最終更新: 2026年9月26日
ヴェルドラを300年封印した勇者の正体がヒナタで、シズさんに仮面を渡したのもヒナタ……!? 93話、30分で2000年分の答え合わせをされて、まだ頭が追いついてないよ!
前編で「クロノア」と名付けられたクロエとヒナタが、2000年前から現代へ向かって歴史をなぞっていく回ね。ヴェルドラの封印、ルミナスとの別れ、シズとの出会い、そして聖櫃。この記事では起きたことを順番に整理して、原作の何巻にあたるかまでまとめるわ。
※放送済みの第93話(第4期 第21話)の内容と、原作小説11巻のネタバレに触れます。ご注意ください!
2026年9月4日(金)に日本テレビ系で放送された『転生したらスライムだった件』第4期の第93話「勇者クロノア・後編」(第4期 第21話)。前編で「クロノア」という名を得たクロエとヒナタが、2000年前の世界から現代に向かって、ふたりで一つの身体を使いながら歴史をなぞっていく回です。
結論から言うと、300年前にヴェルドラを封印した勇者も、幼いシズに抗魔の仮面を渡した勇者も、クロエの身体を借りたヒナタでした。そしてクロエの意識は300年前に眠りにつき、ヒナタもまた「リムルが未来でクロノアを止めてくれる」と信じて聖櫃で眠りにつきます。原作は小説11巻「勇者覚醒」第5章の続きにあたります。
この記事でわかること
- 第93話「勇者クロノア・後編」で起きたことの時系列(命名直後→300年前のヴェルドラ封印→シズとの出会い→聖櫃)
- ヴェルドラを封印した「勇者」の正体と、封印に成功した理由
- シズに抗魔の仮面を渡した人物と、仮面が「輪」になって受け継がれる構造
- クロエの意識が眠り、ヒナタが身体を引き継いだ理由(「同じ時代に同じ魂は存在できない」)
- 第93話は原作小説の何巻・何章か(11巻「勇者覚醒」第5章)と漫画の対応
- 次回第94話「魂の在処」の放送日・配信日と公式あらすじ
『転スラ』は、月額550円(税込)・14日間無料のDMM TVで1期から第4期まで見放題。第4期は連続2クールの最終話・第96話(9月25日放送)まで順次配信されており、第3クールは2027年7月から放送予定です。
第93話「勇者クロノア・後編」あらすじ|2000年前から現代へ、時間は一方向に流れる
まず基本情報を整理しておきます。話数はシリーズ通算で第93話、第4期だけで数えると第21話。第4期は第73話から始まり、第85話から第2クールに入っているので、本話は第2クールの9本目にあたります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 話数 | 第93話(通算)=第4期 第21話(第2クール9本目) |
| サブタイトル | 勇者クロノア・後編 |
| 放送日 | 2026年9月4日(金)23:05〜/日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」全国30局ネット(この週は通常の23:00から5分遅れ) |
| BS11 | 2026年9月5日(土)22:00〜 |
| DMM TV配信 | 2026年9月5日(土)23:00〜配信中(見放題) |
| 脚本 | 津田尚克(監督自身が脚本を担当) |
| 絵コンテ | 小川諒、中島絵里香 |
| 演出 | 鈴木菜つみ、津田尚克 |
| 総作画監督 | 小峰正頼 |
| 主題歌 | OP: Daoko「TACTIC」/ED: 田所あずさ「ヒムナル」(本話は前編に続き、通常のOP・ED映像を省いた構成) |
| 原作 | 小説(GCノベルズ)第11巻 第5章「勇者覚醒」の続き |
前回(第92話・前編)のおさらい
