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蜘蛛ですが なにか?時系列と見る順番|全24話早見表

二つの時間層を銀の道が結ぶ『蜘蛛ですが、なにか?』の時系列と見る順番のアイキャッチ
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「蜘蛛ですが、なにか?」を見ていて、こう思いませんでしたか。

「あれ、蜘蛛子ちゃんの話と、シュンたち学園の話って……いつ繋がるの?」
「勇者ユリウスが迷宮に潜ってたのに、蜘蛛子と一度も会わないのはなぜ?」
「ソフィア、さっき赤ちゃんだったのに、なんでもう戦ってるの?」

この作品、実は「あなたの理解力が足りない」わけではありません。混乱するように作られています。そしてその仕掛けが分かった瞬間、24話ぶんの伏線が一気に回収されて、もう一度最初から見たくなる——そういうタイプの作品です。

この記事では、アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』全24話の時間軸を1話ずつ表に整理して、「結局どういう順番で見ればいいのか」「時系列順に並べ替えることはできるのか」「2周目はどこを見ればいいのか」に、遠回りせず答えます。

リョウコ

リョウコ

「蜘蛛ですが、なにか?」の時系列問題、答えはめちゃくちゃシンプルなの。蜘蛛子ちゃんのパートは”過去”、シュンたち人間のパートは”約15年後の現在”。これ1個覚えるだけで、全部スッと入るよ。

【30秒でわかる】蜘蛛ですが、なにか?の時系列と見る順番

  • 見る順番は「放送順(第1話→第24話)」でOK。並べ替える必要はありません
  • ただし1つだけ頭に入れてください。「私」(蜘蛛子)のパート=過去/シュンたち人間のパート=約15年後。この2つが毎話つぎはぎで交互に流れます
  • 例外が1つだけあります。終盤に登場する白髪の少女「白(シロ)」が出てくる場面は現在側です。「蜘蛛子が出ていれば過去」は成り立ちますが、「白」は別枠だと覚えておいてください(この2人の関係が答えそのものなので、ここでは伏せます)
  • 時間差が明かされるのは第9話あたり。それまでは「同時進行の話」だと思って見てOK(そう誤解させるのが作品の狙いです)
  • 時系列順への並べ替えは、事実上できません。1話の中に過去と現在の両方が入っているため、話数単位では分解できないからです
  • どうしても時系列で追いたい人は、原作漫画版(かかし朝浩・作画)が「私」視点を中心に構成されているので、そちらが近い読み味になります
  • アニメ全24話はDMM TVで見放題配信されています(2026年8月時点)。1周目でモヤモヤした人ほど、2周目の破壊力が大きい作品です


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結論:見る順番は「放送順」でいい。覚えるのは1行だけ

青と琥珀色の二つの時間層を放送順の光路が進む見る順番の結論

先に結論を言い切ります。アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』は、第1話から第24話まで放送順に見るのが正解です。時系列順に並べ替えて見る必要はありませんし、そもそも並べ替えはほぼ不可能です(理由は後述します)。

その代わり、視聴前にこの1行だけ頭に入れてください。

「私」が出ている場面=過去。
シュンたち人間が出ている場面=約15年後の現在。

これだけです。この作品は、1つのエピソードの中で「蜘蛛に転生した『私』の迷宮サバイバル」「王子シュンを中心とした人間サイドの群像劇」を交互に描きます。そして、この2つは同じ時刻の出来事ではありません。蜘蛛サイドのほうが、およそ15年ぶん先行した「昔の話」なのです。

視聴者の多くは1周目、この2つを「同時進行」だと思って見ます。そう思わせるように演出されているからです。だから「蜘蛛子とシュンはいつ出会うんだろう」とワクワクしながら見て、いつまでも出会わないので混乱する——これがこの作品の”時系列がわからない”の正体です。

かえで

かえで

つまり「わかりにくい」んじゃなくて、「わかりにくく作ってある」ってことなんですね……。ミステリでいう叙述トリックみたいな感じ?

リョウコ

リョウコ

まさにそれ。だから2周目の景色が全然違うの。1周目でモヤっとした人ほど、正しく見返す価値があるタイプの作品よ。

【全24話】話数別・時間軸早見表

琥珀色と青色に分かれた24枚のカードを4行6列に並べた時間軸早見表

ここがこの記事の本体です。アニメ全24話について、どちらの時間軸が描かれるか/主な出来事/見るときのポイントを1話ずつ整理しました。サブタイトルはアニメ公式サイトの表記に準拠しています。

※出来事の欄は「どの時間軸の話か」を判別するために必要な範囲にとどめています。時間軸のトリックを理解するうえで欠かせない展開(誰がいつ亡くなるか等)は隠していません。最終話の結末だけは別章に分け、ネタバレ警告を付けています。

