ネタバレ注意
この記事は『転生したらスライムだった件』のアニメ・原作ライトノベルの内容に触れます。特に「ミリムが覚醒魔王になった理由」「ガイアの正体」はアニメ未放送部分を含む重大なネタバレです。章ごとに注意書きを入れていますので、未視聴の方はご注意ください。
転スラの「竜種(りゅうしゅ)」って結局のところ何体いるの?ヴェルドラは知ってるんだけど、ほかは名前がごちゃごちゃで覚えられなくて……。
基本になるのは4体だよ。星王竜ヴェルダナーヴァ、白氷竜ヴェルザード、灼熱竜ヴェルグリンド、暴風竜ヴェルドラ。この4きょうだいが世界の骨格みたいな存在なの。
ヴェルダナーヴァって、ミリムのお父さんだよね?そういえば「ミリムの竜」ってネットでよく見るんだけど、あれは誰のこと?ミリム自身が竜種なの?
ミリムは竜種ではなくて竜魔人(ドラゴノイド)。そしてミリムに結びつく「竜」はガイアという名前の竜なの。父ヴェルダナーヴァが娘のために遺してくれた、たった一頭の友達だったんだよ。
友達……。え、なんだかその言い方、すごく嫌な予感がするんだけど。
鋭いね。そのガイアの結末こそが、明るくてマイペースなミリムが「破壊の暴君(デストロイ)」と呼ばれるようになった理由そのものなの。この記事ではそこまで踏み込んで、事実関係だけを丁寧に整理していくね。
30秒でわかる結論
- 竜種は基本4体——星王竜ヴェルダナーヴァ(長兄・創造神)/白氷竜ヴェルザード(長女)/灼熱竜ヴェルグリンド(次女)/暴風竜ヴェルドラ(末弟)。種族の表記は旧字体ではなく新字体の「竜種」が正しい
- ミリムの「竜」=ガイア。父ヴェルダナーヴァが自分に残った力を託して創り、娘ミリムに友として贈った竜。ミリム自身が生み出した竜ではない
- ミリムは竜種ではなく竜魔人(ドラゴノイド)。ふたつ名は「破壊の暴君(デストロイ)」で、ガイアを殺された怒りから暴走した末に覚醒魔王へ至った
- 終盤ではガイアが地星竜ヴェルガイアとして竜種に加わるため、「竜種は永遠に4体だけ」ではない
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転スラの「竜種」とは?【まずここを押さえる】
『転生したらスライムだった件』の世界において、最上位の格を持つ存在が竜種(りゅうしゅ)です。検索すると旧字体を当てた表記も見かけますが、作中および公式サイトの表記は一貫して新字体の「竜」。ヴェルドラは「暴風竜」、ヴェルザードは「白氷竜」、ヴェルグリンドは「灼熱竜」と、いずれも「竜」で統一されています。「嵐」や「氷結」を冠した異名を紹介しているページもありますが、これらも公式のものではないので、この機会に覚え直しておくと混乱が減ります。
竜種は「不滅」に近い存在
竜種の最大の特徴は、単純な戦闘力の高さではなくその在り方にあります。竜種は肉体を失っても存在そのものが消えず、時間をかけて世界のどこかで再生するとされる、いわば「世界に組み込まれた現象」のような存在です。だからこそ、作中で竜種に対して選ばれる手段は「倒す」ではなく「封じる」になります。ヴェルドラが約300年ものあいだ洞窟に封印されていたのは、まさにこの性質ゆえでした。
それぞれの竜種は担当する属性・概念を持っており、ピクシブ百科事典などでは「ヴェルダナーヴァ=地・空間・時/創造」「ヴェルザード=水(氷)・時・空間/固定」「ヴェルグリンド=火・時・空間/加速」「ヴェルドラ=風・水・空間/拡散」という整理がなされています。単なる属性違いではなく、世界を動かすパラメータを分担していると捉えると、竜種というカテゴリーの重みが見えてきます。
