転スラの「東の帝国編」って、テンペストが初めて“国家対国家”の総力戦を経験する章なんだよね。読み終わったあと、しばらく放心しちゃった……。
帝国編ってよく聞くけど、そもそもどこの国が攻めてくるの? 名前が長すぎて覚えられないんだけど……。
正式には「ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国」。長いから、みんな“東の帝国”って呼んでるよ。この記事では、その帝国の正体から結末まで順番に整理していくね。
『転生したらスライムだった件』(転スラ)の中盤〜終盤で描かれる「東の帝国編」は、リムル=テンペストが築いた魔国連邦(ジュラ・テンペスト連邦国)に、大陸東部の超大国が総勢約94万——100万近いとも言われる軍勢で攻め込んでくる大戦争の章です。
ただ、この章はネット上で情報が錯綜しやすく、国名や皇帝の名前、戦いの決着のしかたを取り違えた解説もよく見かけます。この記事では、アニメ公式サイトと事典系の記述をもとに、東の帝国とは何者なのか、皇帝ルドラの正体、なぜ侵攻が起きたのか、そして結末までを一つずつ整理していきます。あわせて、転スラを配信で視聴できるVODサービスの比較もまとめました。
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⏱ 30秒でわかる「東の帝国編」
- どんな章か:大陸東部の超大国「ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国(東の帝国)」が、リムルの魔国連邦テンペストへ侵攻する大戦争の章。原作小説では12巻『帝国の脅威』のあたりから本格的に描かれます。
- 敵の正体:帝国を2000年にわたって統べる初代皇帝ルドラ・ナム・ウル・ナスカ。称号は「始まりの勇者」で、傍らには元帥を務める灼熱竜ヴェルグリンドがいます。
- 侵攻の理由:ルドラが魔王ギィ・クリムゾンと2000年以上続けてきた「ゲーム」の一手。リムル個人への私怨や果たし合いが動機ではありません。
- 結末:約94万の帝国軍はほぼ壊滅し、戦後は講和へ。ただしここはシリーズの最終章ではなく、この先に天魔大戦編が控えています(原作小説は全23巻で完結)。
東の帝国編とは?【基本情報】
「東の帝国編」は、原作小説12巻『帝国の脅威』のあたりから始まる章の通称です。単に「帝国編」と呼ばれることもあります。テンペストがこれまで戦ってきた相手は、オーク軍勢や魔王クレイマン、ファルムス王国といった“単発の脅威”でしたが、この章の相手は2000年の歴史と統治機構を持つ超大国。規模も質もまったく別物です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 章の通称 | 東の帝国編/帝国編 |
| 侵攻してくる国 | ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国(東の帝国) |
| 迎え撃つ国 | ジュラ・テンペスト連邦国(魔国連邦・テンペスト) |
| 原作小説の該当巻 | 12巻『帝国の脅威』のあたりから |
| シリーズ内の位置づけ | 中盤〜終盤の一章。最終章ではなく、この後に天魔大戦編が続く |
| 原作の完結 | 小説23巻(2025年11月29日発売)で完結済み |
「シリーズ最終章」ではない
東の帝国編を「転スラの最終章」と紹介している記事を見かけることがありますが、これは正確ではありません。東の帝国編の決着後、物語は天魔大戦編へと移行し、そこがシリーズ全体の最終決戦にあたります。原作小説は2025年11月29日発売の23巻をもって完結しました。
つまり東の帝国編は、「ラスボス戦」ではなく「ラスボス戦の引き金を引く章」と捉えるのが正しい位置づけです。この章で明かされるルドラとギィの因縁、そして究極能力『正義之王(ミカエル)』の存在が、そのまま天魔大戦編の火種になります。
帝国編を「最終章」だと思って読むと、ラストで「え、まだ続くの!?」ってなるんだよね。むしろここからが本番だと思って読むと、伏線の張り方に鳥肌が立つよ。
東の帝国編を貫く3つの軸
登場人物も戦線も多い章ですが、物語を追う軸は大きく3つに整理できます。ここを押さえておくと、場面が切り替わっても迷子になりません。
- ① 国家戦争としての軸──約94万の帝国軍とテンペストの防衛戦。地下迷宮を利用した迎撃という、シリーズでも異色の戦い方が描かれます。
- ② ルドラとギィの「ゲーム」の軸──2000年以上続いてきた盤上の争いが、なぜテンペストへの侵攻という形で表面化したのか。
- ③ リムルとシエルの軸──究極能力『智慧之王(ラファエル)』が名前を得て人格を持つまで。シリーズ全体の転換点にあたります。
逆に言えば、この章の“主役級の見せ場”はリムルの戦闘シーンだけではありません。前線で指揮を執るベニマル、迷宮で待ち構えるゼギオンたち、そして盤上を眺めるギィ——それぞれの立場から同じ戦争を眺めると、印象がまるで変わってきます。
アニメではどこまで描かれている?