話数・サブタイトル 時間軸 主な出来事 見るときのポイント
第1話「転生、異世界?」 両方 教室での爆発。「私」が蜘蛛の魔物として孵化/クラスメイトたちも異世界に転生していたことが示される この時点で2本の軸が提示される。両者が同時刻だとは、実は一度も言われていない
第2話「マイホーム、炎上?」 両方 「私」の巣が人間に焼かれる/学園ではシュンとユーゴーが言葉を交わし、竜として転生したフェイが前世の行いを悔いる独白が描かれる 巣を焼いた人間たちは「竜の卵」を回収に来ている。この卵が後で効いてくる
第3話「地竜(龍)、ヤバい?」 両方 「私」が下層へ落下し地龍アラバと遭遇/野外での実地訓練中に地竜が襲来し、倒した地竜がフェイの生みの親だったと判明 人間パートの時間感覚(シュンたちは既に少年少女)に注目
第4話「猿、ホアー?」 蜘蛛(過去) 下層をさまよう「私」が猿型の魔物アノグラッチの大群と死闘。勝利して進化し、中層への道を見つける 全24話でただ1つの「蜘蛛サイドのみ」の回
第5話「なまずって、おいしい?」 両方 「私」が中層のマグマ地帯へ到達し、スモールポイズンタラテクトへ進化して毒を獲得/転生者ユーリが「〈禁忌〉持ちは即始末すべき」と語る/ラストで勇者ユリウス一行が姿を見せる(迷宮に潜るのは次の第6話) 最大の罠。「蜘蛛子と鉢合わせるのでは」と思わせる引きだが、実は違う
第6話「勇者と、魔王?」 両方 勇者ユリウス一行が迷宮に入り「悪夢の残滓」と呼ばれる蜘蛛型の魔物と交戦/「私」はゾア・エレへ進化/終盤に魔王が登場 最大の罠。「ユリウスが蜘蛛子を追い詰める」ように見えるが、戦っている相手は「私」ではない
第7話「王子たち、青春する?」 両方 ユーゴーがシュンを襲撃し、フィリメス(岡ちゃん)が介入/「私」の〈鑑定〉がカンストしたのを機に、管理者Dから《叡智》が与えられる ここで「上位管理者D」の名が出る。管理者の存在が初めてほのめかされる回
第8話「私、死す?」 両方 「私」の並列意思が増え、火龍レンドと交戦/シュンたちが行方不明のクラスメイトについて問い詰める ここで語られる「もう死んでいるクラスメイト」の話を覚えておくこと
第9話「アイキャントスピーク、イセカイゴ?」 両方 「私」が火龍レンドを倒した直後、「黒」と呼ばれる謎の男が現れるが異世界語が話せず会話が成立しない/ユリウスが帰還してシュンと再会するも戦争のため出征し、シュンに《勇者》の称号が引き継がれる 時間差が明かされる回。ユリウスが語るマフラーの来歴に「15年前」という数字が出る
第10話「このじじい、誰?」 両方 帝国筆頭の宮廷魔導士ロナントが15年前の迷宮での出来事を回想。討伐対象の魔物に部隊を壊滅させられ、片腕を失って辛くも生還した過去が語られる/シュンが王城へ戻る その魔物こそ「私」。人間から見た蜘蛛子が初めて描かれる回。回の最後に蜘蛛子側の視点も少しだけ明かされる
第11話「次回、決戦?」 両方 「私」が禁忌スキルで世界の真実の断片を知る/ハイリンスが「ユリウスを殺した白い少女」を語る この「白い少女」を絶対に覚えておくこと。最終話で効きます
第12話「私の戦いは、これからだ?」 両方 「私」と地龍アラバの決戦/人間サイドではシュンが復讐を誓う 蜘蛛サイド前半のクライマックス。ここで迷宮編が終わる
第13話「やったー、外だー 私は自由……だ?」 両方 「私」が念願の外の世界へ。人間の敵意とマザーの妨害に遭いつつ、街へ行くため半人半蜘蛛「アラクネ」への進化を目標に定める/人間サイドではエルフの族長ポティマスとの会合、そしてユーゴーの陰謀が動き出す 2クール目突入。舞台が迷宮から世界へ広がる
第14話「おまえ反逆? 私、自虐」 両方 「私」が馬車を襲う盗賊を撃退し、赤ん坊の吸血鬼ソフィアを助ける/人間サイドでは国王暗殺事件が起き、罪を着せられたシュンが逃亡者となる 時間差の決定的証拠。ここで助けられる赤ん坊が、人間サイドでは戦力として立ちはだかる
第15話「マザー、からの厄介蜘蛛人形?」 両方 「私」がマザーの罠にかかり人形蜘蛛と交戦/シュン一行がエルフの里を目指し、エルロー大迷宮へ向かう 人間サイドが「かつて蜘蛛子がいた迷宮」に入っていく構図に注目
第16話「フライング、ゲット?」 両方 「私」が不死のスキルを得るが、魔王アリエルの襲撃で身体を吹き飛ばされる/シュン一行が迷宮案内人と合流 自ら「世界最悪の邪神」と名乗る管理者Dが、転生の理由を語る重要回
第17話「私、なにしてる?」 両方 シュン一行が迷宮で「迷宮の悪夢」の伝説を聞き、「悪夢の残滓」と遭遇/「私」は不死で生還していたことが判明 人間サイドにとって「迷宮の悪夢」はすでに過去の伝説。ここが決定打
第18話「みんな、腹黒くね?」 両方 完全復活した「私」が、かつて救った赤ん坊ソフィアの住むケレン領へ到着/シュン一行はエルロー大迷宮を抜け、女神を信仰するサリエーラ国に辿り着く 公式あらすじが「一方、シュンは」と両サイドを併記する回。構造がいちばん見えやすい
第19話「ひらけ、同窓会?」 両方 「私」がマザーを撃破して決着をつける。ソフィアを守るだけでなく人助けもしたことで「ご神獣様」として崇められる/シュンたちがエルフの里で前世のクラスメイトと再会 「同窓会」はシュン側。蜘蛛子は参加していない(できない)
第20話「私のせいじゃない、よね?」 両方 「私」のもとにオウツ国の使者と管理者ギュリエディストディエスが訪れ、戦争の引き金が引かれる/フィリメスの思惑が明かされる 蜘蛛サイドの戦争と、人間サイドのエルフの里攻防戦は別々の戦い
第21話「私、出番ないってか?」 人間(現在) シュンたちはフィリメスから転生者の秘密と「この戦争は仕組まれたもの」だと明かされる。直後に帝国軍が侵攻し、内通者の工作でエルフの里の結界が破壊されて攻防戦へ。フィリメスがユーゴーとソフィアに追い詰められ、間一髪でシュンたちに救われる サブタイトル通り、蜘蛛子の出番が本編に無い回。全24話で人間サイドだけの回は2話しかない
第22話「私よ、永遠に?」 両方 「私」が戦場に参戦するが魔王アリエルが出現し絶体絶命に。そこへ剣を構えた幼い少年——勇者ユリウスが現れ、アリエルが手を止める/シュンとユーゴーの1対1の決着戦が始まる 時間差の決定打。人間サイドで既に死んだはずのユリウスが、なぜ子どもの姿でここにいるのか
第23話「友よ、なぜおまえは……?」 人間(現在) シュンとユーゴーの因縁の戦いに決着。その瞬間、戦場にソフィアが現れる。魔族軍のエルフの里侵攻が明らかになり、シュンたちはパーティ全員でも手が出ない エンディング後まで席を立たないこと。最終話への直結ポイント
第24話「まだ蜘蛛ですが、なにか?」 両方(合流) 2つの時間軸の関係が明示され、すべてが繋がる。「私」はアラクネへ進化する 公式あらすじも「時代を超えた」と明言する回。ここまで来れば全部わかる