第92話「勇者クロノア・前編」では、これまで「ヒナタの死」をきっかけに発動してきた『時間旅行』が、初めてリムルが生きたまま発動し、クロエとヒナタは2000年前の世界へ飛んでいたことが明かされました。ルミナスの夜薔薇宮でクロエが未来を語り、前編の最後にヒナタがクロエに「クロノア」と名付ける──ここまでが前編です。後編は、その命名の直後から始まります。
前編に至るまでの西方動乱(第89〜91話)の流れは転スラ 西方動乱(ルベリオス決戦)完全解説で、リムル一行がルベリオス入りした回は第88話「夜明けの勇者グラン」の感想・解説で整理しています。
そして本話でいちばん大事なのは、時間が「2000年前→現代へ」と一方向に流れること。以下、放送された順に追っていきます。
①命名の直後、ヒナタの『簒奪者』が消える
名付けの直後、ヒナタのユニークスキル『簒奪者(コエルモノ)』が消えてしまいます。なぜ消えたのかは、その場ではクロエにもヒナタにも分かりません。原作(書籍11巻)では、名付けによってヒナタの『簒奪者』がクロノアに吸収された、と説明されている部分です。
一方でルミナスは、クロエが語る未来──ヴェルドラを封印する話──を聞いて「そなたがあのクソトカゲを」と反応します。ヴェルドラを「クソトカゲ」と呼ぶ癖は、2000年前から変わっていなかったわけです。
②「私は勇者クロノア」──町から町へ、魔物を討つ旅
クロエは「クロノア」を名乗り、町から町へ魔物を討伐して人々を守る旅を続けます。内側からはヒナタが助言し、戦い方を教える二人三脚。命名の直後には「私の名前はクロノアです……」と名乗っていたクロエが、旅を続けるうちに「私は勇者クロノアよ」と、自ら勇者を名乗るようになります。
そして100年後。クロエは大人の姿へと成長し、シズの抗魔の仮面を着けて戦うようになっていました。この頃には、ヒナタも身体の操作に「慣れておいた方が」いいとクロエに促され、表に出る練習をしています。ヒナタが表に出ると、目つきも声も表情もがらりと変わる──同じ顔で二人の人格を描き分ける演出は、本話の大きな見どころのひとつです。
③新たに築かれたルベリオスで、ルミナスと再会
やがて500年、1000年と時が流れていく中で、クロノアは新たに築かれたルベリオスを訪れ、ルミナスと再会します。ここでルミナスは、クロエの身体を使うヒナタとも直接言葉を交わし、クロエからヒナタのことをさらに詳しく聞くことになります。
さらにこの時代、グランベルが西方諸国評議会を創設したことをクロノアは知ります。評議会の創設は、本編ではおよそ1000年前のこととして語られます。Aパートは、ヒナタが照れる場面で幕。2000年の旅を描く回とは思えないほど、二人のやり取りは軽やかです。
④300年前、暴れるヴェルドラを『無限牢獄』で封印
300年前。ジュラの大森林でヴェルドラが暴れているとルミナスから聞き、ヒナタが対応を買って出ます。理由は明快で、ヒナタには現代の迷宮でヴェルドラと戦った経験があるからです。
クロエの身体をヒナタが操ってヴェルドラを撃退し、『無限牢獄(インフィニティプリズン)』で封印の洞窟に封じ込めます。封印される間際のヴェルドラの一言は「しまったー」。公式のヴェルドラ紹介にある「勇者によって洞窟の中に300年にわたって封印されていた」という一文の、その「勇者」の正体がここで明かされたことになります。
封印のあとは祝宴。ルミナスはすっかり酔って上機嫌になり、ヒナタに感謝を告げます。
⑤「同じ時代に同じ魂は存在できない」──クロエの眠りと、ルミナスとの別れ
祝宴の後、クロエは、自分の意識がもうすぐ眠りにつくことを打ち明けます。過去の自分──幼いクロエ──がレオンとともに異世界から転移してくる時が迫っており、「同じ時代に同じ魂は存在できない」から。以後、身体を動かすのはヒナタになります。ここでクロエの口からレオンの名前が出るのも、視聴者の間で話題になった瞬間でした。