竜種と「究極能力」の関係——序列を間違えない
竜種って「究極能力を超えた特別なユニークスキル」を持ってる、って書いてある記事を見たことがあるんだけど……。
それは順番が逆になっちゃってるね。転スラの能力の序列はユニークスキル < 究極能力(アルティメットスキル)。竜種はちゃんと究極能力の側の保有者だよ。ヴェルドラなら『究明之王(ファウスト)』ね。
ここは誤解が広まりやすいポイントなので、はっきり整理しておきます。転スラの能力体系はおおむね「スキル < エクストラスキル < ユニークスキル < 究極能力(アルティメットスキル)」という階段構造になっており、ユニークスキルが究極能力を上回ることはありません。竜種はこの最上段である究極能力の保有者であり、「究極能力を超えた竜種専用のユニークスキル」といったカテゴリーは存在しません。
| 階層 | カテゴリー | 代表的な保有者 |
|---|---|---|
| 最上位 | 究極能力(アルティメットスキル) | 竜種/覚醒魔王クラス(ヴェルドラ『究明之王』、ミリム『憤怒之王』など) |
| 上位 | ユニークスキル | 魔王・上位魔人・一部の異世界人 |
| 中位 | エクストラスキル | 熟練の戦士・上位魔物 |
| 基礎 | スキル(コモン/魔法) | 一般の冒険者・魔物 |
竜種4体を徹底解説【比較表つき】
まずは4体を一覧で押さえましょう。きょうだいの順はヴェルダナーヴァ(長兄)→ ヴェルザード(長女)→ ヴェルグリンド(次女)→ ヴェルドラ(末弟)です。「ヴェルザードが最年長」と書かれることがありますが、最年長は兄のヴェルダナーヴァで、ヴェルザードは長女という位置づけになります。
| 竜種 | 異名 | 続柄 | 立場・関わり |
|---|---|---|---|
| ヴェルダナーヴァ | 星王竜 | 長兄(最年長) | 虚無から世界を創造した創造神。ミリムの父 |
| ヴェルザード | 白氷竜(別名「氷の女帝」) | 長女 | ギィ・クリムゾンの相棒。白氷宮に住まう |
| ヴェルグリンド | 灼熱竜 | 次女 | 東の帝国の守護竜にして元帥。皇帝ルドラの側近 |
| ヴェルドラ | 暴風竜 | 末弟 | リムルの親友。約300年間封印されていた |
星王竜ヴェルダナーヴァ——世界を創った長兄
竜種の中で最初に生まれ、虚無の中からこの世界そのものを創り上げた創造神が星王竜ヴェルダナーヴァです。彼は全知全能に等しい力を世界の創造に費やし、さまざまな生物を生み出して住まわせることで、この世界に多様性をもたらしました。
ここで注意しておきたいのが、「ヴェルダナーヴァが世界をゲームとして設計した」という説明はどこにも存在しない、という点です。作中で「ゲーム」と呼ばれるのは、最古の魔王ギィ・クリムゾンと東の帝国皇帝ルドラが約2000年にわたって続けた両者間の勝負のこと。創造神と混同されやすいので分けて覚えておきましょう。また彼の異名は「星王竜」であり、神格を強調した別の異名で呼ばれているわけではありません。
ヴェルダナーヴァは、ルドラの妹である人間の女性ルシアを愛し、彼女と結ばれて子をもうけます。その代償として彼は自らの力を大きく失いました。そうして生まれた娘こそがミリム・ナーヴァです。
白氷竜ヴェルザード——「氷の女帝」と呼ばれる長女
公式サイトのプロフィールでは「ヴェルドラの姉であり、世界に4体しかいない竜種のひとり。ギィの相棒であり、『氷の女帝』『白氷竜』とも呼ばれている」と紹介されています。担当は水(氷)・時・空間で、概念としては「固定」。凍らせて止める、という彼女の性質がそのまま能力に表れています。