表を眺めるとはっきりしますが、24話中21話が「両方」です。単一の時間軸だけで進む回は、蜘蛛サイドのみの第4話と、人間サイドのみの第21話・第23話——わずか3話しかありません。つまりこの作品は、ほぼ全話が2つの時間軸のミックスでできています。この構造こそが、時系列を追いにくくしている最大の要因です。

この表を持ったまま、もう一度見返してみてください。1周目に「意味が分からない」と感じた場面が、全部「そういうことか」に変わります。とくに第10話・第17話・第22話は、答えを知ってから見ると別の作品に見えるはずです。

本作はDMM TVで見放題配信中全24話でおよそ9時間半、1日2話ペースなら12日で見返せる分量なので、14日間の無料お試し期間内でも十分に間に合います


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作中に登場する各キャラクターの関係を先に押さえておきたい人は、『蜘蛛ですが、なにか?』転生者ガイドで「誰が誰の転生なのか」を整理しておくと、人間サイドの理解が段違いに速くなります。

なぜ時系列がわからなくなるのか|3つの仕掛け

交互表示・並行表示・合流を三つの観測装置で示す時系列の仕掛け

仕掛け①:1話の中に過去と現在が同居している

ふつうの「時間軸が2つある作品」は、回想パートと現在パートが明確に区切られています。画面がセピアになる、テロップが出る、ナレーションが入る——そういう合図があるのが一般的です。

ところが本作は、そうした合図をほとんど出しません。蜘蛛子の一人称モノローグから、何の予告もなくシュンの学園生活へ切り替わります。しかも両方とも「今まさに進行中の物語」として描かれる。これが混乱の第一原因です。

そして表で見た通り、この切り替えは第1話から最終話までほぼ全話で起こります。つまり「◯話までが過去編、◯話からが現在編」という区切りは存在しません。

仕掛け②:同じ人物が、違う年齢で両方に出る

時間差を最もわかりやすく体感できるのが、この現象です。同一人物が、蜘蛛サイドでは幼く、人間サイドでは15年ぶんの時間が流れた姿で登場します。

人物 蜘蛛サイド(過去)での姿 人間サイド(現在)での姿
ソフィア 第14話・第18話。生まれて間もない赤ん坊の吸血鬼。蜘蛛子に命を救われる 物語終盤。シュンたちを圧倒する戦力として立ちはだかる
魔導士ロナント 第10話の回想。迷宮で「私」と交戦し、部隊を壊滅させられ片腕を失いながら転移魔法で命からがら生還する 人族最高峰の老魔法使い。その遭遇は15年前の出来事になっている
勇者ユリウス 第22話。剣を構えた幼い少年として戦場に現れ、魔王アリエルが警戒して手を止める 第6話・第9話ほか。一党を率いる青年の勇者。迷宮に潜り、のちに戦地へ発つ
魔王アリエル 第16話・第22話ほか。「私」の前に立ちはだかる 第17話ほか。腹心バルトの報告を受けエルフの里への侵攻を指示する(終盤には魔族軍が戦場へ介入)

特にソフィアは決定的です。蜘蛛子が第14話で命を救う「生まれたばかりの赤ん坊」が、人間サイドではシュンたちを圧倒する戦力として立ちはだかるのですから。ここで「あれ?」と思った人は、正しい違和感を持っています。彼女の来歴をもっと詳しく知りたい方は、ソフィアのキャラクター解説もあわせてどうぞ。

そして勇者ユリウスがいちばん分かりやすい実例です。第6話で迷宮に潜る彼は一党を率いる青年ですが、第22話の蜘蛛サイドに現れる彼は剣を構えた幼い少年。同じ人物が15年ぶんの落差をもって両方に出てくるわけです。彼の立ち位置は勇者ユリウスの人物解説で押さえておくと、第22話の意味が変わって見えます。