続いてルミナスと未来の話。クロノアの中には破壊の意志のような、魔物じみた性質が育っており、クロエもヒナタも眠った後は制御できなくなる恐れがある──だからルミナスは、聖櫃でクロノアを封じることを提案します。この会話を、グランベルとみられる人物が物陰から聞いていました。
そして別れ。ルミナスの「未来で会おうぞ」という言葉に、クロエはルミナスを抱きしめ、ルミナスは頬を赤らめます。クロエの意識は眠りにつき、ヒナタが完全に身体を引き継ぎました。
⑥ひとりになったヒナタ、シズと出会い抗魔の仮面を渡す
ここからは、ヒナタが勇者クロノアとして一人で戦い続ける時間です。300年前から、クロエの眠る身体で魔物を討ち続けたヒナタは、やがてシズ(シズエ・イザワ)と出会います。
シズと出会い、その事情を知ったヒナタ──レオンに召喚され、イフリートを憑依させられて制御に苦しんでいる少女に、ヒナタは抗魔の仮面を渡します。シズは、幼い頃の友を焼いてしまった記憶に涙し、ヒナタがそれを慰めます。1期でリムルが受け継いだあの仮面は、クロエの身体を使うヒナタが渡したものだった。シズを救った「勇者」の正体が、ここで繋がります。
二人はしばらく共に旅をしますが、ヒナタは、現代の自分自身がこの世界に来る時が近づいていること、そしてクロノアの力の増大を懸念して、シズと別れます。別れの場面で「また会える」と告げる言葉が、この回を象徴するセリフとして視聴者の間で語られました。シズから見れば「勇者がなぜか去っていってしまった」理由が、これだったわけです。
⑦聖櫃で眠りにつき、物語は現代へ
ヒナタはルミナスのもとへ戻り、聖櫃に封印されます。「リムルなら未来でクロノアを止めてくれる」と信じて眠りにつくヒナタ──前を向いたまま眠りに落ちる姿で、2000年の旅は幕を閉じます。
ラストは現代へ。第89話でユウキが聖櫃から連れ去り、第91話で目覚めた姿で現れたクロノアと、リムルが対峙する状況に戻り、次回予告の第94話「魂の在処」へと続きます。
第93話の見どころ3つ
①ヒナタ(クロノア)vs ヴェルドラ──「しまったー」で幕を閉じる300年前の封印劇
本話でいちばん「答え合わせ」の快感が大きいのがここです。1期の冒頭からずっと語られてきた「300年前に勇者に封印されたヴェルドラ」。その勇者は仮面を着けた勇者クロノアであり、しかもこの時に身体を動かしていたのはクロエではなくヒナタでした。
ヒナタが勝てた理由も筋が通っています。現代の迷宮でヴェルドラと戦った経験があり、原作の設定でも、ヴェルドラ側から見れば手の内をさらけ出していたうえに戦闘中にヒナタを煽りすぎた──それが敗因だったとされています。封印間際の「しまったー」という間の抜けた一言が、あの暴風竜らしくて、緊張感のある場面にひと匙のユーモアを足しています。
第94話の公式あらすじにある「300年前のリベンジマッチに燃えるヴェルドラ」は、まさにこの場面を受けたもの。ヴェルドラの能力と無限牢獄については転スラ ヴェルドラの強さ|暴風竜の究極能力と無限牢獄にまとめています。
②抗魔の仮面の継承──シズを救った勇者の正体が明かされる
二つ目は、抗魔の仮面の「輪」が閉じる場面。この仮面はもともと「勇者」の持ち物で、50年前近く、イフリートを抑えるためにシズへ譲られたもの(書籍1巻)。1期でシズからリムルへ渡り、リムルからクロエへ。そのクロエが2000年前へ飛び、100年後には自分でこの仮面を着けて戦い、最後はヒナタがシズへ渡す。