究極能力としては『忍耐之王(ガブリエル)』が知られ、白氷宮に幼い姿で座している描写が印象的です。ギィ・クリムゾンとは長い時を共にしたパートナー関係にあり、ギィの行動を語るうえで欠かせない存在です。なお彼女の異名は「白氷竜」と「氷の女帝」の2つで、氷や北にちなむそれ以外の呼び名は公式のものではありません。
灼熱竜ヴェルグリンド——東の帝国の守護竜にして元帥
火・時・空間を司り、概念は「加速」。竜種の次女にあたるヴェルグリンドは、東の帝国(ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国)の守護竜であり、帝国軍の元帥という重い立場を担っています。「西方聖教会の守護竜」と書かれることがありますが、西方聖教会はルミナス・バレンタインを唯一神とする組織で、ヴェルグリンドとは無関係です。方角も西ではなく東です。
究極能力は当初『救恤之王(ラグエル)』、のちに『火神之王(クトゥグァ)』へと至ります。よく挙げられる技は『灼熱の抱擁(バーニングエンブレイス)』、そして最強奥義とされる『灼熱竜覇加速励起(カーディナルアクセラレーション)』です。ネット上では彼女の技名・能力名として作中に存在しない炎系の名称が挙げられていることがありますが、押さえるべきはこの4つだと考えておけば間違いありません。
そして彼女を語るうえで外せないのがルドラへの想いです。ヴェルグリンドが人生を賭けて寄り添ったのは皇帝ルドラであり、ヴェルダナーヴァは実の兄。恋愛的な意味での「永遠の愛」の相手はルドラのほうだと整理しておくと、帝国編の彼女の行動がきれいに繋がります。
暴風竜ヴェルドラ——物語の起点になった末弟
第1話でリムルが出会う、あの洞窟の竜だね。転スラという物語はここから始まったと言っても過言じゃないよ。
公式サイトのプロフィールはこうです。「リムルが転生して最初に出会った天災(カタストロフ)級のドラゴン。暴風竜の名でも知られ、勇者によって洞窟の中に300年にわたって封印されていたが、進化したリムルとラファエルによって解放され、リムルの分身体を依り代に受肉を果たした」。
ここで頻繁に間違われるのが「誰が封印したのか」です。ヴェルドラを『無限牢獄』で封じたのは勇者クロノア——すなわちクロエ・オベールの内に宿った存在です。300年前、街を滅ぼしかけたヴェルドラの前に現れ、『絶対切断』と『無限牢獄』によって彼を封じました。マサユキの初登場は原作小説9巻(アニメでは第3期)で、300年前の封印には関与しようがありませんし、彼が賢者という肩書で呼ばれることもありません。
もうひとつ、名付けの向きも要注意です。名も無きスライムに『リムル』という名を贈ったのがヴェルドラ。その返礼としてリムルが『テンペスト』という姓をヴェルドラに贈った——という順番です。以後2人は「テンペスト」というファミリーネームを共有する対等な友人となります。「ヴェルドラがリムルにテンペストの名を与えた」という説明は逆なので気をつけましょう。
ヴェルドラの究極能力は『究明之王(ファウスト)』。思考加速や解析鑑定を核とする能力で、相手の攻撃を瞬時に解析して最適解を選べるという、暴風竜のイメージとは裏腹に理知的な代物です(物語終盤ではさらに上位の権能へと進化していきます)。
「竜種は4体だけ」ではない——地星竜ヴェルガイア
ここまで4体を紹介してきましたが、「公式に確認されている竜種は4体だけ」と断定するのは正確ではありません。物語が進むと、後述するガイアが地星竜ヴェルガイアという5体目の竜種へと至るためです。