仕掛け③:同じ舞台を、15年ずらして2回描く

3つめの仕掛けがいちばん凝っています。この作品は「エルロー大迷宮」という同じ場所を、2つの時間軸で2回描くのです。

  • 蜘蛛サイド(第1〜12話ほか):「私」が迷宮の下層から這い上がっていく
  • 人間サイド(第15〜18話):シュン一行が別大陸へ渡るため同じ迷宮を通り抜け、第18話で抜けてサリエーラ国に到着する

そしてシュンたちが迷宮で耳にするのが、「かつてこの迷宮には『迷宮の悪夢』と呼ばれる魔物がいた」という伝説です。アニメ公式サイトの第17話あらすじも「かつてエルロー大迷宮には伝説として語られる魔物『迷宮の悪夢』が存在した」と、はっきり過去形で書いています。

つまり人間サイドから見れば、蜘蛛子はもう「昔話」の存在なのです。この一点だけで、2つの時間軸に大きな隔たりがあることが確定します。迷宮そのものの構造や階層についてはエルロー大迷宮の徹底ガイドで整理しています。

作中で確認できる「時間差の証拠」4つ

建物・器・結晶・地形の変化を四つの比較レンズで示す時間差の証拠

「約15年ずれている」というのは、公式が親切にテロップで出してくれるわけではありません。作中の描写から読み取る形になります。視聴中に自分で確認できる手がかりは、主に次の4つです。

証拠1:ソフィアの年齢
転生者たちは同じ教室で同じ瞬間に死に、この世界へ転生しています。つまり人間に転生した子たちの「年齢」は、ほぼ揃っているはずです。ところが蜘蛛サイドの第14話でソフィアはまだ生まれて間もない赤ん坊。かたや人間サイドでは、シュンたちを圧倒できる年齢まで育っています。ここに10年以上の開きが生まれます。

証拠2:「迷宮の悪夢」が伝説になっている
第17話、エルロー大迷宮で焚き火を囲む場面。案内人バスガスが「迷宮の悪夢の話だ」と切り出すと、フィリメス先生が「たしか10年以上前に迷宮に突如現れた神話級の魔物を指す言葉でしたね」と応じます。怪物ではなく伝説として、しかも「10年以上前」の出来事として語られている——蜘蛛子がいま迷宮で戦っているのに、です。

証拠3:勇者ユリウスが、少年と青年の両方で出てくる
人間サイドのユリウスは一党を率いる青年で、第9話を境に戦地へ発ちます。ところが第22話、蜘蛛サイドの戦場に現れるのは剣を構えた幼い少年のユリウス。魔王アリエルが《勇者》の称号を警戒して手を止めるほどの存在感ですが、姿は明らかに子どもです。故人が現れたのではなく、そちらが15年前だからです。

証拠4:ユリウスのマフラーが「15年前」に見つかったもの
第9話で、ユリウスが身につけている白いマフラーの来歴が語られます。これはタラテクトの糸で織られたもので、竜の卵と同じ場所から15年前に見つかったものでした。タラテクトは蜘蛛子と同じ種族であり、竜の卵は第2話で人間たちが蜘蛛子の巣を焼いてまで回収していったもの。作中ではっきり「15年」という数字が出るのは、この第9話と、次の第10話でロナントが語る回想の2か所だけです。

そもそも、なぜ15年もズレるのか?
答えは「生まれた体が違うから」です。蜘蛛子は魔物の卵として生まれたため、孵った瞬間から自分の足で動き、戦い、成長を始められました。いっぽう人間に転生した子たちは、赤ん坊から育つしかありません。物語として動き出せるようになるまで、十数年かかるわけです。同じ瞬間に転生しても、スタートを切れる時期がまるで違う——これが15年の正体です。

「7年」「10年以上」——違う数字を見かけるのはなぜ?

異なる起点と終点の間を複数の長さで測る二層時間軸の比較

この作品の時間差を調べると、「15年」以外の数字にもぶつかります。「約7年」「10年以上」「半年」。どれが正しいのか混乱した人もいるはずです。

結論から言うと、どれも正しい。測っているものが違うだけです。ここを整理しておきます。

ちなみに4つのうち2つは、アニメ本編で実際に口にされる数字です。原作を読んでいなくても確認できます。

数字 何を測っているか 出どころ
約15年 蜘蛛子パート序盤と、第9話時点の人間パートの差 アニメ本編で明言
約1年 蜘蛛子と他の転生者の「生まれた時期」の差 原作の年表
10年以上 「迷宮の悪夢」が迷宮に現れてからの年数(劇中人物の認識) アニメ第17話の台詞
約7年 物語が始まった時点での両パートの差 原作の年表

実は「ずっと15年差」ではない

ここが最大のポイントです。2つの時間軸は、一定の距離を保って並走しているわけではありません。物語が進むほど、差は開いていきます。

理由は進むスピードの違いです。蜘蛛子パートが進むのは、たった2〜3年ぶん。全24話かけて、彼女はまだ生まれて数年しか経っていません。かたや人間パートは9年ぶんを一気に駆け抜けます。シュンの幼少期から15歳の学園生活、そして戦争まで。

だから物語のスタート時点では約7年だった差が、第9話の頃には約15年に広がっているのです。「7年」と「15年」は、どちらが間違いでもありません。どの時点で測ったかが違うだけです。

よくある誤解:「蜘蛛子とシュンは15歳差」——これは違います。
2人の年齢差はおよそ1年。蜘蛛子が1年ほど早く生まれただけで、ほぼ同い年です。15年は年齢差ではなく、画面に映っている時期の差。ここを取り違えると、最終話の意味が変わってしまいます。