TVアニメ第4期は2026年4月3日スタート。日本テレビ「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で毎週金曜23時から全国30局ネット、BS11では毎週土曜22時から放送されています。公式サイトでは「連続2クール放送中」と案内されています。
ただし、第4期が東の帝国編まで映像化されるかどうかは、本記事執筆時点(2026年8月)で公式に発表されていません。アニメ公式サイトの各話ページで公開されている最新エピソードは第89話「集束の地ルベリオス」で、魔王レオンがクロエを探してルベリオスへ向かい、そこへグランベルの軍勢が迫る——という展開。まだ東の帝国との全面戦争には入っていない段階です。
じゃあ「アニメ4期=帝国編」って書いてあるのは間違いなんだ。放送に追いつくには、今からでも1期から見返したほうがよさそう?
そうだね。転スラは伏線が長いから、1期から通しで見返すと4期の一言一言の重みが全然違うよ。月額550円(税込)のDMM TVなら14日間の無料お試しがあるから、一気見の相棒にちょうどいいよ。
東の帝国(ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国)とは
ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国——長い名前ですが、これは複数の国が統一された経緯を名前に残しているためです。大陸東部に広大な領土を持ち、2000年前にはすでに帝国の基礎となる国家運営が行われていたとされます。
特筆すべきは、その統治の安定度です。この2000年間、一切の反乱を許さない強固な権勢を誇ってきました。魔王同士の勢力争いが絶えないこの世界において、人間の国家が2000年も無風で続いているというのは異常事態です。その背景には、後述するルドラという存在があります。
帝国軍の構成
帝国軍は大きく三つの主力軍団に分かれ、さらに皇帝直属の近衛騎士団が置かれています。
| 組織 | 特徴 |
|---|---|
| 機甲軍団 | 機械化兵が主力。戦車などを擁する近代的な武装軍団。軍団長はカリギュリオ |
| 魔獣軍団 | 世界各地で捕獲した魔獣を支配し、その力を操って使役する軍団 |
| 混成軍団 | 規格外の機械化兵や、組織行動を取れない個体型魔獣の集まり。軍団長はユウキ・カグラザカ |
| 近衛騎士団 | 皇帝を守護する最小規模の軍団。ただし実力は三軍団に匹敵するとされる |
| 元帥 | 元帥として軍を統べる灼熱竜ヴェルグリンド。守護竜として祀られてもいる |
魔法だけでなく機械化兵や戦車といった“近代兵器”を戦力の柱に据えているのが東の帝国の個性です。ジュラの森の魔物たちとはまったく別の思想で組み上げられた軍隊であり、テンペスト側にとっては未知の相手でした。
異例の出世を遂げた男・ユウキ・カグラザカ
東の帝国を語るうえで外せないのが、混成軍団長のユウキ・カグラザカです。彼は帝国へ逃亡してきた身でありながら、短期間で大将にまで昇りつめました。2000年ものあいだ反乱ひとつ許さずに統治を維持してきた帝国において、これは異例中の異例といえます。
そしてこの「異例の出世」こそが、東の帝国編の結末を決定づけることになります。帝国を内側から崩す引き金を引いたのは、外からやってきたこの男でした。詳しくは結末のセクションで触れます。
ユウキの動きは、初見だと「なんでこの人がここにいるの?」ってなるところ。でも彼の立ち位置がわかると、帝国編のラストの衝撃が何倍にもなるよ。
「神聖法皇国ルベリオス」とは別の国です
⚠ よくある混同ポイント
転スラには「神聖法皇国ルベリオス」という国も登場しますが、これは東の帝国とはまったくの別国家です。ルベリオスはルミナス教(西方聖教会)の本部が置かれた宗教国家で、その実質的な支配者は魔王ルミナス・バレンタイン。リムルがこの国と衝突するのは「聖魔対立編」であって、東の帝国編ではありません。
あー、たしかに「法皇国」って言葉が強くて混ざりそう。帝国のトップは“法皇”じゃなくて“皇帝”なんだね。