つまり「竜種=4体」というのは物語の大部分における前提であって、終盤まで含めた最終的な数ではない、という理解が正しい形です。この記事でも「基本の4体」という言い方をしているのはそのためです。
ミリムの「竜」=ガイアとは?【覚醒魔王になった本当の理由】
この章は重大なネタバレを含みます。ミリムの過去とガイアの結末に触れます。アニメ本編で自分の目で確かめたい方は読み飛ばしてください。
覚悟はできた……。それで、ガイアってどういう竜なの?ミリムが自分の力を分けて生み出した、みたいな話も見かけたんだけど。
それは違うの。ガイアを創ったのはミリムじゃなくて父ヴェルダナーヴァ。しかも「余った力で作った」んじゃなくて、自分に残された最後の竜種としての力を託して創った、いわば父の分身なんだよ。
ガイアの誕生——父が娘に遺した「友達」
ヴェルダナーヴァは人間の女性ルシアと結ばれたことで、竜種としての力の大半を失いました。さらに娘ミリムには、自らの力の多くを譲り渡しています。そして最後に残った竜種としての力を託して創られたのが精霊竜「ガイア」でした。
ヴェルダナーヴァはこの子竜を、ペットとして、そして何より友達として娘ミリムに贈ります。ミリムとは兄妹のように育ちました。父の力から生まれた竜と、父の力を継いだ娘——2人は文字どおり同じ源から分かたれたきょうだいのような存在だったわけです。
ガイアの基本情報(整理)
- 創造主は父ヴェルダナーヴァ(ミリムではない)
- ヴェルダナーヴァに残された竜種の力を託した精霊竜(エレメンタルドラゴン)
- ミリムにとってはペットであり、何よりも大切な親友
- のちに混沌竜(カオスドラゴン)を経て、地星竜ヴェルガイアへ至る
ガイアの死とミリムの暴走——「破壊の暴君」の始まり
ミリムの人生を決定的に変えたのが、このガイアの死でした。ミリムを支配下に置こうと画策した「魔導大帝」を名乗ったジャヒルらの謀略によって、ガイアは殺されてしまいます。
父を亡くし、唯一の友まで奪われたミリムは、悲しみと怒りのままに狂化暴走(スタンピート)を起こしました。数十万人規模の犠牲を出しながら超魔導帝国は国ごと消滅。この暴走を食い止めたのが最古の魔王ギィ・クリムゾンで、両者は7日7晩にわたって死闘を繰り広げたとされます。最終的には精霊女王ラミリスが身を挺して仲裁に入り、ミリムはようやく正気を取り戻しました。
……重い。あの明るいミリムの後ろに、そんな話があったんだ。じゃあミリムが「覚醒魔王」になったのも、このとき?
そう。ミリムは生まれつき覚醒魔王だったわけじゃないの。この事件の結果として覚醒に至った——それが正しい理解だよ。
ここは非常に誤解が多い部分です。「ミリムは条件なしに生まれつき真の魔王相当だった」という説明を見かけますが、実際は逆で、ミリムこそ覚醒条件をもっとも劇的な形で満たしてしまった存在です。覚醒魔王(真なる魔王)になるには、魔王種に必要な存在値(EP)とおよそ1万人分の人間の魂が必要で、その進化儀式は『魔王への進化(ハーベストフェスティバル/収穫祭)』と呼ばれます。覚醒条件として別の造語が挙げられている情報も出回っていますが、正しい用語はこの「収穫祭」です。
混沌竜(カオスドラゴン)——蘇生に失敗した友
公式の説明によれば、ガイアはミリムが魔王に覚醒した際に「混沌竜(カオスドラゴン)」として復活しました。ただし死亡時に魂が霧散していたため、意思を持たない竜となってしまいます。制御を失ったまま膨れ上がり、天災(カタストロフ)級の脅威と化した、意思なき竜でした。
友の変わり果てた姿を前に、ミリムはそれを討つことができず、自らの手で封印するという選択をします。数千年ものあいだ、ミリムはその封印とともに生きてきたわけです。