もっと厳密に追いたい人へ|原作4巻に年表がある

実は原作小説の4巻には、巻末に時系列年表が収録されています。王国歴という作中の暦で、何年に何が起きたかが整理されたものです。

読者による整理を見ると、たとえば蜘蛛子が生まれた年に、あの「巣が焼かれて竜の卵を奪われる事件」が起きていること、その翌年にシュンたち人間の転生者が生まれていることなどが読み取れます。アニメでは王国歴の年号は一度も出てこないので、ここまで踏み込みたい人は原作を手に取る価値があります。

※王国歴の年号はアニメ本編では語られません。原作独自の情報です。本記事の解説は、アニメだけで確認できる「15年」を基準にしています。

年表を自分の目で確かめたい人へ
時系列年表が収録されているのは原作小説4巻。初回70%OFFクーポンあり(値引き上限500円)

DMMブックスで『蜘蛛ですが、なにか?』を読む

この4つが噛み合った瞬間に、「蜘蛛サイドはシュンたちより15年ほど前の出来事だった」という結論が出ます。アニメでこの構造が明確に意識され始めるのは第9話前後、そして完全に確定するのが最終話という組み立てです。

かえで

かえで

わたし1周目、第5話のラストでユリウスさんが出てきたとき「うわ、蜘蛛子ちゃん見つかる!」って本気でハラハラしてました……。

リョウコ

リョウコ

それが正しい反応なの(笑)。実はユリウスたちが戦っているのは「悪夢の残滓」と呼ばれる別の蜘蛛型の魔物。「悪夢」という呼び名が付いた後の時代だから、そもそも蜘蛛子とは会えないのよね。


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「時系列順」に見るとどうなるのか

二色を含む話数カプセルを時系列で分けようとして糸が絡む構造

結論:話数単位の並べ替えは、事実上できない

「時系列順に見たい」という要望はとても自然です。ただ、この作品に関しては話数を並べ替える方式が成立しません。理由は先ほどの表の通りで、24話中21話が「過去パート+現在パート」の混在だからです。

たとえば「第1話→第4話→第2話……」と並べ替えても、第1話の後半には人間サイドが入っているので、結局どこかで未来を先に見てしまいます。並べ替えても混乱は解消しません。

他作品でよくある「時系列順視聴」が機能するのは、エピソード単位で時間が完結している場合だけです。本作は設計思想がそもそも違います。

それでも整理するなら:「軸ごと」に考える

話数では分解できないので、代わりに「軸ごと」に頭の中で並べ替えるのが実用的です。実際の時系列は、大づかみに次の順番になります。

時系列の順番 内容 アニメでの該当箇所
①(起点) 教室で爆発が起き、クラス全員が異世界へ転生する 第1話冒頭
「私」が蜘蛛として孵化し、エルロー大迷宮で生き延びる。地龍アラバとの決着まで 第1〜12話の「私」パート
「私」が迷宮を脱出。ソフィアとの出会い、マザーとの決着、戦場への参戦、アラクネへの進化まで 第13〜24話の「私」パート
④(②③の数年後から) シュンたちの幼少期〜学園生活。ユーゴーとの確執、ユリウスの死、シュンが勇者に。ここを進むうちに、蜘蛛子パートとの差が15年ほどまで開く 第1〜12話の人間パート
クーデター、エルロー大迷宮の踏破、エルフの里攻防戦 第13〜24話の人間パート

要するに「蜘蛛子の話を全部先に、その後で人間サイドを全部」が時系列順です。ただしアニメでこれをやるとテンポも演出意図も崩れるので、おすすめはしません。放送順で見つつ、この表を横に置いておくのがベストです。

なお、原作漫画版(かかし朝浩・作画)は「私」視点を中心に構成されており、他視点は単行本での書き下ろしという形をとっています。「蜘蛛子の物語だけを一本道で追いたい」という人には、漫画版が近い読み味になります。

【ネタバレ注意】2つの時間軸はどこで合流するのか

青と琥珀色の二つの時間軸が遠方の光る門で合流する構図

⚠ ここから先は最終話(第24話)の核心にふれます。まだ最後まで見ていない方は、この章を飛ばして「アニメの基本情報」へ進んでください。

結論から言うと、2つの時間軸が正面から繋がるのは最終話・第24話です。公式サイトの第24話あらすじは、こう書かれています。

絶望的な状況に陥りながらも逆転の一手を模索する「私」。追い詰められながらも剣を構え続けるシュン。時代を超えた不屈の魂はどこへ辿り着くのか。大きな転換を迎える世界の中で、すべてが繋がっていく——。

出典:TVアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」公式サイト STORY 第24話

公式が「時代を超えた」と書いている——これが何よりの答えです。制作側も、2つの時間軸がずれていることを前提に最終話を組んでいます。

第24話では、蜘蛛サイドで「私」が絶体絶命から巻き返し、目標だった半人半蜘蛛の魔物アラクネへの進化を果たします。そして人間サイドでは、エルフの里の戦場に白い少女がついに姿を現します。ソフィアが彼女を「ご主人様」と呼び、彼女自身がフィリメス先生に「お久しぶりです、先生」と声をかける——しかも死んだはずの前世のクラスメイトの顔で。先生は絶句します。

ここで思い出してほしいのが、第11話です。ハイリンスが「ユリウスを殺したのは謎の白い少女だ」と語る場面。その少女が誰なのか——視聴者にとっては、ここで24話ぶんの線が一本に繋がります