そう、そこ大事! 「法皇」がいるのはルベリオスのほう。しかもルベリオスの法皇は、魔王ルミナスが立てた表向きの存在なんだよ。
皇帝ルドラ・ナム・ウル・ナスカの正体
東の帝国の頂点に立つのが、統一皇帝ルドラ・ナム・ウル・ナスカです。「ルドラ・ナスカ」と略されることもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名 | ルドラ・ナム・ウル・ナスカ |
| 称号 | 「始まりの勇者」/東の帝国の初代皇帝 |
| 師 | 星王竜ヴェルダナーヴァ |
| 能力の変遷 | 究極能力『誓約之王(ウリエル)』→『正義之王(ミカエル)』※ヴェルダナーヴァの能力との「交換」で取得(進化ではない) |
| ヴェルグリンドとの関係 | 恋人であり、彼女は帝国の元帥として彼の覇道を支えた |
| 最大の因縁 | 魔王ギィ・クリムゾンとの2000年以上にわたる「ゲーム」 |
もともとは「理想を持った勇者」だった
ルドラは、はじめから冷酷な侵略者だったわけではありません。彼は創造神である星王竜ヴェルダナーヴァを師と仰ぎ、「人間が幸せに暮らせる統一国家を作る」という理想を掲げた人物でした。称号「始まりの勇者」は、その出発点を示すものです。
2000年という時間を、彼は転生を繰り返すことで生き抜いてきました。しかし転生を重ねるたびに魂は摩耗し、掲げていた理想も、勇者としての聖なる力も失われていきます。最終的に彼の中に残ったのは、ギィとの「ゲーム」に勝つことへの執着だけでした。
理想を持っていた人が、長すぎる時間のせいで理想そのものを忘れていく——ここが東の帝国編で一番切ないところかもしれないね。
本編のルドラは、すでに“本人ではなかった”
東の帝国編を理解するうえで欠かせないのが、ルドラの肉体はすでに自身の究極能力『正義之王(ミカエル)』に乗っ取られていたという事実です。つまり、魔国連邦との戦争を主導していたのはルドラ本人の意思ではなく、ミカエルという能力そのものの意思でした。
ミカエルは『王権発動(レガリアドミニオン)』『天使長の支配』『天使之軍勢』『王宮城塞』といった権能を持ち、他者を意のままに操る力に長けています。この「支配」の権能こそが、東の帝国編と、それに続く天魔大戦編の全体を貫くキーワードになります。
自分のスキルに体を乗っ取られるって、想像するとゾッとする……。じゃあ帝国の兵士たちも、知らないうちに操られてたってこと?
なぜ帝国はテンペストに侵攻したのか(ギィとのゲーム)
「東の帝国はなぜ、わざわざジュラの森の新興国家に攻め込んだのか」——この答えは、リムルとはまったく関係のないところにあります。すべての発端は、ルドラと魔王ギィ・クリムゾンが2000年以上続けてきた「ゲーム」です。
ゲームのはじまり
若き日のルドラは、師であるヴェルダナーヴァから出された条件を満たすため、当代最強の魔王ギィに戦いを挑みました。この戦いの後、ルドラはギィに「クリムゾン」という名を与えます。原初の悪魔である彼が「ギィ・クリムゾン」を名乗るようになったのは、このときからです。
そして両者の間に、ひとつの取り決めが生まれます。「互いに直接は手を出さず、配下を競わせる。人類が世界を統一すればルドラの勝ち、魔王が人類を支配すればギィの勝ち」——これがゲームのルールでした。
「直接戦わない」というルール
ルドラとギィは互角であり、正面からぶつかっても決着がつきませんでした。そこで二人は直接対決をやめ、互いの手駒だけを動かして世界の覇権を競うという形にゲームを移行させます。人間側の駒を動かすのがルドラ、魔王側の駒が絡むのがギィ、という構図です。
この視点で見ると、東の帝国のテンペスト侵攻は「魔王リムルという駒を盤上から取り除く一手」でした。リムル個人がルドラの好敵手として選ばれたわけではありません。リムルは、ゲームの勝敗を左右しかねない新しい駒として、機械的に排除対象になっただけなのです。
「ルドラがリムルを好敵手と認めて挑んできた」っていう解説をたまに見るけど、原作にそういう因縁は描かれてないんだよね。リムルからすると、完全にとばっちりなの。