その封印がのちに解かれ、混沌竜は再び世に放たれます。最終的にリムルとミリムの手で討たれますが、そこで救い出された魂が核に封じられ、「ガイア」として新生。長い時を越えて、ミリムはようやく友と本当の再会を果たしました。そして物語終盤、ガイアは地星竜ヴェルガイアという竜種へと至ります。
ミリムとガイアの流れ(時系列)
- ヴェルダナーヴァが残された力を託して精霊竜ガイアを創り、娘ミリムに贈る
- ミリムを狙った超魔導帝国の謀略により、ガイアが殺される
- ミリムが狂化暴走。国は消滅し、ギィとの7日7晩の死闘とラミリスの仲裁を経て沈静。ミリムは覚醒魔王へ
- 蘇生に失敗し、魂なき混沌竜(カオスドラゴン)が誕生。ミリム自身が封印する
- 封印が解かれた混沌竜をリムルとミリムが討伐。救出された魂からガイアが新生
- 終盤、ガイアは地星竜ヴェルガイアへ
ミリムの強さと能力を正しく整理する
ここでミリム・ナーヴァ自身のスペックを、公式情報と主要な資料に沿って整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ふたつ名 | 破壊の暴君(デストロイ) |
| 種族 | 竜魔人(ドラゴノイド) |
| 肩書 | 最古の魔王のひとり |
| 父 | 星王竜ヴェルダナーヴァ |
| 母 | ルシア(東の帝国初代皇帝ルドラの妹) |
| 究極能力 | 『憤怒之王(サタナエル)』 |
| 主な権能 | 『憤怒之王』の権能のひとつ「魔素増殖炉」 |
| 必殺技 | 『竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)』『竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)』 |
| 声優 | 日高里菜 |
『憤怒之王(サタナエル)』——父から継いだ核
ミリムの中核をなす究極能力が『憤怒之王(サタナエル)』です。これは父ヴェルダナーヴァから受け継いだ力であり、悪魔族に紐づく7つの「大罪系究極能力」のひとつに数えられます。その名のとおり激しい怒りに反応して魔素を増殖させるという性質を持ち、ミリムが感情を昂らせるほど戦闘力が跳ね上がるという、彼女の人物像とも直結した能力です。
なおミリムの固有能力として、防御を無効化する破壊系の能力名が紹介されているのを見かけることがありますが、そうした能力は作中に存在しません。ミリムの強さを説明するときは『憤怒之王(サタナエル)』を軸にするのが正確です。
権能「魔素増殖炉」——尽きない燃料
『憤怒之王(サタナエル)』の権能のひとつに「魔素増殖炉」があります。ざっくり言えば「怒りを動力源に魔素を生み出し続けるエンジン」であり、長期戦になっても燃料が切れないという反則的な持久力の源です。この権能によって、ミリムは戦えば戦うほど手がつけられなくなるタイプの怪物になります。
『竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)』——決着をつける一撃
ミリムの代名詞的な必殺技が『竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)』。莫大な魔素を圧縮して撃ち出す、文字どおり地形を作り変える規模の一撃です。もう一つ、拡散型の『竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)』も知られており、こちらは範囲制圧に用いられます。
竜魔人(ドラゴノイド)という種族の意味
ミリムが竜種じゃないなら、竜種と比べてどうなの?弱いってこと?