ただし、ひとつ先に言っておきます。ここで伏せられたままなのは「なぜ死んだはずの彼女がそこにいるのか」——つまり15年の時間差そのものです。彼女が蜘蛛子だという説明も、シュンたちには一切ありません。エルフの里の戦いも決着しないまま、第24話は終わります。1期は「全部わかってスッキリ終わる」タイプではなく、視聴者だけが構造を理解した状態で幕が下りる作りです。ここを知らずに見ると「え、ここで終わり?」となりやすいので、心構えとして持っておいてください。

そしてもう一点、この合流をもってしても、蜘蛛サイドの時間が人間サイドに追いついたわけではありません。アニメが描いたのは、あくまで「未来の断片が現在に姿を現した」瞬間。蜘蛛サイド本編は、まだアラクネに進化したばかりの地点にいます。主人公「私」がその後どう変わっていくのかは、主人公「私」=蜘蛛子のキャラクター解説で追っています。

また、シュン側がこの戦いで何を背負うことになったのかはシュンのキャラクター解説を、この世界を裏側から動かしている仕組みについては世界の真実ガイドをどうぞ。

実際の評価はどうなのか|口コミの傾向

琥珀色と青色の感想結晶を天秤で比べ時間軸レンズで整理する評価傾向

時間軸の話に入る前提として、この作品の評判そのものも押さえておきます。ひとことで言うと賛否がはっきり割れる作品です。

サイト 評価 母数
Filmarks ★3.5 / 5.0 約3,400件(2026年8月時点)
あにこれβ 72.9点

Filmarksの分布は3.1〜4.0点が約6割。「刺さる人には深く刺さり、合わない人は序盤で切る」という典型的な割れ方です。

よく挙がる不満は次の4つ。①人間パート(シュンサイド)が退屈 ②2クール目の作画・CG ③主人公の一人語りのテンション ④時間軸が最後まで分かりづらい。このうち①〜③は好みの問題ですが、④だけは知識で解決できます。それがこの記事の役割です。

なぎさ

なぎさ

おもしろいのが、低評価レビューにも「時間軸が最後まで分かりづらい」ってちゃんと書いてあること。つまり混乱してたのはあなただけじゃないんです。作りがそうなってるだけ。

アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』の基本情報

無地の本・フィルム・映写機・収録用マイクで示すアニメの基本情報

時系列を語るうえで前提になる、アニメそのもののデータも整理しておきます。

項目 内容
放送期間 2021年1月8日〜7月3日(連続2クール)
話数 全24話
原作 馬場翁『蜘蛛ですが、なにか?』(カドカワBOOKS)
監督 板垣伸
シリーズ構成 馬場翁、百瀬祐一郎
アニメーション制作 ミルパンセ
主人公「私」の声 悠木碧
放送局 AT-Xほか

もともとは2020年内の放送予定でしたが、新型コロナウイルスによる制作への影響で翌2021年からの放送となりました。さらに最終話となる第24話は、最速放送予定日の前日に延期が発表され、約1週間遅れの2021年7月3日に別枠で放送されています。当時リアルタイムで追っていた人が「最終回だけ間が空いた」と記憶しているのは、このためです。

ちなみに「私」の声を担当する悠木碧さんは、増えていく並列意思をすべて演じ分けています。時間軸と同じくらい”人数”がややこしい作品でもあるので、スキル・システム解説で並列意思の仕組みを押さえておくと、蜘蛛サイドの理解度が上がります。

原作はどこから読めばいい?

映像の終点から開いた本と原作棚へ続き別の本棚へ道が分かれる読書案内

ラインナップの全体像

媒体 刊行状況 特徴
小説(カドカワBOOKS) 全16巻(2015年12月〜2022年1月)で完結 蜘蛛サイドと人間サイドが1冊の中に混在する。本編はこれ
漫画(かかし朝浩・作画) 既刊16巻(2026年2月時点) 「私」視点を中心に構成。他視点は単行本で書き下ろされる
関連書籍 『Ex』『Ex2』 設定資料集・短編・作者インタビューなど
スピンオフ漫画 『蜘蛛子四姉妹の日常』全6巻 並列意思が分裂したifのギャグ作品。本編とは別物

アニメの続きは小説6巻から

アニメ第1期が到達したのは、原作小説でいえばおおむね5巻の終わりまでです。判断材料はシンプルで、小説6巻の公式紹介文が次のように始まるからです。

アラクネになった蜘蛛子は魔王とまさかの和解、そして吸血姫とその従僕とともに旅に出ることに。

出典:KADOKAWA『蜘蛛ですが、なにか? 6』商品ページ

これはまさにアニメ最終話が終わったところから始まる内容です。したがって「アニメの続きを読むなら小説6巻から」で問題ありません。

ただし1つだけ注意点があります。原作小説は1冊の中に蜘蛛サイドと人間サイドが混ざって収録されているため、「アニメの最終話=小説の◯ページ」ときれいに一致するわけではありません。心配な方は、電子書籍の試し読みで6巻の冒頭を確認してから購入するのが確実です。

また「蜘蛛子の物語だけを一本道で追いたい」「時系列で混乱したくない」という人には、漫画版から入るという手もあります。「私」視点中心の構成なので、2つの時間軸を行き来するストレスが小さく済みます。

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アニメで人間サイドが気になった人は小説、蜘蛛子ちゃん一直線でいきたい人は漫画、って選び方でいいんですね!