しかも当のルドラ本人は、その時点でもう自我を失っている状態だからね。「なぜ攻めてきたのか」の答えが、誰の意思でもない“惰性”になっているのがこの章の怖さだよ。
ヴェルドラという“もうひとつの理由”
もうひとつ見逃せないのが、テンペストに暴風竜ヴェルドラがいたことです。ヴェルドラは灼熱竜ヴェルグリンドの弟にあたる竜種で、その存在は帝国側にとって最重要の標的でもあり、同時に「支配して取り込めば最大の戦力になる」駒でもありました。実際に戦いのなかで、ヴェルドラは精神支配を受けてしまいます。
東の帝国編の主要キャラクター
この章は登場人物が多く、「誰がどちら側なのか」を取り違えやすいのが難点です。特にテスタロッサ・ウルティマ・カレラの3人を帝国側だと誤解しているケースが目立つので、陣営をはっきり分けて整理します。
東の帝国側
| キャラクター | 立場・役割 |
|---|---|
| ルドラ・ナム・ウル・ナスカ | 東の帝国の統一皇帝。称号「始まりの勇者」。本編時点では究極能力『正義之王(ミカエル)』に肉体を乗っ取られている |
| ヴェルグリンド | 灼熱竜。帝国では元帥を務める(守護竜と同一人物とは知られていない)。ルドラの恋人。竜種の次女で、ヴェルドラの姉にあたる |
| カリギュリオ | 機甲軍団長。30代で大将まで上り詰めた俊英。約94万の軍勢を率いてテンペストへ侵攻する |
| ユウキ・カグラザカ | 混成軍団長。帝国へ逃亡してから短期間で大将まで昇りつめた異能の策士 |
| ミカエル | ルドラの究極能力『正義之王』。他者を操る「支配」の権能を持ち、この章の実質的な黒幕 |
テンペスト側
| キャラクター | 立場・役割 |
|---|---|
| リムル=テンペスト | 魔国連邦の盟主。究極能力『智慧之王(ラファエル)』を保有し、この章で神智核『シエル』へと至る |
| ヴェルドラ | 暴風竜。竜種の次男でヴェルグリンドの弟。リムルの友であり、戦いの渦中で精神支配を受ける |
| ベニマル | テンペスト軍の総大将。防衛戦全体の指揮を担う |
| ディアブロ | 原初の黒(ノワール)。リムルの秘書役にして、三人娘を招き入れた張本人 |
| テスタロッサ | 原初の白(ブラン)。ディアブロが招いた原初の悪魔で、リムルの配下。帝国側ではありません |
| ウルティマ | 原初の紫(ヴィオレ)。同じくリムル配下の原初の悪魔。3人あわせて「悪魔三人娘」と呼ばれる |
| カレラ | 原初の黄(ジョーヌ)。破壊力に特化した原初の悪魔で、こちらもテンペスト側 |
| ゼギオンと迷宮十傑 | 地下迷宮を守る最高戦力。帝国軍を迎え撃つ防衛網の中核 |
| ラミリスとベレッタ | ラミリスは迷宮妖精。ベレッタはラミリスを唯一の主とする守護者で、迷宮側の戦力 |
| ミリム・ナーヴァ | 最古の魔王のひとり。種族は竜魔人(ドラゴノイド)、二つ名は「破壊の暴君(デストロイ)」 |
テスタロッサたちって、てっきり帝国の切り札だと思ってた……。しっかりリムルの味方なんだね。
むしろ帝国軍を叩きのめした側だよ! ディアブロと同じ原初の悪魔だから、格が違いすぎるの。「帝国側の天使」みたいな設定はどこにも存在しないよ。
竜種は「4体」──ここも間違えやすい
ヴェルグリンドやヴェルドラが属する種族は「真龍」ではなく「竜種(りゅうしゅ)」と呼ばれます。中心となる4体は次のとおりです。
| 二つ名 | 名前 | 続柄 |
|---|---|---|
| 星王竜 | ヴェルダナーヴァ | 竜種の長男。創造神であり、ルドラの師 |
| 白氷竜 | ヴェルザード | 竜種の長女 |
| 灼熱竜 | ヴェルグリンド | 竜種の次女。ヴェルドラの姉、ミリムの叔母 |
| 暴風竜 | ヴェルドラ | 竜種の次男。ヴェルグリンドの弟 |
よくある誤りが「ヴェルドラとヴェルグリンドは姉妹」というもの。ヴェルドラは男性で、ヴェルグリンドの弟です。正しくは「姉弟」。また創造神ヴェルダナーヴァを外して3体だけを挙げる説明も見かけますが、彼を抜きにするとルドラの背景そのものが説明できなくなります。
東の帝国編の結末【ネタバレ】