全然そんなことないよ。ミリムは竜種の力を直接継いだ竜魔人で、最古の魔王のひとり。ギィと7日7晩やり合えた時点で、格としては世界最上位クラスだよね。
竜魔人(ドラゴノイド)とは、竜種の因子を色濃く受け継いだ人型の種族を指します。ミリムは「竜種そのもの」ではありませんが、創造神ヴェルダナーヴァから力を直接譲られた唯一の娘であり、その出力は竜種に伍する水準です。公式サイトが彼女を「最古の魔王のひとり」と紹介しているとおり、世界最上位のパワーバランスを構成する一角として描かれています。
よくある混同を整理【ここを間違えている記事が多い】
「転スラ 竜種」「ミリム 竜」で検索すると、事実と異なる情報が混ざったページに行き当たることがあります。読者の方が混乱しないよう、代表的な誤解を表と本文でまとめて潰しておきます。
| よくある誤解 | 正しい内容 |
|---|---|
| アピトを竜種、あるいはミリムが生んだ竜として紹介している | アピトは蜂型の魔人。リムルの名付けで進化した迷宮79階層の守護者で、ミリムとは無関係 |
| ラプラスを悪魔族の高位の存在として紹介している | ラプラスは妖死族。中庸道化連の副会長で異名は「享楽の道化(ワンダーピエロ)」 |
| ミリムを操ろうとしたのはラプラスだとしている | 操ろうとしたのはクレイマン。しかもミリムは黒幕を炙り出すため操られたフリをしていた |
| ヴェルドラを封じたのはマサユキだとしている | 勇者クロノア(=クロエ・オベール)。マサユキは帝国編で登場する後代の異世界人 |
| ミリムのふたつ名を竜がらみの通称で紹介している | 公式のふたつ名は「破壊の暴君(デストロイ)」 |
| 種族名を旧字体で表記している | 公式表記は「竜種」。異名も「暴風竜」「白氷竜」「灼熱竜」「星王竜」 |
| ヴェルグリンドは西方聖教会の守護竜だとしている | 東の帝国の守護竜にして元帥 |
アピトは竜種ではありません
もっとも広まってしまっている誤解がこれです。アピトは竜種ではなく、蟲型の魔人です。ジュラの森で瀕死になっていた小さな蜂型の魔物がリムルの名付けによって女王麗蜂(クイーンワスプ)へと劇的に進化し、「蟲女王(インセクトクイーン)」を名乗るに至った存在——それがアピトです。
役割としては、ラミリスが管理するテンペスト地下迷宮の第79階層の領域守護者であり、迷宮の階層ボスたち「迷宮十傑」の一角。トレイニーの推薦で守護者に就いたという経緯も語られています。ミリムとは何の関係もありませんし、彼女に竜の称号が付くこともありません。名前の響きから竜だと思われがちですが、モチーフは蜂です。
ラプラスは悪魔族ではありません
ラプラスを悪魔族の高位の存在みたいに書いてる情報もあるけど、あれも違うんだよね。7体で括られる悪魔といえば、色で分かれる「原初の悪魔」のほうだよ。
ラプラスの種族は妖死族です。所属は中庸道化連で、役職は副会長、異名は「享楽の道化(ワンダーピエロ)」。ユニークスキルは『詐欺師(アザムクモノ)』などが知られています。その正体は魔導王朝サリオンの元勇者サリオン・グリムワルトで、天帝エルメシアの実父。混沌竜を封じる戦いで相打ち同然に命を落とし、カザリームによって妖死族(デスマン)として蘇生された——という背景を持つキャラクターです。
ラプラスに悪魔族としての爵位を当てはめたり、7体で括られる高位悪魔の一角として紹介したりする呼称は、いずれも作中に存在しないものです。
ミリムに首輪をつけたのはクレイマンです
ワルプルギス周辺の展開で、ミリムを「支配の宝珠」で操ろうとしたのは魔王クレイマンです。フレイを介して装着させるという手口でしたが、ミリムはそれを見抜いたうえで、黒幕を炙り出すために操られたフリをしていたというのが真相でした。ラプラスがミリムを支配しようとした、という展開ではありません。
ヴェルドラの封印は「勇者クロノア」によるもの
前述のとおりですが、大事なところなので繰り返します。300年前にヴェルドラを『無限牢獄』へ封じたのは勇者クロノア(=クロエ・オベール)。マサユキは初登場(開国祭のころ)からさかのぼって1年ほど前に転移してきた異世界人で、ユニークスキルの効果によって周囲から勇者と誤解されている人物です。時系列的にも300年前の出来事に関われるはずがありません。
アニメで竜種が描かれた話数まとめ
「あのシーンをもう一度見たい」という方のために、竜種とミリム関連の主要エピソードを整理しました。話数はアニメ通し番号です。
| 話数 | 内容 |
|---|---|
| 第1期 第1話 | リムルとヴェルドラの出会い。ヴェルドラが「リムル」と名付け、リムルが「テンペスト」の姓を贈る |
| 第2期 第36話「解き放たれし者」 | ラファエルが無限牢獄の解析に成功し、ヴェルドラが300年ぶりに解放される |
| 第2期 第46話 | ワルプルギス。クレイマンが操ったミリムをけしかけ、リムルが相手をすることに |
| 第2期 第47話 | 追い詰められたクレイマンがミリムに狂化暴走(スタンピート)を命じるが、ミリムは最初から操られておらず、黒幕を探るための演技だったと明かされる回 |
| 第3期(第49〜72話) | 聖魔対立編〜魔都開国編。東の帝国は伏線として示されるにとどまる |
| 第4期 | 2026年4月3日より日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で毎週金曜23:00〜(BS11は毎週土曜22:00〜) |
ミリムの本気の戦いって「シーズン3のあたり」って書かれてるのを見たけど、ワルプルギス絡みの激闘は第2期の46〜47話なんだね。
そう、ワルプルギス/クレイマン編だからね。第3期は帝国編だから別の話。見返すならこの2話をピンポイントで押さえればOKだよ!