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2周目はここを見る|チェックポイント8つ

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時間軸を理解してから見返すと、1周目とは別物の作品になります。特に「あ、そういうことか」となるポイントを挙げておきます。

話数 確認したい場面 2周目に見えてくること
第2話 「私」の巣が焼かれ、竜の卵が転がる場面 この卵が人間サイドの誰になるのかを知ってから見ると意味が変わる
第5〜6話 ユリウス一行の迷宮接近と探索 蜘蛛子と同時進行ではないと分かって見ると、緊張の質が変わる
第8話 行方不明・死亡した転生者についての会話 誰のことを話しているのかが分かる
第10話 ロナントとの遭遇 人間側が語り継ぐ「15年前の出来事」が、目の前で起きている
第11話 ハイリンスが語る「白い少女」 最終話への最大の伏線
第14話 蜘蛛子が救う赤ん坊のソフィア この子が後にシュンたちの前へ立ちはだかると知って見ると重い
第17話 「迷宮の悪夢」の伝説を聞く場面 誰の伝説なのかを知ってから聞くと感慨が違う
第22話 戦場に現れる幼い少年 彼が誰なのか分かったうえで見ると、この場面の重みが一変する

2周目でカティアやフェイたち人間サイドの心情を追い直したくなったら、カティアのキャラクター解説もあわせてどうぞ。魔王側の事情を先に知りたい方は魔王アリエルの解説が近道です。

DMM TVで『蜘蛛ですが、なにか?』を見る

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アニメ『蜘蛛ですが、なにか?』は、DMM TVで全24話が見放題配信中です(2026年8月時点)。

DMM TVを推す理由はシンプルで、月額550円(税込)とアニメ見放題サービスの中でも負担が軽く、初回14日間の無料お試し期間がある点です。この記事のように「時間軸を理解してから2周目を見たい」という用途では、短期集中で一気に見返せる環境がいちばん相性が良くなります。

「14日間で24話も見終われるの?」——間に合います。
1話あたり約24分なので、全24話でおよそ9時間半。1日2話ペースなら12日、休日に4〜5話ずつ進めれば1週間もかかりません。しかも初回登録時に550ポイントが付与されるので、実質的な負担はさらに軽くなります。「2周目のためだけに契約する」という使い方と、いちばん相性の良いサービスです。

サービス 配信状況 月額(税込) 無料お試し 備考
DMM TV 見放題(全24話) 550円 14日間 最安。550pt付与あり。第1話は登録なしで無料
dアニメストア 見放題(全24話) 660円 初回1カ月 アニメ特化
Netflix 見放題(全24話) 890円〜 なし
FOD 見放題(全24話) 976円 なし 第1話は無料配信
Lemino 見放題(全24話) 990円 31日間 配信期限は2027年5月31日まで
Hulu 見放題(全24話) 1,026円 なし
バンダイチャンネル 見放題(全24話) 1,100円 なし 第1話は無料配信
U-NEXT 見放題(全24話) 2,189円 31日間 雑誌読み放題・600pt付与
Amazon Prime Video プライム特典では見られない チャンネル追加(月額598円〜)かレンタル220円/話が必要
TELASA × 配信なし 2026年8月時点で配信終了

※2026年8月14日に各サービスの公式作品ページで実際に確認した情報です。配信状況・料金は変更される場合があります。

⚠ 他サイトの「配信状況まとめ」にご注意ください。
ネット上の一覧記事では、いまだにAmazonプライムビデオが「見放題◯」と書かれていることがあります。これは2021年の放送当時の情報です。2026年8月現在、プライム会員特典の見放題対象ではなくなっており、「アニメタイムズ」(月額598円)などのチャンネル追加登録か、1話220円のレンタルが必要になります。同じくTELASAも配信が終了しています。当記事は各サービスの公式ページを実際に開いて確認しています。

本作の配信状況をサービス横断でまとめたものは、『蜘蛛ですが、なにか?』の配信サービス比較にまとめています。作品全体を通しで把握したい方は作品完全ガイドもどうぞ。

よくある質問(FAQ)

十個の小さな二層球と中央の一球を銀の糸で結ぶ十一問のFAQ

Q. 結局、どういう順番で見るのが正解ですか?

放送順(第1話→第24話)で見るのが正解です。並べ替える必要はありません。ただし「『私』のパート=過去/人間のパート=約15年後」という1行だけ頭に入れてから見てください。それだけで体感がまったく変わります。

Q. 時系列順に並べ替えて見ることはできますか?

話数単位ではほぼ不可能です。全24話のうち21話が「過去パート+現在パート」の混在構成になっているため、どの順番に並べ替えても片方の時間軸を先取りしてしまいます。並べ替えたいなら、記事内の「軸ごとの時系列表」を横に置きながら放送順で見るのが現実的です。

Q. 蜘蛛サイドと人間サイドは、何年ずれているのですか?

およそ15年です。作中では、転生者ソフィアが蜘蛛サイドでは赤ん坊なのに人間サイドでは戦力になっていること、人間サイドで「迷宮の悪夢」が過去の伝説として語られること、第22話でユリウスが幼い少年として現れること、第9話で彼のマフラーが「15年前に見つかったもの」と語られることなどから読み取れます。この構造が意識され始めるのは第9話前後です。