⚠ ここから先は東の帝国編の結末に触れます。アニメで初めて観たい方、原作をこれから読む方はご注意ください。
1. 侵攻戦──約94万の軍勢がほぼ壊滅
カリギュリオ率いる約94万の帝国軍がテンペストへ侵攻します。しかしテンペスト側は、結界を使って首都を無防備に見せかけ、帝国軍を懐深くまで誘い込んだうえで退路を断つという迎撃策を用意していました。
待ち構えていたのは、幽幻王ゼギオンをはじめとする迷宮十傑による計算し尽くされた防衛網と、ディアブロが招き入れた悪魔三人娘(テスタロッサ・ウルティマ・カレラ)。結果は一方的で、帝国軍は壊滅。カリギュリオ自身も迷宮での決戦でディアブロに敗れて命を落とします。テンペスト側の被害はごくわずかだったと語られます。
戦後、戦死した約70万の帝国兵は、カリギュリオもろともリムルの手で蘇生され、捕虜となります。ここが転スラらしいところで、「皆殺しにして終わり」ではなく、蘇生した兵士たちが後の同盟の土台になっていきます。
2. リムル vs ヴェルグリンド──シエルの誕生
リムルが直接ぶつかったのは、ルドラではなく元帥ヴェルグリンドでした。このときヴェルドラは帝国側に精神支配されており、リムルの逆鱗に触れます。支配の手順は三段構えで、①ヴェルグリンドが並列存在で戦闘を仕掛けて足止めし、②帝国情報局の近藤達也が究極能力『断罪之王(サンダルフォン)』の切り札「神滅弾(ジャッジメント)」で防御結界と魔力回路を断ち、③ミカエルの権能『王権発動』が意識を掌握する、というものでした。支配そのものを行ったのはミカエルであり、ヴェルグリンドは支配されたヴェルドラを操る側に回っていたという点が、しばしば取り違えられます。
この戦いのさなか、リムルが究極能力『智慧之王(ラファエル)』に半ば気まぐれに名前を与えたことで、スキルから人格が生まれます。これが神智核『シエル』の誕生です。能力の系譜としては、エクストラスキル『賢者』→ ユニークスキル『大賢者』→ 究極能力『智慧之王(ラファエル)』→ 神智核『シエル』という進化を辿ってきました。
本気を出したリムルはヴェルグリンドを打ち破り、虚数空間へ捕らえます。しかしその後、彼女はシエルの助力によって究極能力『火神之王(クトゥグァ)』を獲得。ミカエルの支配から脱し、リムルと和解しました。
「ラファエルに名前をつける」という何気ない一場面が、シリーズ全体の転換点になるの。1期からずっと聞いてきた無機質な声が変わる瞬間は、長く追ってきた人ほど刺さるはずだよ。
3. 皇帝ルドラの最期
ルドラは、リムルとの一騎打ちに敗れて死んだわけではありません。
決定的だったのはユウキ・カグラザカの裏切りでした。ユウキはルドラを精神支配し、その魂に埋め込まれていた究極能力『正義之王(ミカエル)』を強引に引き剥がします。2000年の転生でとうに摩耗しきっていたルドラの魂にとって、これは致命傷でした。
力を失ったルドラは限界を迎え、その最期を看取ったのはヴェルグリンドでした。彼女は浄化の炎で彼を荼毘に付し、次元の狭間に散った魂をかき集めます。そしてその魂は、勇者マサユキ(本城正幸)のもとへ宿ることになります。
じゃあ、あの“なんちゃって勇者”のマサユキが……! 伏線の回収の仕方がすごすぎる。
4. 戦後──三国同盟へ
ミカエルとフェルドウェイの支配から解き放たれた帝国は、講和の道を選びます。元帥ヴェルグリンドが動き、ルドラの転生体である勇者マサユキが新皇帝として擁立されました。
そして最終的に、魔国連邦(テンペスト)・東の帝国・武装国家ドワルゴンによる三国同盟が締結されます。侵略戦争として始まった章が、最大の敵国を同盟国に変えて終わる——ここが東の帝国編のもっとも転スラらしい着地点です。
5. そして天魔大戦編へ
ただし、火種は残ります。ユウキの手に渡ったミカエル、そしてその背後で動くフェルドウェイ。「支配」をめぐる争いはここで終わらず、シリーズ最終決戦である天魔大戦編へと引き継がれていきます。東の帝国編は、その序章としての役割も担っているのです。
帝国編を読み終えたら、そのまま天魔大戦編に突入するのが一番おすすめ。感情の流れが完全につながってるから、途中で止めるともったいないよ!