つまりシズ→リムル→クロエ→(時間を遡って)ヒナタ→シズという輪になる構造で、「あの仮面はどこから来たのか」という1期からの問いに、本話で答えが出ました。仮面そのものの考察は【転スラ】抗魔の仮面とは?、シズの過去とイフリートについては転スラ シズの記憶・過去|異世界召喚の真実・イフリートとの50年と転スラ「イフリート」|シズエに宿った炎の精霊もあわせてどうぞ。
③「未来で会おうぞ」──ルミナスとクロエの2000年越しの約束
三つ目は、ルミナスとクロエの別れ。「未来で会おうぞ」と送り出し、クロエのハグに頬を赤らめる魔王ルミナス。祝宴で酔って大喜びする姿も含めて、本話のルミナスは現代の彼女からは想像しにくいほど感情豊かです。現代のルミナスは、クロエとヒナタを2000年前から知る友として聖櫃を守り続け、第4期ではルベリオスを訪れた現代のクロエと同じ場に立っている──それを知ったうえで見返すと、この別れの重みが変わります。ルミナスの人物像はルミナス・バレンタインの強さと謎で。
演出面では、ヒナタが表に出た瞬間に目つき・声・表情が切り替わる描き分けが見事でした。公式キャラクター紹介でクロノアのキャストとして田所あずささん(クロエ役)と沼倉愛美さんの二人が併記されている理由が、映像で腑に落ちる回です。前編に続いて通常のOP・ED映像を省いた構成で、Aパートだけで1000年、30分で2000年を駆け抜ける密度でした。
第93話の設定・用語解説|クロノア・簒奪者・聖櫃・抗魔の仮面
本話は用語が多いので、押さえておきたい設定を表にまとめます。
| 用語 | 意味・本話での役割 |
|---|---|
| クロノア | 公式では「ルミナスの聖櫃に封印されていた謎の少女。グランベルとユウキが狙う〝勇者〟であり〝破壊の化身〟」。本話ではクロエの身体をクロエとヒナタが共有し、300年前以降はヒナタが動かす。キャストは田所あずさ/沼倉愛美の併記 |
| 『簒奪者(コエルモノ)』 | ヒナタのユニークスキル。格上から技能を奪う。「クロノア」の命名と同時に失われ、以後のヒナタはこのスキルを持たない |
| 聖櫃(せいひつ) | ルミナスの神聖魔法。聖霊力で作った器で、真の魔王でも触れれば火傷する。クロノア(クロエの身体)を封じるために作られ、第89話でユウキが中に眠るクロノアを解き放って連れ去った。現代ではルベリオス地下・夜想宮庭(ナイトガーデン)の玄室に置かれていた |
| 『無限牢獄(インフィニティプリズン)』 | ヒナタ(クロノア)がヴェルドラを封印の洞窟に封じた技。公式ヴェルドラ紹介の「勇者によって300年」封印がこれにあたる |
| 抗魔の仮面 | もともとは勇者の所持品。50年前近く、イフリートを抑える目的でシズへ譲渡(書籍1巻)。本話で、渡した勇者=ヒナタ(クロエの身体)と判明 |
| 「同じ時代に同じ魂は存在できない」 | 公式あらすじの文言。幼いクロエとレオンの来訪(300年前)に合わせ、クロエの意識が眠る理由 |
| 西方諸国評議会 | グランベルが創設した組織。本編ではおよそ1000年前の出来事として語られる |
次に、本話が駆け抜けた2000年を年表にします。「何年前の話をしているのか」が分かると、前後の話数との繋がりが見えやすくなります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2000年前 | 『時間旅行』で到着。夜薔薇宮でルミナスと出会い、ヒナタが「クロノア」と命名(第92話)。命名直後に『簒奪者』が消える(本話) |
| 〜100年後 | クロエが大人の姿に成長。抗魔の仮面を着けて戦い、ヒナタも身体の操作に慣れていく |
| やがて500年、1000年と経過 | 新たに築かれたルベリオスを訪問し、ルミナスと再会。グランベルによる西方諸国評議会の創設を知る(およそ1000年前とされる) |