転スラを配信で見るなら【VOD比較】
竜種の名シーンを見返したいなら、シリーズをまとめて追える定額サービスが結局いちばん早いです。第4期の見放題配信は公式発表で以下のサービスが対応しています(第1期〜第3期・劇場版の取り扱い範囲はサービスによって差があるため、加入前に各公式サイトでご確認ください)。
| 配信サービス | 月額(税込) | 配信状況 | 無料特典 |
|---|---|---|---|
| DMM TV(イチオシ) | 550円 | ◎ 見放題 | 14日間無料 / 550pt付与 |
| U-NEXT | 2,189円 | ○ 見放題 | 31日間無料 / 600pt付与 |
| dアニメストア | 660円 | ○ 見放題 | 初回無料期間あり |
| Amazon Prime Video | 600円 | ○ 見放題 | 30日間無料 |
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| Netflix | 890円〜 | ○ 見放題 | なし |
| Disney+ | 1,250円 | ○ 見放題 | なし |
| Lemino | 1,540円 | × 対象外 | 31日間無料 |
| FOD | 1,320円 | × 対象外 | なし |
※配信状況・料金は2026年8月時点の情報です。最新の状況は各サービスの公式サイトでご確認ください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 転スラの竜種は何体いますか?
A. 基本となるのは4体で、星王竜ヴェルダナーヴァ・白氷竜ヴェルザード・灼熱竜ヴェルグリンド・暴風竜ヴェルドラです。ただし物語終盤ではガイアが地星竜ヴェルガイアとなるため、「永遠に4体だけ」という言い方は正確ではありません。「物語の大部分における基本の4体」と理解してください。
Q. 種族名の正しい表記は「竜種」ですか?
A. 公式表記は新字体の「竜種」です。作中でも「暴風竜」「白氷竜」「灼熱竜」「星王竜」と一貫して「竜」が使われています。旧字体を当てた種族表記や、「嵐」「氷結」を冠した異名は公式のものではありません。
Q. ミリムの「竜」とは誰のことですか?
A. ガイアです。父ヴェルダナーヴァが自らに残された竜種の力を託して創った精霊竜で、娘ミリムに友として贈られました。ミリムが自分の力を分けて生み出したわけではありません。のちに混沌竜(カオスドラゴン)を経て、地星竜ヴェルガイアへと至ります。
Q. ミリムは竜種なのですか?
A. いいえ。ミリムの種族は竜魔人(ドラゴノイド)で、竜種そのものではありません。ただし創造神ヴェルダナーヴァから力を直接譲られた娘であり、最古の魔王のひとりとして世界最上位クラスの実力を持ちます。公式のふたつ名は「破壊の暴君(デストロイ)」です。
Q. ミリムはなぜ覚醒魔王になったのですか?
A. 親友であり父の形見でもあった竜ガイアを、ミリムの支配を狙った超魔導帝国の謀略によって殺されたことがきっかけです。悲しみと怒りから狂化暴走を起こし、国ごと滅ぼしてしまった結果として覚醒に至りました。「生まれつき覚醒魔王だった」という説明は誤りです。