補足:東の帝国編でよく見かける誤解
この章は固有名詞が多く、ネット上の解説でも設定が入れ替わってしまっているケースがあります。読む前に押さえておきたい対応表をまとめました。
| よく見かける記述 | 正しくは |
|---|---|
| 侵攻してくるのは「神聖法皇国ルベリオス」 | 侵攻国は東の帝国。ルベリオスは別の宗教国家で、リムルと衝突するのは聖魔対立編 |
| 帝国のトップは「法皇」 | 「皇帝」ルドラ・ナム・ウル・ナスカ。法皇が置かれているのはルベリオスのほう |
| リムルとルドラの一騎打ちで決着 | リムルが戦ったのはヴェルグリンド。ルドラはミカエルを奪われて魂が限界を迎えた |
| テスタロッサ・ウルティマ・カレラは帝国側 | 3人ともテンペスト側の原初の悪魔(悪魔三人娘) |
| ヴェルドラとヴェルグリンドは姉妹 | ヴェルドラは男性。正しくは「姉弟」 |
| リムルの能力は「ユニークスキル」 | 究極能力『智慧之王(ラファエル)』。ユニークスキルだったのは進化前の『大賢者』 |
| 東の帝国編がシリーズ最終章 | 最終決戦は次の天魔大戦編。原作は全23巻で完結 |
この表があるだけで、頭のなかがすごく整理された! この状態でアニメを観たら、細かいセリフの意味もちゃんと拾えそう。
転スラを配信で見るなら
東の帝国編を予習・復習するなら、まずはアニメでこれまでの流れを押さえておくのが近道です。2026年8月時点で、アニメ公式サイトが案内している見放題配信サービスをもとに比較表をまとめました。
| 配信サービス | 月額(税込) | 配信状況 | 無料特典 |
|---|---|---|---|
| DMM TV(イチオシ) | 550円 | ◎ 見放題 | 14日間無料 / 550pt付与 |
| U-NEXT | 2,189円 | ○ 見放題 | 31日間無料 / 600pt付与 |
| Amazon Prime Video | 600円 | ○ 見放題 | 30日間無料 |
| dアニメストア | 660円 | ○ 見放題 | 公式サイトでご確認ください |
| Hulu | 1,026円 | ○ 見放題 | なし |
| Netflix | 890円〜 | ○ 見放題 | なし |
| Disney+ | 1,250円 | ○ 見放題 | なし |
| Lemino | 1,540円 | × 配信なし | 31日間無料 |
| FOD | 1,320円 | × 配信なし | なし |
※2026年8月時点でアニメ公式サイトに掲載されている見放題配信の情報をもとに作成しています。料金・配信状況は変更される場合がありますので、最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
まずはDMM TVをおすすめする理由
- 月額550円(税込)という業界最安水準。長期戦になる転スラの一気見と相性がいい
- 14日間の無料お試しつき。1期から追い直したい人でも、まずはコストゼロで始められる
- 登録で550ポイントが付与され、劇場版や関連作のレンタルにも使える
- スマホ・PC・テレビと多デバイス対応。通勤中とリビングで続きから観られる
- アニメのラインナップが厚く、転スラを観終わったあとの“次の1本”に困らない
FAQ
Q. 東の帝国の正式な国名は?
A. 「ナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国」です。長いため作中でも読者の間でも「東の帝国」と略されます。なお、名前が似ている「神聖法皇国ルベリオス」は別の国家で、東の帝国編の侵攻国ではありません。