| 300年前 | ヴェルドラをヒナタ(クロノア)が『無限牢獄』で封印。幼いクロエとレオンの来訪が迫り、クロエの意識が眠る。ルミナスと別れ、ヒナタが身体を引き継ぐ |
| 約60年前〜50年前近く | レオンに召喚された幼いシズと出会い、抗魔の仮面を渡す(原作設定:召喚は60年程前、仮面の譲渡は50年前近く) |
| その後 | シズと別れ、ルミナスのもとで聖櫃に封印される |
| 現代 | 第89話でユウキが聖櫃からクロノアを連れ去り、第91話で目覚めたクロノアが姿を現す。第93話ラストでリムルと対峙 |
シズ(シズエ・イザワ)は、公式紹介によれば戦時中の東京に暮らしていた日本人で、魔王によってこの世界に召喚された人物。召喚したのは魔王レオンで、幼いシズにイフリート(炎の上位精霊)を憑依させました。制御できない炎で幼い頃の友を焼いてしまった悲劇、勇者から仮面をもらって制御できるようになったこと、そして勇者と共に冒険者として活動した時期──1期で語られたシズの過去は、本話で「その勇者の側」から描き直されたことになります。シズの生涯はシズエの強さと悲劇を徹底考察した記事で詳しく解説しています。
そのレオンは、クロエと共に300年前にこの世界へやって来た元人間で、のちに魔王となった人物(原作設定では200年前にカザリームを倒して魔王に就任)。到着直後の幼いクロエは現代へ召喚されるため、本話でクロエの意識が眠るタイミングは、この「300年前」に重なります。レオンがシズを召喚した経緯やクロエとの関係は【転スラ】魔王レオンは実は不器用なお人好し?クロエ、シズとの関係性で。
そして聖櫃の話をグランベルとみられる人物が聞いていた場面。この立ち聞きが、のちの西方動乱にどう繋がるのかは【転スラ】グランベルの生涯が泣ける!ロッゾの一族の目的と、前述の西方動乱の解説記事で追えます。
整理すると、クロノアという一つの身体の中で、300年前まではクロエとヒナタが交代しながら、300年前からはヒナタだけが戦っていたのね。ヴェルドラ封印もシズへの仮面も、動かしていたのはヒナタ。だから現代のルミナスは、リムルに「クロノアの中にヒナタの魂が眠っている」と伝えられるわけ。
サブタイトル「勇者クロノア・後編」の意味
「勇者クロノア」の前編・後編という分け方は、前編が「クロノアという名前が生まれるまで」、後編が「その名前で生きた2000年」という構成です。前編のラストで名付けられたクロノアは、後編で自ら勇者を名乗り、ヴェルドラを封印し、シズを救い、最後に聖櫃へ入ります。
公式のキャラクター紹介にある「グランベルとユウキが狙う〝勇者〟であり〝破壊の化身〟」というクロノアの二面性のうち、〝勇者〟の側がこの前後編で描かれたことになります。そしてもう一つの顔──〝破壊の化身〟としてのクロノアが、聖櫃から目覚めた現代で待っている。第94話の公式あらすじが「封印の解かれたクロノアは〝勇者〟ではなく、破壊の化身だった」と始まるのは、その対比です。
もう一つ注目したいのは、1期から語られてきた「勇者」の功績──ヴェルドラの封印とシズへの仮面──が、どちらもクロエではなくヒナタが身体を動かしていた時のものだったこと。「勇者クロノア」という名前が指すのは、クロエの身体、ヒナタの意志、そして二人が共有した「リムルを信じる」という一点なのだと、視聴後には感じられるはずです。転スラにおける「勇者」という存在の系譜は転スラ 勇者たちの物語|シズ・クロノア・マサユキら歴代勇者の系譜で整理しています。
第93話は原作の何巻?|小説11巻「勇者覚醒」第5章の続き
■ 第93話は、原作小説(GCノベルズ)第11巻 第5章「勇者覚醒」にあたる内容です。
