雨竜を送り出し、ひとり残された後に、たとえ結果は変わらずとも思うままに選び、思うままに進むことに意味がある、と言い残して息絶える。同じ「選択」というテーマを、勝者と敗者の口から正反対の温度で語らせているのが、この回の構成の妙でした。第1話で描かれた雨竜の真意と一護との再共闘(第1話「GOD OF THUNDER」の解説)が、「僕らは友達だからだ」という答えにつながったことも含めて、雨竜の物語としてひとつの到達点だったと思います。
ここから追いつくなら
禍進譚は千年血戦篇の最終クールで、本話で通算46話目です。ここから見始めると、織姫の決意も一護の絶望も、それまでの積み重ねなしには響きにくいのが正直なところ。DMM TVは月額550円(税込)・14日間無料で『BLEACH 千年血戦篇』シリーズが見放題なので、無料期間を使って第1クールから追いつくのがおすすめです。尸魂界篇からの流れを押さえたい方は尸魂界篇ガイドも参考にしてください。
次回・第47話「THE END 2」に向けて|注目ポイント
次回・第7話(通算第47話)「THE END 2」の放送はテレ東系で2026年9月5日(土)23:00、DMM TVでの配信は9月8日(火)18:00〜(新しい配信時刻)です。公式サイトで公開されているあらすじは次のとおりです。
第47話「THE END 2」公式あらすじ
一護の卍解ですら、ユーハバッハには届かない。どんな強敵にも決して諦めなかったその瞳に、初めて絶望の色が宿る。だが、仲間たちはまだ希望を捨てていなかった。束の間の眠りから覚めた京楽が立ち上がり、ハッシュヴァルトを倒した雨竜は、真世界城下に現れた巨大な「歪み」の消滅に動き出す。終焉──三界滅亡を阻止するために。
公式あらすじから読み取れる注目点は三つ。京楽が立ち上がること、雨竜が真世界城下の「歪み」の消滅に動くこと(本話の技術開発局の場面がここにつながると見られます)、そして「初めて絶望の色が宿る」一護がどう描かれるかです。第47話のスタッフは、脚本・田口智久、絵コンテ・四条京介、演出・松井信太郎、総作画監督・高柳久美子、作画監督・柴美波/堀越久美子と発表されています。
第46話「THE END」FAQ
Q. 織姫は生きているのですか?前回、消えたのでは?
A. 生きています。ユーハバッハが『全知全能』の未来改変で「織姫が拒絶に成功した未来」を消し、「織姫が一護を護れない未来」に変えたため、織姫は消えておらず、重傷・気絶の状態で一護の腕の中に戻ってきました。本話ではユーハバッハが織姫を一護に向かって投げ、織姫が護れなかったことを詫びる趣旨の言葉を残して気絶する場面まで描かれています。
Q. 『全知全能』の「真の力」とは何ですか?
A. 公式の用語解説では「未来のすべてを見通す事が可能」で、見通したものをすべて知ることができ、知った力を奪い、与える力と説明されていますが、本話でユーハバッハは未来を見るだけでなく、未来を改変する力だと明かしました。未来は現在から散らばる無数の砂粒のような可能性の集まりで、自分はそれを高みから見下ろし、別の砂粒へ書き換えられる——という説明です。織姫の拒絶を無かったことにしたのも、一護の卍解を「未来で折っておいた」のも、この力によるものです。
Q. ハッシュヴァルトは死んだのですか?
A. 死亡しました。雨竜との戦いでは『世界調和』と『身代わりの盾』で優位に立ちましたが、ユーハバッハの『聖別(アウスヴェーレン)』で力を奪われて倒れ、その後、雨竜に『完全反立』で雨竜自身の傷を自分へ移させたうえで、「後悔はない」と語って息絶えました。開いた手の中には、『処断の刃』の柄に付けたバズビーとの幼少期の思い出の品(紋章)が握られていました。
Q. 雨竜の『完全反立』とハッシュヴァルトの『世界調和』はどう違うのですか?
A. 雨竜の『完全反立(アンチサーシス)』は、任意の二点を指定し、その間で「既に起きた」事象を反転させる力です(本話では互いの傷を交換)。ハッシュヴァルトの『世界調和(ザ・バランス)』は、自分の影響圏内で起きる「不運」を「幸運」を得た者へ振り分ける力で、自分に向かう不運は『身代わりの盾(フロイントシルト)』が吸収して相手に返します。雨竜がハッシュヴァルトを傷つけた「幸運」は等量の「不運」として返り、傷そのものも盾が跳ね返すため、『完全反立』は『世界調和』と相性が悪い、というのが本話の説明でした。