Q. 帝国のトップは「法皇」ですか?
A. いいえ、東の帝国のトップは皇帝で、正式名は「ルドラ・ナム・ウル・ナスカ」です。「法皇」が置かれているのは別国家の神聖法皇国ルベリオスのほうで、そちらの実質的な支配者は魔王ルミナス・バレンタインです。
Q. 東の帝国編は原作小説の何巻ですか?
A. 原作小説では12巻『帝国の脅威』のあたりから本格的に描かれます。原作小説は2025年11月29日発売の23巻をもって完結しました。
Q. 東の帝国編はシリーズの最終章ですか?
A. いいえ。東の帝国編は中盤〜終盤にあたる一章で、この後に天魔大戦編が続きます。シリーズ全体の最終決戦は天魔大戦編のほうです。
Q. リムルとルドラは一騎打ちをしたのですか?
A. していません。リムルが直接戦ったのは元帥ヴェルグリンド(および精神支配されたヴェルドラ)です。ルドラはこの時点ですでに自身の究極能力『正義之王(ミカエル)』に肉体を乗っ取られており、最終的にはユウキ・カグラザカにミカエルを奪われたことで魂が限界を迎えて亡くなりました。
Q. ヴェルグリンドとヴェルドラは姉妹ですか?
A. 「姉妹」ではなく「姉弟」です。ヴェルドラは男性で、竜種の次男。ヴェルグリンドは竜種の次女で、ヴェルドラの姉にあたります。竜種の中心となるのは、星王竜ヴェルダナーヴァ・白氷竜ヴェルザード・灼熱竜ヴェルグリンド・暴風竜ヴェルドラの4体です。
Q. テスタロッサ・ウルティマ・カレラは帝国側ですか?
A. いいえ、3人ともテンペスト側です。ディアブロと同じ「原初の悪魔」で、テスタロッサが原初の白(ブラン)、ウルティマが原初の紫(ヴィオレ)、カレラが原初の黄(ジョーヌ)。ディアブロが招き入れたリムルの配下で、作中では逆に帝国軍を打ち破った側です。3人まとめて「悪魔三人娘」と呼ばれます。
Q. アニメ第4期で東の帝国編は観られますか?
A. 第4期は2026年4月3日にスタートし、連続2クールで放送中ですが、東の帝国編まで映像化されるかは公式に発表されていません(2026年8月時点)。公式サイトで公開されている最新話は第89話「集束の地ルベリオス」で、まだ帝国との全面戦争には入っていない段階です。
Q. 帝国軍はどれくらいの規模でしたか?
A. カリギュリオが率いた侵攻軍は総勢約94万(100万近いとも言われます)。テンペストの防衛網の前にほぼ壊滅しましたが、戦後およそ70万の兵がリムルによって蘇生され、捕虜となりました。彼らの存在が、のちの三国同盟につながっていきます。
まとめ
転スラの東の帝国編を、正しい設定で整理すると次のようになります。
- 侵攻してくるのはナスカ・ナムリウム・ウルメリア東方連合統一帝国(東の帝国)。ルベリオスとは別の国
- 頂点に立つのは初代皇帝ルドラ・ナム・ウル・ナスカ。称号は「始まりの勇者」
- 侵攻の動機は、ルドラとギィ・クリムゾンが2000年以上続けた「ゲーム」。リムルとの私的な因縁ではない
- 戦いは迷宮十傑と悪魔三人娘による一方的な迎撃戦。約94万の帝国軍はほぼ壊滅した
- リムルが直接戦ったのはヴェルグリンド。この戦いで『智慧之王(ラファエル)』がシエルへと至る
- ルドラはユウキにミカエルを奪われて魂が限界を迎え、ヴェルグリンドの炎で荼毘に付された
- 戦後は勇者マサユキが新皇帝となり、テンペスト・東の帝国・ドワルゴンの三国同盟が成立
- 東の帝国編は最終章ではなく、この先に天魔大戦編が控えている
この章の魅力は、単純な「強敵を倒す物語」ではないところにあります。2000年をかけて理想をすり減らしてしまった男と、その隣に立ち続けた竜。侵略してきた国を最終的に同盟国へと変えていくリムルの選択。そして、何気ない一言から生まれるシエルという相棒。どれもが、その後の天魔大戦編へまっすぐ繋がっていきます。
ここまで読んでくれてありがとう! 名前がややこしい章だけど、押さえるポイントさえわかれば一気に面白くなるよ。アニメで流れをつかんでから原作に進むのが一番おすすめ!