前編の第92話と同じ章の続き。海外ファンサイトの対応表では11巻313〜318ページの範囲とされています。
書籍11巻では、名付けによってヒナタの『簒奪者』が失われること、300年前の時点でクロエが眠りにつくこと(設定資料集13.5にも記載)、仮面がシズへ譲られること(書籍1巻)が、それぞれ文章で押さえられています。当サイトの西方動乱の解説記事で【原作ネタバレ】として書いていた「クロエはルミナスの協力を得て勇者『クロノア』として活動したのち、ルミナスによって聖櫃に封印された」「ヒナタは『クロノア』と名付けた影響で以後『簒奪者』を失った」という内容が、本話でそのまま映像化された形です。
一方、視聴者からは、旅路の描写はアニメオリジナル要素が多いものの上手くまとめられている、クロエの旅がかなり丁寧に描かれている、といった声が目立ちました。原作では短く語られる旅路を、アニメで補完・拡張した回と受け止められています。原作を読んでから見ても、旅の描写は新鮮に映るはずです。
漫画版は、2026年10月8日発売予定の第33巻(第141〜144話収録)の収録分にあたる見込みです。第144話「勇者の旅路」で『時間旅行』が漫画に初登場しており、本話の旅路パートはこのあたりに相当すると見られます。その先の第145話・第146話はまだ単行本未収録で、第94話以降に対応する見込みです。漫画の巻数と読む順番は転スラ漫画(コミカライズ)を完全ガイドで。
Web版については、作者自身が11巻のあとがきでWeb版とはほぼ別物だと述べているため、「近い話がある」程度の対応です。続きを読むなら、小説は11巻第5章の続き(第94〜96話で11巻の内容が完結し、第96話より先は12巻から)、漫画は第33巻からが目安。アニメ全体と原作巻の対応は転スラのアニメは原作どこまで?続きは何巻から?にまとめています。
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第93話の放送・配信スケジュール|DMM TVは土曜23:00から順次配信
第93話は、日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」で2026年9月4日(金)23:05から放送されました(この週は通常の23:00から5分遅れ)。BS11では翌9月5日(土)22:00から。配信は9月5日(土)23:00から順次で、DMM TVでは第4期を見放題で配信中です。
| 話数 | サブタイトル | 日本テレビ系 | BS11 | DMM TV配信 |
|---|---|---|---|---|
| 第92話(4期第20話) | 勇者クロノア・前編 | 放送済み | 放送済み | 配信中 |
| 第93話(4期第21話) | 勇者クロノア・後編 | 9月4日(金)23:05〜 | 9月5日(土)22:00〜 | 9月5日(土)23:00〜 |
| 第94話(4期第22話) | 魂の在処 | 9月11日(金)23:00〜 | 9月12日(土)22:00〜 | 9月12日(土)23:00〜 |
その先は、第95話「グランベルの希望」が9月18日(金)、第96話「勇者覚醒」が9月25日(金)に放送され、この第96話で連続2クールが完結しました。公式発表によれば、第3クールは2027年7月放送。あわせて『クレイマンREVENGE』のTVアニメ化(2027年4月放送)も発表されています。第4期全体の構成と「今何話まで放送されたか」の数え方は【転スラ4期】今何話まで?全5クール構成と配信ガイドで追えます。