Q. アピトは竜種ですか?
A. いいえ、まったく別の存在です。アピトは蜂型の魔人で、リムルの名付けによって進化し「蟲女王(インセクトクイーン)」の称号を持つに至りました。テンペスト地下迷宮の第79階層を守護する迷宮十傑の1人であり、ミリムとは関係がありません。彼女を竜の一種として扱う設定も作中には存在しません。
Q. ヴェルドラを封印したのは誰ですか?
A. 勇者クロノア(=クロエ・オベール)です。300年前、『絶対切断』と『無限牢獄』によってヴェルドラを封じました。マサユキは帝国編で登場する後代の異世界人であり、この封印には一切関与していません。また彼は「賢者」でもありません。
Q. ラプラスは悪魔なのですか?
A. いいえ。ラプラスの種族は妖死族で、中庸道化連の副会長。異名は「享楽の道化(ワンダーピエロ)」です。彼を悪魔族の高位の存在として紹介する呼称は作中に存在しません。なお、ミリムに支配の宝珠を付けて操ろうとしたのはラプラスではなくクレイマンで、ミリムは黒幕を炙り出すために操られたフリをしていました。
Q. ミリムの竜魔人としての本気が見られるのは何話ですか?
A. アニメ第2期第2部の第46〜47話(ワルプルギス/クレイマン編)です。第47話では追い詰められたクレイマンがミリムに狂化暴走(スタンピート)を命じる展開が描かれます。第3期は帝国編なので、この場面とは別の話数です。
Q. ヴェルグリンドはどこの国に属していますか?
A. 東の帝国(ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国)です。守護竜であると同時に帝国軍の元帥を務め、皇帝ルドラの側近として動きます。西方聖教会はルミナス・バレンタインを信仰する別組織で、ヴェルグリンドとは無関係です。
まとめ——「ミリムの竜」を知ると、転スラがもっと刺さる
すっきりした!竜種は4体が基本で、ミリムの竜はガイア。名前が似てるから全部ごちゃ混ぜになってたけど、整理すると全然違う話だったんだね。
そうだね。そしてガイアの話を知ってからミリムを見ると、あの「なのだ!」の明るさが、どれだけの時間をかけて取り戻したものなのかが伝わってくるはず。ぜひもう一度アニメを見返してみてね。
この記事のまとめ
- 竜種の基本は4体。星王竜ヴェルダナーヴァ(長兄)/白氷竜ヴェルザード(長女)/灼熱竜ヴェルグリンド(次女)/暴風竜ヴェルドラ(末弟)
- 種族の表記は旧字体ではなく新字体の「竜種」。異名も「暴風竜」「白氷竜」「灼熱竜」「星王竜」が正しい
- ミリムに紐づく「竜」はガイア。創ったのは父ヴェルダナーヴァで、ミリムが生み出した竜ではない
- ミリムは竜種ではなく竜魔人(ドラゴノイド)。ふたつ名は「破壊の暴君(デストロイ)」
- ミリムはガイアを殺された怒りで暴走し、その結果覚醒魔王に至った(生まれつきではない)
- アピトは竜種ではなく蜂型の魔人。ラプラスは悪魔族ではなく妖死族
- ミリムの本気が見られるのはアニメ第2期第46〜47話
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竜種という設定は、単に「一番強い種族」という話ではありません。世界を創った者、その力を託された娘、そして娘に贈られた一頭の竜——この連なりを追うと、転スラという物語が「力の物語」ではなく「遺されたものをどう抱えて生きるかの物語」であることが見えてきます。ミリムというキャラクターの明るさの奥行きを知ったうえで本編を見返すと、同じシーンがまったく違う表情で立ち上がってくるはずです。
『転生したらスライムだった件』のアニメシリーズはDMM TVで見放題配信中。月額550円(税込)・14日間の無料トライアルつきなので、まずは気になる話数だけでも確認してみてください。