Q. 人間パート(シュンたち)が退屈なので飛ばしたいのですが、大丈夫ですか?

おすすめしません。この作品の人間パートは「退屈な寄り道」ではなく、時間軸の仕掛けそのものだからです。

もう一度、時間差の手がかりを並べてみてください。第9話のマフラーの来歴、第10話でロナントが語る15年前、第11話の「白い少女」、第17話の「迷宮の悪夢」の伝説——どれも人間パート側にあります。ここを飛ばすと、最終話で24話ぶんの線が一本に繋がる、あの瞬間がまるごと消えます。

とはいえ「人間パートがつらい」という声が多いのも事実で、知恵袋に「人間パートを飛ばして視聴しても支障はないか」という質問が立つほどです。どうしても厳しい人は、第9話・第10話・第11話・第17話の人間パートだけは飛ばさない——これを最低ラインにしてください。この4話が時間差の核心です。(なお第22話に現れる幼いユリウスは蜘蛛子パート側の出来事なので、こちらは飛ばしようがありません)

Q. 2周目は必要ですか?

必須ではありませんが、この作品はかなり2周目向きです。1周目は「蜘蛛子といつ合流するんだろう」という期待で見る構造になっているため、時間差を知ったうえで見返すと、第6話のユリウスの迷宮探索や第11話の「白い少女」など、意味の変わる場面が大量に出てきます。記事内の「2周目チェックポイント8つ」を目安にどうぞ。

Q. アニメの続きは原作の何巻からですか?

小説6巻からです。小説6巻の公式紹介文が「アラクネになった蜘蛛子は魔王とまさかの和解、そして吸血姫とその従僕とともに旅に出ることに」と始まっており、これはアニメ最終話の直後にあたります。ただし小説は1冊の中に両サイドが混在するため、境目はきっちり一致しません。試し読みで冒頭を確認してから買うのが安全です。

Q. 小説と漫画、どちらから読むべきですか?

人間サイドの群像劇も含めて本編を追いたいなら小説(全16巻で完結)です。「蜘蛛子の物語だけを一本道で追いたい」「時間軸で混乱したくない」なら漫画版が向いています。漫画版は「私」視点を中心に構成されており、他視点は単行本で書き下ろされる形をとっているためです。

Q. アニメの第2期は決まっていますか?

2026年8月時点で、第2期の制作決定は発表されていません。アニメ公式サイトのNEWS欄も、最終更新は2024年10月のゲーム関連告知で、以降アニメの続報はない状態です。一方で原作小説は全16巻で完結しており、映像化されていないストックは十分に残っています。

Q. 最終回だけ放送が空いたのはなぜですか?

第24話が「制作進行上の都合」で延期されたためです。公式は放送予定日だった2021年6月25日の前日、6月24日に延期を発表し、約1週間遅れの7月3日に別枠で放送しました。当時SNSでは「このまま中止では」という憶測も流れましたが、予定どおり最終話まで放送され、きちんと完結しています。配信サイトで一気見する場合はまったく関係ありません。

Q. 「作画がひどい」「打ち切りになった」と聞きましたが、本当ですか?

「打ち切り・制作中止」は事実ではありません。全24話は最後まで放送され、きちんと完結しています。この噂の発端は、最終話が放送予定日の前日に「制作進行上の都合により延期」と発表され、SNSで「このまま中止では」という憶測が広がったことです。実際には約1週間後に放送されました。

いっぽう作画については賛否が割れています。とくに2クール目(第13話以降)で3DCGの比重が増えた点に不満を挙げる声が目立ちます。逆に「CGを生かした戦闘に臨場感があった」という評価もあり、ここは好みが出る部分です。時間軸の仕掛けを味わう目的なら支障はありませんが、前提として知っておくと落差が小さく済みます。

Q. 前情報なしで見ても楽しめますか?

楽しめます。むしろ「同時進行だと思い込んで見る」1周目の体験こそが、この作品が仕掛けている面白さです。

ただし脱落ポイントは2つあります。1つは時間軸の混乱、もう1つは主人公「私」のハイテンションな一人語りです。序盤は迷宮で蜘蛛子がひたすら独りで喋り続ける構成なので、「うるさい」「早口が合わない」と感じて切ってしまう人が一定数います。逆にこの一人芝居こそ本作最大の魅力だという声も多く、完全に好みが割れる部分です。

我慢の目安は第9話。ここで時間差の手がかりが出そろい、それまで意味が分からなかった場面の景色が変わります。混乱がつらいなら、先にこの記事の早見表を見てから視聴するほうが最後まで走り切れます。

まとめ|答えは「放送順+1行の知識」

二層世界を一本の放送順ルートが進み記憶結晶と合流門へ届くまとめ
なぎさ

なぎさ

整理すると、覚えることは本当に少ないですね。放送順でOK。蜘蛛子=過去、シュン=約15年後。合流は最終話。これだけ持って見れば、もう迷子になりません。

最後にもう一度、要点だけ並べておきます。

  • 見る順番:放送順(第1話→第24話)。並べ替え不要、というより不可能
  • 覚える1行:「私」=過去/シュンたち人間=約15年後
  • 時間差の証拠:ソフィアの年齢/「迷宮の悪夢」が伝説になっている/ユリウスが少年と青年の両方で出る/マフラーが「15年前」に見つかったもの
  • 合流するのは:最終話・第24話(公式あらすじも「時代を超えた」と明言)
  • 原作の続き:小説6巻から。蜘蛛子一本道で読みたいなら漫画版
  • 配信:DMM TVで見放題配信中(2026年8月時点)

この作品の面白さは、「わからなかった」が「そういうことか」に変わる瞬間に全部詰まっています。時間軸の地図を手に入れた今が、いちばん見返し甲斐のあるタイミングです。


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