見逃した方、前編から見返したい方は、DMM TVが手軽です。月額550円(税込)・14日間無料で、1期から第4期まで見放題。第92話と第93話を続けて見ると、前後編としての構成がよく分かります。第4期の配信サービスの比較は転スラ4期のアニメはどこで見れる?もどうぞ。
感想総評|リムル不在の30分で「時間旅行」の全体像が見えた回
第93話は、リムルがほとんど登場しない30分でした。主役は徹頭徹尾、ヒナタとクロエ。それでいて放送後の反応は「神回」「劇場版クオリティ」「泣いた」という声が目立ち、海外の掲示板でも感情を揺さぶる時間旅行の物語として高評価が並びました。原作では分かりにくいと言われがちなループ構造を、アニメでは一方向に流れる時間として整理して見せたことで、初見の視聴者にも「輪の閉じ方」が伝わったのが大きいと思います。
個人的に印象に残ったのは、大きな出来事の合間に挟まれる小さな芝居です。身体の操作に慣れるよう促されて戸惑うヒナタ、Aパート最後の照れ顔、酔ったルミナス、ハグされて頬を赤らめるルミナス。2000年という途方もない時間を描きながら、感情の温度はずっと近くにある。だから最後の「前を向いて眠りにつく」ヒナタに、ちゃんと泣ける構成になっています。
シリーズ全体の中での位置づけは、「西方動乱の答え合わせ」です。第88話でリムル一行がルベリオス入りし、第89〜91話でグランベルの襲撃と、聖櫃に封じられていたクロノアの奪取が起き、第91話ラストで時間旅行が発動(クロエが消失)。第92話でその行き先が2000年前だったと明かされ、第93話でその2000年が描かれ、次の第94話から現代の決着に戻ります。ヒナタというキャラクターにとっても、『簒奪者』を失い、ひとりで約300年を戦い、リムルを信じて眠るという、聖騎士団長時代とは別の顔が描かれた回でした。ヒナタ・サカグチの強さと魅力を徹底考察を読み返すと、彼女の変化の大きさが分かります。
追いつくなら、順番は次のとおりです。①第88話「夜明けの勇者グラン」でルベリオス入り→②第89〜91話の西方動乱(流れは前述の完全解説記事で)→③第92話「勇者クロノア・前編」→④本話第93話。DMM TVなら全話見放題なので、週末に一気見できる分量です。
次回・第94話「魂の在処」に向けて|注目ポイント
第94話「魂の在処」(第4期 第22話)は、日本テレビ系で9月11日(金)23:00に放送済み(BS11は9月12日(土)22:00)で、DMM TVでは9月12日(土)23:00から配信中です。公式サイトが公開しているあらすじは次のとおり。
「封印の解かれたクロノアは〝勇者〟ではなく、破壊の化身だった。圧倒的な力を持つクロノアに対抗するため、リムルは奥の手として魔国連邦からヴェルドラを召喚する。300年前のリベンジマッチに燃えるヴェルドラ。そして、ルミナスからクロノアの中にヒナタの魂が眠っていることを聞いたリムルと、リムルの思惑に気づいた魔王レオンは、クロエとヒナタを救う為に共闘する。」
注目は3点です。①リムルが奥の手として魔国連邦からヴェルドラを召喚すること。本話で封印された当人が「300年前のリベンジマッチ」に燃えるという、後編を見た直後だからこそ沁みる構図です。②ルミナスがリムルに、クロノアの中にヒナタの魂が眠っていることを伝えること。本話でヒナタが聖櫃に入った経緯を知っている視聴者には、その言葉の重みが分かります。③魔王レオンがリムルの思惑に気づき、クロエとヒナタを救うために共闘すること。本話ではクロエの口から名前が出たレオンが、第90〜91話で剣を交えたリムルと、今度は手を組みます。
第94話のスタッフは、脚本・小川ひとみ、絵コンテ・安田賢司、演出・筑紫大介、総作画監督は小峰正頼・高岡じゅんいち・本田敬一・MC山田芹香。第94話の感想・解説は別記事で扱います。