Q. 一護の真の卍解『天鎖斬月』はなぜ一瞬で折れたのですか?
A. ユーハバッハが「恐るべき卍解」と判断し、『全知全能』の未来改変で「未来で折っておいた」からです。本話で一護は二刀の斬月から卍解し、二刀が一本の大刀に融合した『天鎖斬月』を見せましたが、刀身は発動直後に半ばで折れました。原作第678話と同じ展開で、前話のアニメオリジナル展開から原作ルートに合流した場面でもあります。
Q. 恋次・ルキア・茶渡・岩鷲はどうなったのですか?死んだのですか?
A. 本話では、恋次が真の卍解『双王蛇尾丸』の発動直後に切り刻まれ、ルキアは頭を掴まれて右腕を折られ、茶渡と岩鷲は胸を闇の柱で貫かれました。第46話の時点では、4人の生死は描かれていません。なお第47話には、気絶した状態のルキアと恋次が運ばれる場面があるとされています。詳しくは次回の解説で扱います。ルキアのこれまでの歩みは朽木ルキアの解説記事をどうぞ。
Q. 第46話は原作コミックスの何巻・何話ですか?
A. 第74巻の第677〜681話を中心に、第73巻の第672話・第674話の一部を再構成した回です。サブタイトル「THE END」は原作第679話の章題と同じで、雨竜とハッシュヴァルトの『世界調和』『完全反立』の応酬がこの話にあたります(ハッシュヴァルトへの『聖別』は第680話、その最期は第681話)。『天鎖斬月』が折られる展開は第678話です。続きも74巻の中なので、先を読みたい方は74巻からどうぞ。
Q. 次回・第47話はいつ放送・配信されますか?第46話の再放送はありますか?
A. 第47話「THE END 2」はテレ東系で2026年9月5日(土)23:00放送、DMM TVでの配信は9月8日(火)18:00〜です。公式のお知らせ(2026年9月5日付)により、第47話・第48話の見放題配信は火曜18:00〜に変更されました。その後のお知らせ(9月12日付)で第49話・第50話の放送・配信は延期され、配信はそれぞれ10月20日(火)・27日(火)12:00〜順次となっています。第46話「THE END」は10月5日(月)24:00からテレ東系で再放送(クライマックスセレクション)されます。見逃した方はDMM TVで配信中の第46話をすぐに視聴できます。
「THE END」というタイトルは、ハッシュヴァルトの終わりであり、織姫の決死の一撃の終わりであり、一護の希望の終わりでもありました。ここまで徹底的に打ちのめしてから始まる「終焉」を、リアルタイムで見届けられるのは今だけです。まだ追いついていない方は、無料期間のうちに一気に見てしまうのをおすすめします。
まとめ|「THE END」は終焉の始まり
『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』第6話(第46話)「THE END」を整理してきました。最後に要点をおさらいします。
第46話「THE END」まとめ
- 2026年8月29日(土)23:00にテレ東系で放送された禍進譚 第6話(千年血戦篇 通算第46話)。DMM TVで8月30日(日)12:00から配信中
- 前話ラストの織姫の『六天死盾』は、ユーハバッハが『全知全能』で「そのような未来は存在しなかった」ことにして復活。織姫は生きているが重傷・気絶
- 『全知全能』の真の力は「未来を見る」だけでなく「未来を変える」力。一護の真の卍解『天鎖斬月』は「未来で折っておいた」の一言で発動直後に折られ、仲間たちも蹂躙された
- 雨竜vsハッシュヴァルトは『完全反立』が『世界調和』と『身代わりの盾』に跳ね返されて雨竜が押し負け、止めを刺される寸前まで追い込まれる。だがハッシュヴァルトは『聖別』で倒れ、雨竜の傷を引き受けて「後悔はない」と死亡
- 原作は74巻(第677〜681話)が中心+73巻(第672・674話)の断片。第47話「THE END 2」から見放題配信は火曜18:00〜に変更(延期された第49話・第50話は10月20日(火)・27日(火)12:00〜配信)、第46話は10月5日(月)24:00に再放送
禍進譚は、20年以上続いたシリーズの結末に向かって加速しています。延期されていた第49話は10月19日(月)24:00にテレ東系で放送再開、DMM TVなどでの配信は10月20日(火)12:00〜順次です。「終焉」の始まりを見届けるなら、今が追いつく最後のチャンスです。
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