第93話「勇者クロノア・後編」FAQ
Q. 第93話は第4期の何話?
A. 第4期 第21話(通算第93話)です。公式Xの表記も「第93話(第4期 第21話)」。第4期は第73話から始まり、第85話から第2クールに入っているので、本話は第2クールの9本目にあたります。
Q. ヴェルドラを封印した勇者は誰?
A. 勇者クロノア=クロエの身体を動かしていたヒナタです。現代の迷宮でヴェルドラと戦った経験を活かし、『無限牢獄(インフィニティプリズン)』で封印の洞窟に封じました。公式のヴェルドラ紹介では「勇者によって300年」封印されていたとされています。
Q. シズを助けた勇者は誰?仮面は誰から?
A. 勇者クロノア、つまりクロエの身体を使っていたヒナタです。抗魔の仮面はもともと勇者の持ち物で、50年前近くにイフリートを抑える目的でシズへ渡されました。仮面はシズ→リムル→クロエ→(時間を遡って)ヒナタ→シズと輪になって受け継がれています。
Q. なぜクロエは眠りについた?
A. 300年前に、過去の自分(幼いクロエ)とレオンがこの世界にやって来るためです。公式あらすじの言葉を借りれば「同じ時代に同じ魂は存在できない」。以後はヒナタがクロノアの身体を動かします。
Q. ヒナタの『簒奪者』はどうなった?
A. クロエに「クロノア」と名付けた直後に失われました。その場では二人とも理由が分かりませんが、原作(書籍11巻)では、名付けによってクロノアに吸収されたと説明されています。以後のヒナタはこのスキルを持ちません。
Q. 聖櫃に封じられていたのは誰?
A. ヒナタが眠りについたクロノア(クロエの身体)です。クロエもヒナタも眠った後はクロノアを制御できなくなる恐れがあるため、ルミナスが聖櫃で封印しました。第89話でユウキが聖櫃からクロノアを解き放って連れ去り、第91話で目覚めた姿で現れました。本話のラストは、そのクロノアとリムルが対峙する現代に戻って終わります。
Q. 第93話は原作の何巻?
A. 小説(GCノベルズ)第11巻 第5章「勇者覚醒」で、前編の第92話と同じ章の続きです。漫画版は2026年10月8日発売予定の第33巻に収録される分にあたる見込みです。
Q. 次回はいつ?第4期はどこまで続く?
A. 第94話「魂の在処」は9月11日(金)23:00に日本テレビ系で放送済みで、DMM TVでは9月12日(土)23:00から配信中です。第96話「勇者覚醒」(9月25日)で連続2クールが終了し、公式発表によれば第3クールは2027年7月放送です。
2000年前から現代へ、時間が一方向に流れる構成だったから、輪の閉じ方がとても分かりやすかったわね。ヴェルドラ封印もシズの仮面も、答えは全部「ヒナタ」。次の第94話からは、その眠っているヒナタとクロエを、リムルたちがどう救うかの話になるわ。
まとめ|クロノアの2000年は、ヒナタとクロエが「リムルを信じた」時間だった
第93話「勇者クロノア・後編」の要点
- 第93話(第4期 第21話)は、命名直後から現代へ向かって2000年を一方向に描く後編
- 300年前にヴェルドラを『無限牢獄』で封印した勇者クロノアの中身は、クロエではなくヒナタ
- 幼いシズに抗魔の仮面を渡したのもヒナタ。仮面はシズ→リムル→クロエ→ヒナタ→シズと輪になる
- 「同じ時代に同じ魂は存在できない」ため、300年前にクロエの意識が眠り、ヒナタは最後に聖櫃へ
- 原作は小説11巻「勇者覚醒」第5章。次回第94話「魂の在処」は9月11日に放送済み、DMM TVでは9月12日(土)23:00から配信中
第93話「勇者クロノア・後編」は、1期から積み重なってきた「300年前の勇者」「シズに仮面を渡した勇者」「聖櫃の少女」という三つの謎に、ヒナタという一つの答えを与えた回でした。前編で生まれた「クロノア」という名前が、後編で2000年分の重みを持って現代へ届く。そしてその現代では、〝勇者〟ではなく〝破壊の化身〟としてのクロノアがリムルの前に立っています。
前編と後編を続けて見ると、この回の構成の巧みさがいっそう分かります。DMM TVなら1期から第4期まで見放題なので、シズの過去が語られた1期を見返してから本話に戻る、という楽しみ方もおすすめです。
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